美しさの新しい地平を切り拓く「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」 Vol.2 生活者視点篇 自身の強い興味を力にバリューを発掘する
2024年2月1日、資生堂は、美の領域を押し広げ、時代の変化や生活者の意識に即した価値を持つ新インナービューティーブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」を発売しました。新価値創造のための、カゴメさま、ツムラさまという他社との協業は、資生堂のメンバーにとっても大きなモチベーションにもなったと言います。
連載三回シリーズの第二回は、資生堂インナービューティー事業部の佐藤奈津子と、資生堂みらい開発研究所の宮永美帆に話をききました。
「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」とは、人の美しさを外見や「肌」のみではなく、肌、身体、心の調和が取れている状態こそが健康的で美しいと捉え、日々の生活を通じて、一人ひとりのここち良い独自の「健康美」の実現を目指したブランド。2024年2月に3商品ブランドを発売しました。
担当者として、生活者として、わくわくできるものを
―2024年2月1日に発売したSHISEIDO BEAUTY WELLNESS(以下SBW)ですが、お2人はいつからどのように参画されましたか?
佐藤 私は2020年の7月に、社内異動でこのプロジェクトに入りました。現在はSBWの今ある3つの商品ブランド、すべての企画を担当しています。
資生堂インナービューティー事業部 佐藤奈津子
―3つともですか。だいたいそれは何人ぐらいのメンバーでやっているのですか?
佐藤 最初はひとりでした(笑)。その後メンバーが徐々に増えて、その時その時皆でアイデアを出し合って、ブランドコンセプト・価値・何が他と違うのか、などを何度も練り直しながら進めていきました。
宮永 私は21年の1月から、カゴメさんとの共同開発と共同研究をする研究員の立場で参加しています。商品を共同開発するほかに、野菜や果物と美の関係を明らかにするための中長期視点での共同研究も行っています。
ブランドの構築とは少し離れて、どちらかというと未来に向けた新しい価値を探そうという研究です。
資生堂みらい開発研究所 宮永美帆
―確かに、野菜や果物をたくさん食べている人ってきれい、というイメージはあります
宮永 それって本当にそうなのかな? どうしてかな?というところを掘り下げています。もともとカゴメさんには野菜が健康にどう影響するのかという知見が豊富にあり、我々は見た目の美しさが身体の中とどう結びついているかという所に知見が深いので、両社の知見をつなげることで、新しいつながりを見出すことができると考えています。
野菜や果物が体の中をどのように変化させて、最終どういうアウトプットとして出てくるのか、というところを研究しています。
―協業ははじめての経験ですか?
宮永 私は、初めてです。
―価値創造で協業することに、資生堂のものづくりに携わってきた人として何か発見はありましたか?
佐藤 私は、ツムラさんとの協業を知ったときに、今まで資生堂でできなかった事ができそうだ、いまのお客さまのニーズに合った商品ができそうだ、というわくわく感がとても強かったですね。ちょうど個人的にも、漢方と出会ったときでもあって。
―仕事を通して自分の健康や美に関する興味関心を掘り下げることができる感じですね
宮永 私もわくわくが強かったです。
もともと学会などでカゴメさんの研究はよく拝見していました。野菜や野菜由来の栄養素の健康効果に関するスペシャリストでいらっしゃるという印象が強かったので、カゴメさんの知見やノウハウを学ばせていただきながら一緒に研究できるのが楽しみで。
もう一方で商品開発の面で言いますと、私自身、すごくカゴメさんの商品はおいしいな、と思っていました。カゴメさんと組むことでおいしいものが作れそう! というところでも、わくわくしていました。
―新しい美容食品はこうありたい、という目標などはありましたか
佐藤 個人的には私はスキンケアが大好きで「肌、肌、肌!」という感じだったんですけど、年齢的にもいろんな不調をちょうど感じ始めていた時だったので、「肌・身体・心、全体をケアする商品があればいいな」と思い始めていたんです。
このプロジェクトでそんな商品をつくりたいな、と。さらに、ツムラさんとの打ち合わせを通して、味覚とか季節とか感情とかが全部繋がっているというのがクリアにわかってきて、つくるべき商品がより明確になりました。
宮永 運命的なものを感じますね。
カゴメさんとの協業は、「何か新しい価値が創造できそうだ」という機運が満ち満ちていました。最初の方はコンセプト出しから、マーケターの方と研究所のメンバーが両社でそれぞれ集まって、こういうコンセプトの可能性はあるかな、というように、いろいろと話しあっていました。熱い思いがありました。
―マーケと研究者が同じテーブルに最初からつくのは珍しいのでは?
佐藤 これまではどちらかというと成分マーケティングがメインだったので、ブランディングとか価値づくりを研究所も一緒に、しかも他社と協業で、というのは少なかったかもしれません。
宮永 アイデアも、食品開発の経験がある人ならあまり言わない感じのこと、例えば「キレイな人が食べているって噂の〇〇を入れたい!」と、素直なわくわく発言から始まるんです。
私は「じゃあその素材についてまず調べてみます」、と。研究員の視点で出すアイデアは、やはり実現可能性とか、このスケジュール感で出せるものはどれだ、という視点も欠かせませんが、このチームではまず理想から始まりました。
カゴメさんからも、「資生堂さんは美のプロフェッショナルだから、こんなことできるんじゃない?」と、思いもよらないアイデアを出していただき、ハードルの高さはありましたが、新価値創造の瞬間を感じながら仕事をしていました。
佐藤 この仕事で、協業先だけではなく資生堂の研究員の参加が増えて、食品を長く担当してきたものとしては感慨深いです。
肌・身体・心、全部をいっぺんに、というようなことはしっかりとした研究なくしてはできないので。
世の中の気分に歩調を合わせて、その先へ
―世の中の生活者の変化にも歩調が合っているように思います
宮永 以前から、食は大事だと思っていました。生活の基本である衣食住のひとつだし、私たちの身体は食べているものからできているからです。
そのため、プラスオンで美容食品や健康食品を摂る前に、そもそも身体のベースを整えることが大事だ、という思いを持っています。
例えば、食生活が荒れてしまっている時にザ・コラーゲンを飲んだ実感と、毎日バランスの整った食生活をしながら飲んだ時のザ・コラーゲンの実感ってやっぱり違うのではないかなと感じていて。
ただ、これまでは美容効果などのプラスオンの研究がメインで、食生活の研究は資生堂としては取り組み始めたばかり。まだブラックボックスな部分が多い所をカゴメさんとの研究で解き明かしていきたいです。
―とても生活者に近い視点を持っているお2人ですが、一番好きな商品は?
宮永 そうですね、やっぱり深くかかわったルーティナです。ルーティナができる前は、ザ・コラーゲンでしたね。これ飲まないで何を飲むんだ!くらいな気持ちでした。
佐藤 飲んだ時の気持ちの高揚を考えると、私はザ・コラーゲンのタブレットをすすめたいです。美容成分のかたまり。私個人はドリンクよりタブレットが好きなんです。
悩みだけでなく、それぞれの志向とライフスタイルに合わせるとやっぱりお勧めするものは変わってきます。
宮永 “パーソナライズ”という視点では、チューンボーテもいいですよね。
ブランドサイト内に漢方の専門家が監修している「今のあなたはどのタイプ?」というコンテンツがあるのですが、その設問も、苦手な季節は?とかがあって面白くて。自分の選択によって今の自分に合ったものを教えてくれるのはうれしいなと思いました。
―このブランドの資生堂っぽいところってどこでしょう?
佐藤 私はやっぱり肌を起点に考えているということが資生堂だと思っています。
宮永 信頼を一番に考えることだと思います。
ただのビューティーウエルネスじゃなくて資生堂が発信するビューティーウエルネスなので、やっぱりそこには確かな技術による裏付けをきちんとお客さまに提供するという強い意思があります。
お客さまがそこに信頼を感じていただいて、資生堂が発信するからこそ、と信じてついてきていただけると嬉しいです。
「美」を楽しむことで、次のポジティブなアクションにつながる
―お2人にとって、企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」という言葉のBETTER WORLDとは?
佐藤 私は、誰もが美を楽しめる生涯を生きられたらいいなと思っています。
ライフステージにより美から遠ざかることもありますけれども、美をひとつの自分の生きる軸にできる世界であったらいいなと思っています。
実は私も美を楽しめなかった時期もありました。どうやったら楽しんでいけるのかなと考えるのが仕事の動機です。
心と身体と美はつながっているという実感があるので、そこをSBWのような商品で整えることによって、ポジティブになる。次のアクションができる、そんな提案をしていきたいです。
宮永 自分の人生とか生き方に満足する人が一人でも増えてくれるといいな、と思います。健康は必要なものですけれども、美しさとか心の豊かさってどちらかというとマストというよりはベターなことなのかなと。
でも、それがないと自分の人生や生活に対する満足感が少なくなってしまうのかな、って思っています。そういう部分を満たすために、商品だったりサービスだったりでアプローチできるのが資生堂だなと思っています。
Vol.1 価値創造篇 どこからきて、どこへ行くのか、から始める
<関連リンク>
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