新幹線のリアルな形状を木でどこまで再現できるか?木のおもちゃブランドが挑戦した『木の新幹線のおもちゃ N700S』制作の裏側
株式会社Kukkiaが運営する、おしゃれなママたちに人気の木のおもちゃブランド kiko+(キコ)。この度、このkiko+が JR東海とコラボし、『東海道新幹線N700S』をモデルにした、木の新幹線のおもちゃを開発しました。
今回は、弊社クリエイティブディレクターのKaz* shiomiに、木製新幹線 誕生のストーリーや、ものづくりの裏側について聞きました。
まずは、株式会社Kukkiaについて
はじめまして。代表でクリエイティブディレクターのKaz* Shiomiです。
株式会社Kukkiaは、木のおもちゃメーカーです。『世界中の子どもとその家族を、木のおもちゃで笑顔にする』という思いで、2007年に創業しました。
自社のブランド『kiko+(キコ)』と『gg*(ジジ)』は、木の持つ優しい手触りと温かさ、そして独特でおしゃれな配色・デザインが特徴です。日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアと世界中に展開しています。
その傍らで、弊社のもう一本の柱として行っている事業が、木製品のOEM生産です。
これまで、AirFrance、LANVIN Paris、Bonpoint、国内の大手通信教育会社の教材や、有名キャラクターのグッズなど、たくさんの企業の木製品を作ってきました。
▲AirFranceの飛行機
▲LANVIN Parisの木製チェス
JR東海とのコラボが始動。まずはキーホルダー。
昨年、ひょんなことからJR東海さんとのつながりができ、お話を聞くと、同社が運営するオンラインショップ「JR東海MARKET」が2024年2月7日で2周年を迎えるとのこと。その記念に何か木製でグッズを作れたらいいな、と盛り上がりました。
まず話に上がったのが、キーホルダー。グッズの定番ですよね。アクリル製のものは、全国数多くありますが、木製の新幹線のキーホルダーは珍しいよね、ということで盛り上がり、生産が決まりました。
ヨーロッパ産の良質な天然のブナ材を使ったキーホルダー。質感もよく、1cmの厚みが、特別感を増す仕上がりに。
裏面には、焼印を施して、木製ならではの味わいをプラス。
*この商品は、東海旅客鉄道株式会社が運営する「JR東海MARKET」にて好評販売中です。
N700S (白) https://market.jr-central.co.jp/shop/g/gKJR000005/
N700S (木目) https://market.jr-central.co.jp/shop/g/gKJR000006/
ドクターイエロー https://market.jr-central.co.jp/shop/g/gKJR000007/
「やっぱり、おもちゃも作りたい!」新幹線のリアルな形状を木でどこまで再現できるか?挑戦が始まる
JR東海の担当の方が、打ち合わせの際にお見せしたAirFranceの木の飛行機をとても気に入ってくださって『この飛行機みたいに、新幹線が木のおもちゃになったらいいですよね・・・』という話になりました。コロンと可愛らしい形状に、ブナ材の美しい木目。ほっこりと優しい雰囲気を、新幹線として表現できないか…。しかも、AirFranceの飛行機を作った時のデフォルメした単純な形ではなく、リアルな新幹線の形状を木でどこまで再現できるかが鍵…。これは容易ではありません。
この打ち合わせの後すぐに、私たちは工場に掛け合い、そこから長い交渉が始まりました。
大量生産では非常に難しい、滑らかな曲線の掘り出し技術。根気良く試作を重ね、理想の形を作り出した
これまで、いろいろなものを木で表現してきました。
お寿司やハンバーガー、チーズにおさかな、ベーグル、にんじん。
パリやニューヨークの街並みや、車、船、UFOなどいろいろな乗り物。
そして玩具業界ではプラスチック製が当たり前であった、お絵描きボードやウォーターゲーム、シャボン玉セットまで、あらゆるものを木製で作ってきました。
それらは、天然木を切り出してその形を表現していきます。
平たい形状を組み合わせるものや、単純な直線やR加工で表現できるものは、比較的加工がしやすいのに対し、今回の新幹線のような、滑らかな曲線の掘り出しは、非常に難しい技術なのです。これを一つ一つ職人が手作業で作り上げていくのですが、大量生産なのでそのハードルは高く、なかなか工場との交渉もすんなりといきません。
新幹線はファンも多いですから、皆さんに喜んでもらえるよう、形状もなるべく本物に近づけたい!その一心で工場への説得を続けました。
我が社の掲げる信念は、『Nothing is impossible!(不可能はない!)なんでも可能にする道を探して、やり遂げる!』です。その言葉通り、根気良く交渉を重ね、図面の調整や色出し、試作を何度も繰り返し、とうとう理想の形を作り出しました。
どうですか? N700S の特徴である先頭車の形も、きれいに表現できたと思います。
*この商品はJR東海が運営するECサイト「いいもの探訪」にて好評販売中です。
https://e-mono.jr-central.co.jp/shop/g/gOS00010001/
プラスチック製品があふれる今だからこそ、『木のもちゃ』を通して子どもたちに自然環境の大切さを伝えたい
デジタルやプラスチック製品があふれ、今、子どもたちはそれが当たり前で育っています。もちろんそれによって技術も生活水準も大変向上しましたし、子どもたちはたくさんの知識や経験を得ています。
でも、そんな今だからこそ、木、土、森、それを作る自然環境というのが、いかに私たちの生活とって大事で欠かせない存在なのかを、私たちは、子どもたちに丁寧に伝えなければいけません。私たちの生活は、木や土なしでは成り立たないのですから。
私たちはおもちゃ屋さんです。
私たちができることは、子どもたちが遊びながら自然とそれを体感する機会を作ることだと思っています。
木は、切り倒され、こうしておもちゃに姿を変えてもなお、生きているのを知っていますか?湿気が多ければ膨張するし、乾燥すれば縮んでしまう。呼吸をしているのです。
木は加工すると木目や節と言って模様が出ます。それは、一つとして全く同じものというのは存在しないのです。まるで、私たち人間の個性の様ですよね。
こうしたことを、少しでも多くの子どもたちに伝えていけるよう、私たちはこれからも世界中の親子に、木のおもちゃを届け続けます。
もちろん、どこにもない、とびきり可愛いものをね♡
■株式会社Kukkia https://kukkia.co.jp/
■OEM生産について https://kukkia.co.jp/oem/
■その他事業について https://kukkia.co.jp/more/
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