6月2日(水)、「第40回ベスト・ファーザー『イエローリボン賞』」発表授賞式が都内で開催され、谷原章介、元プロサッカー選手の中村憲剛らが出席した。

【芸能部門】を受賞した谷原は、3男3女の6児のパパ。「このような身に余る賞をいただき、たいへん感動しております」と恐縮し、「自宅での僕はこんな柔和な感じではなく、うるさく、面倒くさく、結構だらしない父親なので、家族は『なんで?』という空気だった。とは言いながらも喜んでくれていました」と、今回の受賞に対する家族の反応を照れくさそうに明かした。

そんな谷原は、この4月からフジテレビ系朝の情報番組『めざまし8』にメインキャスターとして出演。番組について「ドラマなどは夜遅い放送で、子どもはなかなか見ることができなかったのですが、『めざまし8』は学校へ行く前に見てくれているみたい。子どもと新たなつながりができて、いい仕事をやらせていただいている」と実感したのだとか。

生活の変化に話がおよぶと「月曜から金曜までの番組ですので、子どもと過ごす時間が減るのではないかという心配もあったのですが、実際は午前中で終わる仕事ですので、その後に別の仕事がなければ帰って家事もできる。家族の時間がすごく増えています」とうれしそうに説明し、「子どもが僕を成長させてくれて、朝の情報番組の司会に導いてくれた」と話した。

また、「子どもの数が多いので習い事も6人分、学校の連絡事項も6人分、親子面談も6人分。相当時間をとられ、頭がパンパンになると思うのですが、妻が全部やってくれていますので、生計を共にしている身としては、僕ができる範囲の家事をやるのは当然」とイクメンぶりをアピール。

さらに「僕が家に早く帰りたいと思うのは、子どもたちが気持ちよく『おかえり』と玄関に出てきてくれるから。なぜそうなるかというと、僕が家にいない時に妻が僕のことをたててくれて、悪口をいっさい言わないから。そういった意味で今日、このような賞をいただけるのは妻のおかげ」。

「世のお父様方がいかに奥様を大事にするかによって、家での居やすさも変わってくると思いますし、年齢を重ねていくごとに妻に世話になることも増えていくと思いますので、これから先を見越して妻へのフォロー、忖度を重ねていきたい」とジョーク交じりで世の男性陣へアドバイスを送った。

その後の個別インタビューで、子どもたちが谷原についてどう考えているかを問われると、「ジャイアンみたいだと思っているのではないでしょうか。理不尽で面倒くさく絡んできて、特に男の子にはワシャワシャしたくなる」と苦笑い。

長男は現在高校生だそうで、「いつか『オヤジ』と呼ばれながら、盃をかわすことができたら、それ以上の喜びはない」と未来へ思いを馳せた。

また、この日、谷原が着用していたチェックのジャケットは高校2年生の時に父親から買ってもらったものだそうで「着ていない時期もあったのですが、このジャケットを再発見した時はタイムカプセルを開けたような気持になり、これは大事にしなきゃと思った」と説明。

そして、「いつかこのジャケットを3人の息子のうち誰が着てくれるのか。『ほしい』と言ってくれた子に渡したい」と笑顔を浮かべた。

【スポーツ部門】の中村憲剛は「あまりの人の多さにビックリし、現役時代より緊張しています。素晴らしい賞をいただいて、本当に僕でいいのかと思いました」と緊張感たっぷりにあいさつ。

そして、「妻をはじめ、3人の子どもあってのサッカー選手・中村憲剛なので、今日の受賞は家族みんなのおかげ」と感謝。司会者から「理想の女性は?」と問われると「妻です」といい、「大好きな食べ物は?」と聞かれると「妻のつくるゴハン」と即答。終始、家族への愛情をアピールしていた。

ほか、【政治部門】を福島県双葉町町長の伊澤史朗氏、【経済部門】を日本環境設計株式会社・取締役会長の岩元美智彦氏、【学術・文化部門】を一般社団法人 国際すし知識認証協会、理事・認定講師の小川洋利氏が受賞した。