サカナクション山口一郎、ワイヤーアクションに初挑戦！老後の不安や内に秘めた野心も明かす

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「サンテFX × サカナクション TVCM発表会」が6月1日（火）、東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催され、ブランドアーティストとして新TVCMに出演するサカナクションのボーカリスト兼ギタリストの山口一郎が登壇。また、サカナクションが新TVCMのために書き下ろした楽曲を生ライブで初披露した。

今年発売から30周年を迎える参天製薬の一般用点眼薬「サンテFXシリーズ」。まずはサカナクションが5人でステージ上に現れ、新TVCMのために書き下ろした新曲「プラトー」の初披露をはじめ、「新宝島」「忘れられないの」の3曲を圧巻のパフォーマンス。

その後のトークパートでは、山口のみステージ上に登壇。「プラトー」について、「プレスカンファレンスエディションということで、この日のために作り上げた曲です。出来あがってから24時間たっていない、出来立てほやほやです」と打ち明け、「ステージで5人揃って演奏するのは、約2年ぶりくらいなので、すごく楽しくやらせていただきました」と感慨深い様子。

昨年、コロナ禍で状況が見えない中、オンラインライブをする際に、サンテFXが協賛したことから、サカナクションと関係性ができたそうで、「初めて挑戦するオンラインライブで、実際に企業の方が協賛すると言ってくれたのは、横のつながりが生まれない苦しい状況の中で、企業とミュージシャンという文化がつながっていくきっかけとなり、勇気をもらいましたし、非常にうれしかったです。ドラマがあったので、僕らも今回の楽曲を自然に作れました」と感謝した。

トークでは、新TVCMもお披露目に。サンテFXのCMは、山口自身、小学生の頃からずっと見ていたそうで、「そこに自分が出演できる喜びと、僕らがつながることでサンテFXというブランドを一緒に育てて行けたらと思いながら、CM撮影など取り組んできました」としみじみ。

CM曲を作る際に、参天製薬やサンテFXのことやこれまでのCMを徹底的に調べ尽くしたそうで、「どこか文化とつながっているところを感じられたので、そこを紐づけながら、総合的にこのテーマに合うものをメンバー5人で一丸となって作り上げた感じです」と打ち明けた。

新CMは山口の空を飛ぶ姿が印象的だが、山口は初めてワイヤーアクションに挑戦したそう。「映画とか見ると、皆さん自由に動いてるけど、めちゃくちゃ難しいですね。思い通りにいかないし、ハーネスが食い込んで痛くて。映画を撮影される方はそれで1日中いると思うとすごい大変だなと思いました。貴重な体験をさせていただきましたね」とエピソードを披露。

また、山口の部屋のようなセットもでてくるが、ここは自身の家に近づけるように「実際に使っている家具やスピーカーをスタジオに持ち込んで、撮影しました」と明かした。

さらに、「サンテFXシリーズ」の定番でもある目薬を差しながらの「キター！」を、マイ「サンテFXシリーズ」を使い、スタージで披露することに。照れながらもドヤ顔でパフォーマンスし、「本当にスッキリするんです。目薬は気分転換になります」とアピールしていた。

同イベントはオンラインで配信され、サンテFXシリーズのキャッチコピーで「内に秘めた野心」にクローズアップしていることもあり、自身がチャレンジしていることを募集し、それに山口が応援コメントを送る一幕も。

山口自身は「年内にアルバムを出せたら。『プラトー』が収録されるアルバムを出すという野心を持っています」とニヤリ。

かなりの応募がある中、「世界遺産を巡る世界一周旅行したい」「19歳ですが、声楽家になるため勉強中です。いつか山口さんと歌いたいです」とのメッセージが。山口は「僕はデビューしたのが27歳で、東京に出てきたのは30歳で、1人前になれたのは30歳過ぎてから。19歳でなりたいものが決まっていて勉強しているので、野心家ですね。応援したいです」とエールを。

また、「アラフォーの機械音痴が動画編集にチャレンジ中」というコメントを読み上げ、「今まで音楽をやるって言ったら、バンドでスタジオでセッションすることが多かったけど、こういう状況になってから、自分でPCを使ってトラックを作るソロミュージシャンや10代の方が増えていて。今の状況は、音楽の文化の生まれ方にもすごく影響を与えてると思います」と口にし、「自分のメディアを持つことが改めて見直されてる機会に、野心をもってチャレンジすることは素晴らしいですね」と背中を押していた。

山口は囲み取材にも参加。サカナクションがステージ上でライブやるのは2年ぶり、5人で揃ってやるのは約7、8ヵ月ぶりとのこと。もともとこのイベントはファンを入れてライブをする予定だったそうで、「実現できなかったけど、配信画面の向こうにいる皆さんに向かって僕らもエネルギーを発信できましたし、何より僕たちが楽しくライブをやらせていただきました」と満面の笑み。

また、「リアルライブに勝るものはないとは思うけど、オンラインでも違う感動を提供できるんじゃないかと。何か新しい表現の発明ができれば、こういう状況が明けてからでも、1つでもコンテンツを増やして、もとに戻れるんじゃないかなと思います。ピンチをチャンスに変える、自分的な内なる思いを持って日々過ごしていますね」と白い歯を見せた。

「プラトー」はリハーサル日だった昨日の午前10時50分にでき、ステー上で初めて5人で合わせたそうで、「初めての体験だったので、ふしぎな感覚でしたが、非常にいい曲ができたと自信を持って演奏できました」と手応えを感じている様子。

また、気分転換の方法を聞かれると、「僕は不思議な曲の作り方をする人で、3時間タームで30分休憩をずっと繰り返していて。その間、Wi-Fi環境を全部切って引きこもりますが、その30分で掃除をして気分転換をします。歌詞を書く前に、ほこりを取るもこもこを買いだめするし、主婦のように調べて買ってますね。あと、ドラッグストアが大好きで。40歳で独身で、人と暮らしたこともないので、掃除が自分に沁みついてますね」としみじみ。

さらに、老後が不安だと言い、「このまま70、80歳になった時に、自分は1人で生きていけるのかなって、心配ですね」と本音を明かしていた。

目が覚めるような最近のニュースや出来事を聞かれると、「北海道の両親に頼まれて、実家の隣の隣の家を買って。固定資産税を初めて払ったそうで、こんなにするんだと思いました」とぶっちゃけて笑わせていた。