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加藤シゲアキ『世にも奇妙な物語』に初主演!「決して爽快ではないけれど、見終わった時にじわっと広がるものがある」_site_large

加藤シゲアキ『世にも奇妙な物語』に初主演!「決して爽快ではないけれど、見終わった時にじわっと広がるものがある」

6月26日(土)21時~土曜プレミアム『世にも奇妙な物語‘21夏の特別編』

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6月26日(土)21時より、フジテレビでは、土曜プレミアム『世にも奇妙な物語‘21夏の特別編』が放送される。

1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に二度の放送を続けるスタイルで、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることにより、“奇妙な物語”の世界観を作り出してきた本シリーズ。

今回の『世にも奇妙な物語‘21夏の特別編』は、4つの“奇妙な”エピソードが登場する。そのひとつ「三途(さんず)の川アウトレットパーク」で、加藤シゲアキが初出演で初主演する。

加藤が演じるのは、“目つきが悪い”ことから、たびたびトラブルに巻き込まれ、決して明るい人生は歩んでこなかった男・木村孝(きむら・たかし)。

そして、とあることで命を落としてしまった孝は、目が覚めると、“三途の川アウトレットパーク”と呼ばれるショッピングモールの目の前にいた。果たして孝の死後の世界とは…。

また、孝が仕事先の病院で出会う入院患者・大原芽生(おおはら・めい)には、元AKB48のメンバー、島崎遥香が決定。島崎も『世にも奇妙な物語』初出演となる。

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島崎演じる芽生は、子どものころから入退院を繰り返していた。そんな中、孝と知り合い、二人は次第に打ち解けていく。そして、芽生もまた命を落とし、三途の川アウトレットパークで孝と再会することになる。

今作は、寺田浩晃の「三途の川アウトレットパーク」(小学館「サンデーうぇぶり」 掲載)が原作。死んだ人があの世へ行く途中に渡ると言われている三途の川。その未知の世界と、アウトレットパークという現代社会にある舞台とを掛け合わせたこの作品は、死後の世界のこととはいえ、親しみやすさを覚える。

しかし、前世での死に至った経緯や犯した罪は変わらない。後悔してもどうにも変えようのない悲しみの中で、さらに来世の運命が決まっていく。

<「三途の川アウトレットパーク」あらすじ>

辺り一面に霧がかかっている河原で、木村孝(加藤シゲアキ)が仰向けに倒れて気を失っている。目が覚めて辺りを見回した木村は、“三途の川”と書かれた看板に気がつく。「死んだのか?」と考えていると、目の前に巨大なショッピングモールが見える。立ち尽くす木村に冥界の住人・サイノ(芋生悠)が声をかける。「ようこそ、三途の川アウトレットパークへ」。

このアウトレットパークでは、生前の行いに従って“徳”と呼ばれるお金を得、そのお金で来世のための買い物ができる。孝が持っていたのはたった古銭6枚。生前に罪でも犯したのか?

そこで孝は、田中春(潤浩)という少年と出会う。春は生前、病気で運動ができなかったので、生まれ変わったら野球がうまくなりたいのだと話す。春は孝に、生まれ変わったらやりたいことがあるかと聞く。孝は生前、目つきが悪いということで、たびたびトラブルに巻き込まれていた。そこで、来世では目を変えてみたいと話す。

孝は生前、仕事先の病院で出会った入院患者の大原芽生(島崎遥香)のことを思い出していた。芽生は、孝の目が好きだと言ってくれた唯一の人だった。親しくなっていくにつれて、孝は芽生の病気を治したいと強く願うようになり、あることを決意。だが、志半ばで死を迎えてしまったのだった。

芽生は元気に生きているかな。そんなことを考えていると、目の前に芽生が現れる。芽生の身に何が起こったのか?二人の運命は――。

<加藤シゲアキ コメント>

加藤シゲアキ『世にも奇妙な物語』に初主演!「決して爽快ではないけれど、見終わった時にじわっと広がるものがある」_bodies

――今回の話が来たときは、どう思いましたか?

とてもうれしかったです。『世にも奇妙な物語』は、毎回見ていてずっとファンだったので自分がその作品に参加できるのは、夢が一つかなったような気持ちです。学生のころから見ていましたし、最近の作品も欠かさず見ていました。

――台本を読んでの感想は?

『世にも奇妙な物語』はいろいろな話があるので、「どのパターンかな?」と思って読んでいたのですが、“まさに、世にも奇妙!”というか、ちょっとユーモアもありながら、短いミステリーであり、衝撃の事実がどんどん明らかになっていくところがすごく面白かったです。

設定も、死後の世界にアウトレットパークがあるという、ちょっと変わってはいるのですが、そこで描かれている話がすごく現実的で人間味あふれる物語なので、読み終わった後は不思議な感覚でした。

――実際に演じてみて、いかがでしたか?

(木村という人物は)「かわいそうな人だなぁ」と思っていて、すごく共感しながら、そして演じていて悲しい気持ちになるのが新鮮でした。

――三途の川の存在をどう思いますか?

こういう、三途の川や賽(さい)の河原という、宗教的なモチーフは面白いと小さいころから思っていました。ちょっと不思議で、ファンタジックではあるけれど怖いところもあって。

死後の世界に対する物語は興味がありましたし、みなさんも興味があるのではないかと思います。みんなが共通認識として知っていて、定着している三途の川という、死後の世界があるというのは面白いなと思います。

――ご自身は、現代では説明できないような体験をしたことはありますか?

僕、霊感とか全然ないんです。番組で事故物件にも行ったことがありますが、何も感じなかったので怖い体験はしたことがないですね。

実体験がないからこそ、『世にも奇妙な物語』のような話にも興味を持って面白く見ることができるんだと思います。本当に怖い話もありますが、それもすごく好きで、友達にもすすめていました。

――怪奇現象やホラーを執筆してみたいと思いますか?

思いますね。変わった話はこれまでも描いたことはありますが、ホラーは描いたことがないですし。『世にも奇妙な物語』は非現実的な話ではなく、いろいろな不思議な方向から物語が進んでいくので、こういう話は描いてみたいなと思います。

たまに夜中にオンラインゲームをやるんですけれど、この前オンラインゲームで知り合った人の名前が“ズンドコベロンチョ”だったんですよ(※『世にも奇妙な物語』で1991年に草刈正雄主演で放送。2015年に藤木直人主演でリメイクされた人気作品)。

友達も一緒にやっていたのですが、その友達が“ズンドコベロンチョ”を知らなくて、「え?『世にも奇妙な物語』のズンドコベロンチョ知らないの?」という話になって、その後みんなで見ました(笑)。

この作品への出演が決まった後だったので、それは奇妙な体験かもしれないですね。「世にも奇妙、俺の中で始まっているな」っていう(笑)。どこかのズンドコベロンチョさんとゲームで戦うという奇妙な体験、うれしかったですね。

『世にも奇妙な物語』は、いろいろな角度があるので、本当に作家として勉強になります。「あ、その手があったか」と思うこともありますし、作家の方はみなさん、興味のある作品なのではないかと思います。

――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

今回は、全体的に死のテーマがあるということを伺ったのですが、決してそれを怖い形で描いているものばかりではなくて。特に、死んだ先にもメッセージがある、死んでからも生き様が問われるというこの作品は、決して爽快な話ではないけれど、見終わった時にじわっと広がる人の思いや温度のようなものがあるので、それをぜひ、見て、感じていただけたらと思います。死んだ後のことを見て、生きていることを感じさせてくれる興味深い話だと思います。

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