＜試写室＞そのくだりいる？がもれなく“いる”から最ッ高！謎解きあり、勧善懲悪の水戸黄門展開ありの大エンターテインメント

全ての画像を見る

何なの！このドラマ！？一体、何なの、このドラマ！！？？一体、全体、何なの、このドラマーーーーーー！！？！！？？（って、この叫び、何回目！？）

だってだって、今回のお話…。

前回から引き続き…、グルメ雑誌記者・いづみ（松本まりか）の編集部の後輩で、前回学歴コンプレックスを見事に克服した“東大女子”真央ちゃん（真魚）の、こないだまで恋人欲しいとか言ってやんやしたけど、実はホントは意中の相手いましたー！だった、日野のパン屋さん「やまちゃんパン」店主・山口（佐野和真）が、SNSで「はっきりいってイケメンです」「イケメンですが何か！？」とか書きこんじゃって大炎上！！さぁ大変！！ハルコ（大地真央）が立ち上がる！！…なんだけど、“黄門様”ハルコの“格さん助さん”的存在、秘書の若杉（蕨野友也）が失踪！？なエピソードを挟みつつ、いづみはハルコの従姉妹で、人気主婦ブロガーで、意識高い系のお弁当屋さんをオープンさせた聖子（高橋ひとみ）と取材で出会い、その流れで「美味ッ！」が口癖で、グルメ界のカリスマ、王子ともてはやされる、ウザめなインフルエンサー・ケイスケ（河相我聞）とも知り合い、なぜか心酔し、オンラインサロンにまで入会しちゃう…っていう、いつもの“いづみらしさ”を堪能したり、“映え～♡”先行だけど味はイマイチな“オマールエビ出汁うどん”を食べたり、そんなこんなしてるうちに、“ういろう店”の御曹司で、経営難に陥った“ひつまぶし店”の娘と、ハルコによって政略結婚させられた、神の舌を持つ“名大生”で、気鋭のミュージシャン・隆行くん（永嶋柊吾）が再登場！！！（第2話参照）して、なぜか突然、名古屋にあるテレビ局「スイッチ！テレビ」のローカル番組『やってみそ！』のワンコーナーを使い、ケイスケVS隆行くんの対決企画が繰り広げられ、その中身というのも…東海地方が誇る一流グルメとスーパーで売っている普通グルメを食べ比べる「畑の恵グルメ・格付け対決！炎の三番勝負！！！」…ってどっかで聞いたことあるような…？…を繰り広げた挙句、ラスト、謎のユーチューバー「いっちゅんのキュンキュンチャンネル」登場！！って、一体どんなドラマ！？“いっちゅん”って誰！？ねぇ、もう、一体、全体、どんなドラマなのーーー！！！！！

そもそもね、僕が意図的に情報量を多くしたってのもあるけど、“東大女子”真央ちゃんのフィアンセが、“日野”にあるパン屋さんの店主で、“やまちゃんパン”っていうネーミングとか、いる？いづみが出会った“人気ブロガー”で、“意識高い系の弁当屋”が、“ハルコの従妹”…しかも演じるのは高橋ひとみさんとか、いる？？“グルメ界”のカリスマで、“ウザめなインフルエンサー”が登場！…まではいいとして、そこへ“政略結婚した”、“神の舌を持ってて”、しかも“変な歌”だけど、“超うまい”、しかも“ハルコとオアシス21でコラボする”、隆行くんが“再登場”して、“対決”とか、いる？？？それに加えて、二人が対決するローカル番組には、チャンカワイさんがチャンカワイさんとして登場して…、

アナウンサー「以上、『チャンさんありがとう』のコーナーでした～！」

チャンカワイ「（画面に手を振りながら）ありがとーー！！」

からシーンが始まる…って、それいる？？そのくだりいる？？？しかも「#チャンありがとう」は、他局！東海地方の他局！！でやってるやつ！！！そこまで情報追いつけるかーーーー！！！！いくら何でも、情報量、多すぎやろーーーーー！！！つまり、もう最ッ高ッ！！！！

で、肝心なのは、“いる？？？”って思ったとこ、全部、もちろん、もれなく“いる！！！”からね。だから最ッ高ッなんです！！しかも、あらすじが僕のせいでわけわかんなくなってるけど、あんな風な詳細なのに、外見は謎解きのミステリー展開あり、勧善懲悪の水戸黄門展開ありの大エンターテインメント！！だからね！？信じられる？？

で、僕、いろんなドラマ見てきたつもりだけど、あんなに劇中劇のコーナーを作りこんでるドラマ見たことないよ？いくら東海テレビで放送されている実際の情報番組からセットもキャストも拝借した…ってのがあるにしたって、テロップから構成から、段取りまで、全部細かく丁寧に作りこまれてて、しかもそのコーナー、よくよく見ると、そんなに丁寧に映す必要性ある？ではあるんだけど、画面があまりにも本格的なもんだから、普通にそのコーナー楽しんじゃってたんだけど、ラストのオチ…、そこに、ちゃーんと“作りこみ”の意味がある…伏線になっているという、丁寧さよ…。いや、むしろ、このドラマ、その“丁寧さ”、いる！？だよ、マジで。普通に、意味はないけど作りこみはちゃんとしてます！でもいいはずなのに、画面も、脚本も、どちらもちゃーんと丁寧で、その丁寧さがおかしさを生んでて、僕のテンションも上げさせるっていうね…。で、その、くだらなさすぎるとこまでとことん丁寧…ってのは、ラスト「いっちゅんのキュンキュンチャンネル」に集約され、爆笑へと誘うのです…。

って、ホント、一体、“いっちゅん”って誰やねん！！！そもそも、よくよく考えたら、あれこそ、いる！？…だけど、とんでもない破壊力だったから…絶対、いるんだよね…チックショーーー！！！

っというわけで、今回も最初っから最後まで『最高のオバハン 中島ハルコ』でしか味わえない大エンターテインメント！お見逃しなく！！！

text by 大石庸平（テレビ視聴しつ 室長）