「自分の母親のことをチラッと思った」尾野真千子の好演にオダギリジョー感謝

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尾野真千子が主演を務める映画「茜色に焼かれる」（5月21日公開）の完成報告会が行われ、ゲストとして共演の和田庵、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏、石井裕也監督と共に登壇した。

この作品は、人間の内面に鋭く向き合い、見る者に時に衝撃を、時にぬくもりを与え、これまでのどの作品よりも自由にして、同時にどこまでも優しい世界を描いた、現代日本を正面から見つめた物語。そして、ひとりの女性がそんな時代にあらがうように生きる人間賛歌だ。

傷つきながらも、自身の信念の中で真っ直ぐに生きる母親を尾形が、その息子役を和田が演じる。

出演について主人公の良子役を演じた尾野は「決め手は台本。今自分が伝えなければと思うことが沢山詰まっていました。撮影中は精神的につらい時もありましたが、自分の気持ちが変化しているのを感じるのは楽しかった。母になった気分になったし、母の気持ちが少しはわかった気がする」と明かした。

良子の息子・純平役の和田は「尾野さんには怖い人というイメージがあったけれど、実際はそんなことはなくて優しくて明るくて面白い人でした。本当の親子のように接してくださって、自然に演技ができました」と感謝。

風俗店の店長・中村役の永瀬は尾野について「まさに鬼気迫る演技」と絶賛し「でも、演技以外では現場を温かくハグして進めて行っているような雰囲気でした」と座長としての優しさを感じた様子。

風俗店での良子の同僚・ケイ役の片山も「メチャクチャカッコ良かったです！演技もそうですが、尾野さんの明るさにも救われました」とリスペクトしていた。

良子の夫で事故死したロックミュージシャン・陽一役のオダギリは本作について「自分の母親のことをチラッと思ったりして、自分の母親もああやって一生懸命生きて、楽しくもあり、苦しくもあり、人生をおう歌したのかな、そういう気持ちを感じさせてくれたのも、尾野さんのおかげだと思うんですよね」と回顧。

続けて「今回の尾野真千子さんは大変すばらしかったですね。今までの尾野さんの作品は全部見ましたけど、これが一番ですよね。本人にはこういうことは言わないんですけど、やっぱり…。（記事に）書いてほしいので。まぁただ、ひとつウソを…。「尾野さんの作品全部見た」というのはウソです」と話し周囲を笑わせた。

映画「茜色に焼かれる」は5月21日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。

©『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ
配給：フィルムランド　朝日新聞社　スターサンズ

最新情報は、映画「茜色に焼かれる」の公式サイトまで。