<コラム>フジテレビ『知ってるワイフ』第7話
あちゃー。
元春(大倉忠義)「女神様の召し使いだもんな…」
あちゃー。そんなこと言うかね、元春。
“女神様”の“召し使い”って、すげー単語の羅列…。
しかも、その直前、
沙也佳(瀧本美織)「私を傷つけたのはあなたたちでしょッ!!!???」
元春「だから謝っただろ…」
うん、まずね。傷つけたのは“あ・な・た・た・ち!”ってとこに、猛烈にツッコみたいけど、そこは…、まず置いとこう。で、一旦置いといてからの、この温度差たるや!!!
沙也佳が“でしょッ!!!???”って激昂してんのに、それに対して“(語尾)…”って、元春やべぇよ。温度感ゼロかよ。てかむしろ、温度も何も冷凍保存してたわ(つい最近の出来事なのに!!)くらいの勢いで、ああそんなことあったよね、でももう謝ったことじゃん?何を今更的な?、悪気?はぁ?なんスカ的な?、温度感ゼロっすけど何か的な?、そんな破壊力抜群の“(語尾)…”って、元春、やべぇよ。
そして、その温度感ゼロ状態で放たれた戦慄の「だから謝っただろ…」の直後が、「女神様の召し使いだもんな…」って、ああ、もう、オーマイガー!!元春、やべぇよ。そんなこと言っちゃうだなんて、「あちゃー。」って言葉でごまかすしか、僕できないよ?僕、擁護しきれないよ?僕、一応さ、元春と同性だし、これまでの“元春、何なん!?シリーズ”だってさ、サラリーマンとしての気持ち、夫としての気持ち(結婚してないけど、そういうつもりにさせてよ)、わかるしね、何でもきめ細かく相手をケアできないことだってあるし、そら元春も大概ひどいけど、そういうことだってあるじゃん、男だって大変な時、あるじゃん!!そんくらいの言い訳させてよッ!!派(?)、だったけど、これは、マジで、やべぇよ、元春。擁護しきれねぇよ…。
うん、なん…だけど。そこのシーンだけ見たら心底マジ最低だし、あちゃーしかないし、振り返ってみても、元はと言えば、自分の意志で、タイムスリップして、意図的に沙也佳と結婚して、前回の“大事な話がある”を二日も放置…っていう沙也佳への対応があまりにも雑すぎるってのもあり、沙也佳も被害者じゃん、マジで何なん!?元春ボケゴルァ!(沙也佳のこととなるとついつい口悪くなっちゃう)なんだけどさ、このドラマの本当の夫婦(っていう言い方が正しいのか)、元春と澪(広瀬アリス)の二人の関係性、物語という意味では、あの戦慄の温度感ゼロ“(語尾)…”があるからこそ、“前のシーン”が、深み増しまくりになるんですよね…。
という、その前のシーンなんだけど、“まだいたの!?病院(by沙也佳、しかも2回目)“で繰り広げられた元春の、澪に対する思い、澪だけじゃなく澪の家族に対する思い、そして自分の家族に対する思い…が、あまりにもハートウォーミング=温度感ありすぎて、その温度感と、沙也佳に対するそれとの差!!対比!!がとてつもなく効いてくるんですよね。
これね、通常だったら、冒頭に挙げた最低ワードを筆頭に、元春マジ最低!!人として最低!!!ってだけで受け止めちゃいそうになるんだけど、そうとはならない、そこにちゃんと“フィーリング”ってもんが絡んでくるっていう、巧みな構造になってるんですよね。
これまで元春は、自分の家族へはもちろん、澪への家族…澪ママ(片平なぎさ)との関係の中では、沙也佳家とは全く対照的に、温度感たっぷりに接していたから、それは、きっと、元春にとって心がちゃんと通える…フィーリングが合ってたってことなんですよね。沙也佳家がいけ好かない金満一家だから合わない(ひどい言いよう)…っていうよりもっと深い所のフィーリングで沙也佳家とは合わなかったんですよ。で、それをこれまでずっと細かく丁寧に見せてきたから、表面上だけじゃなく、過去を知ってるからってだけでもなく、すごい深いところのフィーリングで、元春は澪とその家族と合っている…。ってことは、結婚の相性もばっちりで、さらにはフィーリングが合う理由…それは…、運命だから…ってとこまで行き着く深み…。
だからどうしたって元春は沙也佳とは結ばれないし、澪はもちろん、澪の家族も含めて一緒になる運命!…反転して、そんな運命で結ばれるはずだった二人がなぜ…ってとこまでもつれていくんですよ…。で、それが、元春の沙也佳に発した温度感ゼロ“(語尾)…”で深く深く印象付けられる…ってわけなんですよ…。って、うん。ちょっと自分でも何言ってるかわかんない。だって、だって、深読みすればするほど、複雑すぎるんですもん!!だけど、いや、ちょっと待てよ、そしたらむしろ、これ、たっちょんがやべぇよね(またしても、大倉くんの呼び名…たっちょんにて失礼いたします)。こんな、ここまでの味わいができるって、あんな温度差作れるのってたっちょんだけじゃね?たっちょんマジックじゃね!?うん、こら、たっちょんがやべぇよ!!(たっちょん言いたいだけ)
っとまあ、そうは言ってみたものの。やっぱり、僕はね、沙也佳サイドだからね、沙也佳の目線からどうしても見ちゃうからね、フィーリングフィーリング言いますけど(自分が言ったんじゃん)、フィーリングが合おうが合うまいが、沙也佳にだって、沙也佳の家族にだってさ、少しは思いやって欲しいよね。そらね、沙也佳もさ、“ビハインド”でとんでもないことしちゃったよ?その話と今のSNS事情を鑑みると、茶化せる話でもないけど、澪に対する暴露で“おそらく整形美人”って、それ以外の情報は妄想から発展した推測だけど、一応そこは沙也佳からしたら根拠はあるわけで、だけど根拠がない部分、澪の容姿問題については、“おそらく整形美人”って、“おそらく”つけちゃうような、そんなキュートさがあるんだぜ?沙也佳にだって、かわいいとこあるやないですか?(肩持ちすぎ)あと、元春は前回、澪ママが行方不明になってさぁ大変!って場面ではそれを全部沙也佳に内緒にしてた…、報告ゼロだったくせに、今回の“ビハインド”に関しては、沙也佳をちょっと疑ってる…ってのと、澪に関わること!だからって速攻で沙也佳に報告&状況確認、なんならこれまで沙也佳がずっと元春に投げかけていた“大事な話がある…”ってのを、その探りの“ついでに”聞くっていうね…。もうね、沙也佳が不憫でならないよ!!あとね、皆さん、気づきました?沙也佳のちょっとした異変…、今回、沙也佳ね、絶対調子悪かったと思うんですよ!なぜならね、沙也佳ね、お腹空いたっつってんのに、寿司食ってたんですよーー!!お肉至上主義の沙也加が、寿司=魚、食ってたんですよーー!!(考え過ぎにも程がある)だけど、寿司は“注文”、したはずなのに、ちゃんとそれっぽい皿に乗せられてるーー!!出来合いだろうが、出前だろうが、皿にはこだわる!それが沙也佳プライド!!(てか庶民は知り得ない、超ハイクラスの出前かなんかなの?何なのあのお寿司屋さん!!)そしてその寿司食ってる最中に元春に仕事の連絡が入り、後でやりゃあいいのに、わざわざ別室で“ビエードコーポレーション”を調べる…“ビエード”の“ビ”…検索履歴…“ビハインド”!!…もしや沙也佳が!?っていう、このこれだけのシーンで、元春の沙也佳への温度差と、物語のキーにもなる、沙也佳の疑惑が確信へ…まで入れ込む物語運びのうまさよ!!って、ついつい脱線してもうた。
それはいいとして、今回散々沙也佳をひどい子扱いにしてたけど、そら、だから、元春にあんな風な態度取られちゃあね、“ビハインド”に書き込みもしちゃうし、お父さん関連でカリカリもしちゃうし、庶民は“キクカワ財界賞”もご存じなくって?だし、そんなだから元春の家族にだって構ってられっか!ってなるし、挙句、出ていくに決まってますやん!!…なんだけど、行き着く先が…スケボー乗った花屋っていう、チャラさと王子の融合で何だかいかがわしい(偏見)、男目線からすると全く信用できない怪しい男(小関裕太)っていうね。しかも「(突然の花束は)俺からのプレゼント」って、こいつこそ“やりおる認定(=プレイボーイ)”だわ!信用できねー!大丈夫かよ沙也佳!!…なんだけど、そう、沙也佳が頼れるのはこいつ(こいつ呼ばわり)しかいないんよ…ああ、なんていう悲しい沙也佳物語…。
っとついついまたしても長くなってしまいましたが、最後に二つだけ!(まだ二つもある)第1話の“モンスター澪”の源流が、今回の「ふざけるな!!」からの「告訴します!!」にあったことに震え、イケメン地獄津山(松下洸平)の、イケメンオシャレ部屋にちょっとイラっとし、だけど「お母さんの具合はどう?」「声を聞きたい!電話待ってる♡」とか、紳士モードからのデレ、という有無を言わさぬイケメンメールを、なんと間違って同僚に送っちゃう…おっちょこちょい!まで重ねてくるイケメン地獄テクニックが満載で(イケメン言いたいだけ)、さらに尚且つ、それとまったく同じ構成、文言を恥ずかしげもなく澪に送ってる…っていうのに、澪にはまっっったく心に響いてない…あの「電話待ってる♡」からの電話だってのに、まっっったく心に響いてない、澪の顔!!さすが俺のアリス!(久々)
で、だからこそおいおい津山、何してんねん!!ですよ、前回も言ったけど、イケメンってだけじゃ、ドラマにはならないんだぜ!?だから言わんこっちゃない、来週、もう元春に取られちゃってるじゃんよ!マジで何してんねん津山!!気合い入れ直しな!!
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)
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