1月30日(土)放送のフジテレビ『芸能界特技王決定戦 TEPPEN2021冬』で、「ピアノ」と「ダンス」の2種目で熱い戦いが繰り広げられた。

「ピアノ対決」に登場したのは、前回大会の王者となったYouTuberのハラミちゃんと、彼女を倒すべく集まった元AKB48の松井咲子、HKT48の森保まどか、音楽パフォーマーのこまつ、山口めろんという歴代の優勝者。

そして、2度目の挑戦となるゆりやんレトリィバァと、今回初登場の「ザ・コインロッカーズ」の後藤理花、現役音大生アイドルの伊藤詩乃だ。

まずは、全員が平成・令和のヒット曲から2曲を選び、タッチの正確さを競う「ゲームステージ」に挑戦。その後、「表現力」「正確性」「リズム」などの技術を競う「フリーステージ」が行われ、その合計点で“TEPPEN”を目指した。

最初の演奏者の森保まどか(2015年王者)が「ゲームステージ」で選んだのは、「裸の心」(あいみょん)と、「星影のエール」(GReeeeN)。ミスタッチ4回のギリギリの展開ながら、50点満点中42点を獲得した。

好きな曲を自由にアレンジして演奏できる「フリーステージ」では、「感電」(米津玄師)を選曲。DAIGOが「お酒飲めないけどバーボンが飲みたくなる」と評価したジャジーなアレンジで、500点満点中461点をマーク。合計503点で、暫定1位の椅子に座った。

次に登場したのは、2018年度の優勝者、山口めろんだ。「ゲームステージ」の「Brand new planet」(Mr.Children)では完璧な演奏を見せたが、2曲目の「ヒロイン」(back number)でミスが続き、得点は42点。

トレードマークのメロンの被り物をコンパクトバージョンにして挑んだ「フリーステージ」で選曲したのは、荒井由実の「ルージュの伝言」。クラシカルで情熱的なアレンジに、「(ジョージ・)ガーシュウィン(※)みたい」と松任谷正隆も驚きの表情を浮かべたが、得点は450点。合計492点で、森保に及ばなかった。

(※)ジャズとクラシックを融合した作品を手がけた作曲家

秋元康プロデュースのバンド「ザ・コインロッカーズ」の後藤理花は、ポーランドの名門オーケストラであるシレジア・フィルハーモニー管弦楽団と共演するなど、若くして世界から認められ、アジア各国が参加する国際大会にも出場したピアノエリート。

「ゲームステージ」では、「ロマンスの神様」(広瀬香美)と「雪の華」(中島美嘉)を演奏し、パーフェクトを達成。

「フリーステージ」では、「猫」(DISH//)をセレクト。審査委員長の今井了介が「正確なタッチ、音の粒立ち、音のクリアさ」を絶賛し、477点を獲得。「ゲームステージ」との合計が527点で暫定1位を獲得し、喜びの涙を見せた。

2016年王者の音楽パフォーマー・こまつは、「ゲームステージ」で「ポリリズム」(Perfume)と「Let It Go〜ありのままで〜」(「アナと雪の女王」)を、「フリーステージ」では「I LOVE…」(Official髭男dism)を選択。

「ゲームステージ」では、ミス1回で48点とテクニックの高さを見せ、「フリーステージ」でも松任谷が「今回はいけると思う」と太鼓判を押した通り、479点の高得点を記録。合計点が後藤と同じ527点となり、番組史上初めて1位タイが生まれる結果に。

『TEPPEN』で5度の優勝歴を持ち、前回王者のハラミちゃんへのリベンジを誓う松井咲子は、「粉雪」(レミオロメン)と「Pretender」(Official髭男dism)を選曲した「ゲームステージ」を序盤のミス1回で収め、48点をゲット。

「フリーステージ」では、「夜に駆ける」(YOASOBI)をパワフルかつ繊細な演奏で聴かせ、DAIGOは「呼吸するのを忘れた」と絶賛。しかし、得点は464点にとどまり、合計512点と惜しくも“TEPPEN”には届かなかった。

ゆりやんレトリィバァは、「ゲームステージ」で「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)と「世界に一つだけの花」(SMAP)をセレクトするも、序盤でミスを連発し、1曲目で強制終了。

「フリーステージ」では、ショパンの「幻想即興曲」を情感たっぷりに演奏するも、得点は344点で最下位となった。

『TEPPEN』初挑戦となる伊藤詩乃は、音大の名門・東京音楽大学ピアノ演奏家コース在学中の現役音大生アイドル。幼少期から1万人以上が競う大会でも常に上位という、正真正銘の全国トップレべル。優勝候補の本格派が、初出場初優勝を狙った。

「ゲームステージ」で「Happiness」(嵐)と「春を告げる」(yama)を、「フリーステージ」では「炎」(LiSA)をチョイス。

「ゲームステージ」のミスは1回のみで、48点をゲット。パワフルでダイナミックな演奏を見せた「炎」は、「世界観に引き込まれた」と志尊淳が評価し、ライバルの後藤も「煉獄さんを思い出した」と感涙。485点の高得点を獲得し、合計533点でトップに躍り出た。

最後に登場したのは、前回王者のハラミちゃん。「Make you happy」(NiziU)と「キュン」(日向坂46)を選択した「ゲームステージ」はノーミスで、安定した試合運びを見せる。

「フリーステージ」では、「SHAKE」(SMAP)を大人のジャズ風にアレンジし、ノリノリで披露!DAIGOを「MS(まじすごい)。すごすぎて(DAI語を)思いつかない」と絶句させる超絶プレイで見事492点を叩き出し、合計542点でピアノ対決の“TEPPEN”の座を死守した。

ハラミちゃんは「今回の『TEPPEN』に出演されたみなさんは、本当にすごいレベルで『どうなってしまうんだろう』と思っていたんですけど、“TEPPEN”の座を死守することができて、うれしいしホッとしています」と語った。