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浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」

映画「約束のネバーランド」12月18日(金)公開

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映画「約束のネバーランド」が12月18日(金)より公開となる。

本作は2020年6月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、TVアニメも大きな話題となったファンタジー漫画を原作に実写化。

“孤児院で幸せに育てられていた子供たちは、実は食用児として鬼に献上されるために飼育されていた”という、衝撃的な導入で始まる物語で、浜辺美波は天真爛漫で誰よりもまっすぐな性格の主人公・エマを演じた。

浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」_bodies

ファンタジーゆえに登場人物たちは現実ではありえない状況に置かれているが、映画を観ていると、困難に立ち向かっていく子供たちの勇気、家族・仲間を思いやる気持ち、裏切り、大切な人との別れなど、私たちが日常で感じる思いと重なる。そして、いつの間にか自分もこの“約ネバ”の世界で生きているかのように引き込まれていく。

フジテレビュー!!では、浜辺にインタビューを実施。自身も以前からファンだったという原作の世界を、実写として見せるために意識したことや、共演者とのエピソード、また活躍の2020年を経ての2021年の抱負など、たっぷり語ってもらった。

絵がかわいいのに、内容がダークで、表現がグロテスクなところに惹かれました

浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」_bodies

――原作漫画のファンで、以前から読んでいたそうですね。

連載が始まってすぐくらいだったのですが、ちょうどその頃、時間があってよく本屋さんに通っていて。それでポップを見て、周りの人からも「人気だよ」と聞いていたので気になって読み始めました。

基本的には女の子が主人公の作品が好き、ということもあるのですが、(連載されていた)「(週刊少年)ジャンプ」の中でも絵がすごく可愛らしくて、珍しいな、という印象もあって。けれどページをパラパラとめくってあらすじを読んでみると、内容がダークで、表現もグロテスクだったので、そのギャップに惹かれました。

――そんな中で出演のオファーが来たときはどう思いましたか?

「これをまさか実写化するの?」というのと、「私がまさかエマ?」という2つの驚きがありました。私の中に実写映画にするというイメージがなかったのと、年齢的にも(原作の)エマは私より幼い設定だったので。

嬉しさもありましたが、驚きも大きかったのが正直な気持ちでした。そこから「このシーンは実写ではどう表現するのだろう?」というイメージが一気に湧いていきました。

――どう表現するのだろう、と一番気になったところは?

子供たちがたくさん出てくるし、小さい子も多いので原作のキャラを全員出すとなると撮影が大変になってしまうので、人数を減らすのかな?とか。あとはやっぱりレイとノーマンを演じる男の子2人の年齢や、どういう方になるのかな?というのは気になりました。

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――気になっていたレイ役の城桧吏さん、ノーマン役の板垣李光人さんの印象は?

最初は私からどう話しかけていいかわからなくて…。話しかけても共通の話題がないので、話が続かなくて、どうしようかな、と思っていたんです(笑)。

でも(監督からの指示で)2人から私に話しかけてくれるようになって。特に城くんは私を“エマ”って呼び捨てにするように監督から言われたみたいで、そう呼んでくれるようになってからはすごくいい関係になっていきました。

ただ、どうしても私からすると2人ともかわいくて(笑)。お芝居のときは心強い仲間のですが、カメラの外では「城くん大丈夫?お水飲む?ちゃんと食べてる?」と心配してしまいました。

城くんは特に食が細くて。彼だけじゃなくて撮影が大変だと緊張やプレッシャーもあって、成長期にも関わらずご飯を食べなくなる子が多くて。だから「できるだけ食べてね!」と言ってまわってました(笑)。

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李光人くんは私が今まで出会わなかった新しいタイプの子を見た気がしました(笑)。普段から落ち着いているのもあるし、本当にノーマンみたいなんです。

実際には撮影当時は、高校生だったのですが、男子高校生独特の元気さ、賑やかさみたいなのを感じさせない。男の子なんだけど、女性的な面も持ち合わせていて、一緒にいるとすごく落ち着きました。うまく言えないけれどセラピーを受けているような気持ちになって、安心するんです。

あと美容への意識も高い!李光人くんも私もウィッグを使っていたので、撮影が終わって外すと髪がぐちゃぐちゃになるんですよ。でも彼はどんなに夜遅くても髪を綺麗に整えてから帰っていました。私はぐちゃぐちゃのまま、帽子をかぶって帰っていたので(笑)。見習わないとな、って。内面から湧き上がるような美しさを持った子だなと思いましたね。

城くんは“少年!”という感じで、「これからどんなカッコいい男性になっていくんだろう。楽しみだ!」と思いました(笑)。李光人くんはもう完成されていた感じです。

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――映画は原作の世界観をとても忠実に再現していますが、現場で意外に感じたところはありましたか?

鬼のサイズ感は想像していたより大きいな、と思いました。ビジュアルは知っていたのですが、VRを使って見せていただいたときにちょっと驚きました(笑)。でも本当にそれくらいで、あとはイメージ通りでした。

まさに絵から出てきたような場面もありましたし、実写にするならきっとこういう場所だろう、と思っていたままのところで、よく見つけてきたな、と思うようなところもあったし。このロケーションであれば、この物語の世界観を演じられるな、と感じられたので、すごく心強かったです。

――脚本の印象も教えてください。

原作のどこまでを描くのかというのが気になっていたのですが、作品にとって重要なシーンまでしっかりと描かれた素晴らしい脚本だなと思いました。エマ、レイ、ノーマンの感情が溢れだすシーンも丁寧に描かれていたので、あとはこれをベースに皆でどこまで頑張れるかなって。脚本を読ませていただいて改めて覚悟が決まった感じでした。

――物語として、どの部分が一番心に響きましたか?

絶望しかない世界の中で、一筋の光を手繰り寄せていくと、また違う絶望が待っているという繰り返しなのですが、そんな中でも子供たちの諦めないパワーを感じて。理不尽なことが多いのですが、そこでの子供たちの生き方はすごく素敵で、カッコいいな、と思いました。

産まれた瞬間から不幸みたいな状況で、頑張ったら報われるわけでもないけど、それでもそこでどう生きるか、というところは響きましたね。

もし自分がエマの立場だったら…しばらくの間、寝込むと思います

浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」_bodies

――エマを演じるにあたって準備したことは?

撮影当時、私は18歳だったのですが、李光人くんは2歳年下で、城くんは6歳年下と結構離れていたので、彼らと並ぶときに自分の体型をどれくらいにするべきなのか、は迷いました。特に華奢な城くんと並ぶので。

でもエマはすごく元気な子だし、あまりガリガリに痩せているのもどうかと思って、とりあえず子供たちと一緒にたくさん食べました(笑)。その分、撮影後はほぼ毎日ジムで走り込みをしました。

エマの年齢特有のパン!とした感じが出たらいいなと思いましたし、あとは体力作りのためにも。山の上での撮影で子供たちと同じように元気に動くには、食べていないととても持たなくて…。心は皆と同じくらい若くいようと思って、ずっとキャッキャッしていました(笑)。

――エマの内面について共感できたところは?

エマは年齢で言うと私よりも歳下ではありますが、常に皆のお姉ちゃんとして存在しているし、このお話の中ですごく成長もする。映画の最初と最後では全く違う子になっていると思います。だから年齢や年相応の感覚という“狭さ”の中ではやりたくないなと思っていて。

本当に無限大の力を持っている女の子だなと思いましたし、彼女から見えている視野は私より広いだろうなと感じましたし、考え方も深いですよね。ただ頭はいい子だけれども、気持ちの面では汚れのないまっすぐさがすごくあるなと。それはエマの年齢もあいまって、私にはない輝きがあるんだろうな、と思いました。

エマのセリフは、どんな無茶なことを言っても皆が“エマならできるかもしれない”と思わせるような言い方にしたかったし、そう感じさせたくて。エマ自身も本当にできると信じている子なので、無茶なことを言っているけど無茶だと感じさせないような言い回しができたらな、と思って演じていました。

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――もし自分がエマの立場だったら、ということは考えましたか?

私はダメだと思います(笑)。本当に信頼していた人から裏切られたことで、確かに、これまでになかった他の人との関係が強くなることもあるとは思うのですが、私だったらあんなダメージを受けたら立ち直れる気がしない。しばらくの間、寝込むと思います。

――そう考えると、エマって本当に強いですよね。

その上、時間との戦いもあるじゃなですか。それにも向き合っていて。私なら現実逃避します(笑)。現実と向き合って、希望も失わない。このお話って、主人公3人の力が本当にすごいんですよね。それぞれの能力も、チームワークも、絶望の中でも明るさを失わないことも。それはセリフやモノローグなどで説明できるものでもなかったので、観てくださる方々に感じてもらえるように、と思いながら演じていました。

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――ファンタジーでもありますし、普段の浜辺さんとエマでは重なる部分は少ないと思うのですが、演じるとき、自分にない部分を引き出すためにしていることはありますか?

イメージ作りをします。今回は特に原作を読んでいて、イメージが出来上がっていた、といいうのもあるのですが、この言葉をこの人はどのくらいの範囲に向けて発するのか、とか、この言葉を発することで、周りの色がどんな風に変わるのか、雰囲気を変える力があるのか、とかを考えます。間を含めて、空気感がどう変わるかを意識します。特にそれが主人公であれば強い影響を与えるので、イメージを持つことを大事にしています。

――平川監督からはどんな演出がありましたか?

いろんな指示をいただきましたが、一番言われたのは「エマのセリフはもっと明るく、皆に力を与えるような感じで言ってほしい」ということです。自分ではそういうつもりはないのですが、レイを慰めるシーンとかはどうしても暗くなりがちだった様で、そこはパッと切り替えて言ってほしいと。「泣きたくなるのはわかるけど、それを振り払うようなエマでいてほしい」とか、そういう演出が多かったように思います。

ノーマンの“出荷”が決まるシーンはどうしようもなくつらかった

浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」_bodies

――いくつも印象的なシーンがあったのですが、特にノーマンの“出荷”が決まるシーンは感極まりました。現場では本当に悲しくて泣いてしまう子供たちもいたそうですね。

あのシーンの撮影は後半だったので、李光人くんになついている子がたくさんいたんです。李光人くんには何でも許してくれる包容力があるし、本当にノーマンみたいな魅力があるので子供たちの気持ちもわかります。

エマとしてもすごく大変なシーンでした。子供たちの撮影の制限時間も迫る中、大きい声で「ノーマン!」と叫ぶと、どうしても泣いてしまう子がいたりして。でも皆に見られているシーンでもあったから、エマとしてちゃんと皆に背中を見せないといけないというところでもありましたし。

私自身、ノーマン…というか李光人くんのことを、撮影も後半だったので、前より知っていたし、その彼がいなくなるかもしれない、ということがすごく怖いなと感じられました。結局彼に抱きついて泣くカットは、翌朝にリテイクしたんです。

日をまたいでもずっと集中力が途切れない状態だったし、血管が切れるんじゃないかと思うくらい集中していました。あのシーンでは李光人くんともそんなに会話をせずに、ギリギリまで自分の世界に入って、本番で初めてちゃんと目を合わせるみたいな感じだったと思います。

自分の中でもかなり追い詰められたなと思いますし、アフレコをしていても悲しくて。目の前で大好きな仲間が逝ってしまうかもしれないと想像すると、どうしようもなくつらかったです。李光人くんが本番で見せてくれた目の温かさ、全部のセリフがつらくて。李光人くん自身が本当に目の綺麗な子だからこそ、つらかったシーンです。

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――レイが火事を起こすシーンも迫るものがありました。

あそこは城くんの見せ場だったので、リハーサルから何回も一緒にやりました。だからこそ最初の城くんとは全然違うというのをすごく感じました。「今ここで自分は死ぬんだ」という覚悟、気迫がどんどんレイに近付いていくのを目の当たりにしました。

撮影自体は時間がかかって大変だったのですが、彼が覚悟を決めてからすごく速くなったんです。何度かリテイクをして、一度休憩を入れて「次でいける?」となってからは、絶対に一発で決めてくるようになったのですごいなって。城くんの覚悟を詰め込んだ迫力のあるシーンになっていると思います。

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――そして、エマが北川景子さん演じる“ママ”のイザベラと対峙するシーンは、とても見応えがありました。

ママが初めて“ママ”としてではなく、“イザベラ”という一人の人間としてエマに話してくれるところで。カメラを回しっぱなしで撮っていたのですが、エマは笑顔じゃないといけないのに、苦しくて、泣きそうになってしまって。あのシーンにはすごくフラットな気持ちで入ったんですけど、自分自身、こんなに影響されるとは思わなかったです。すごく不思議な体験でした。エマたちが過ごしてきた時間のことを思うと、とても響くシーンになりました。本当に切なかったです。

――実際の北川さんとはどんな関係なのでしょうか?

共演させていただくのが3作目で、「すごい大きくなったね」と言ってくれました(笑)。以前はあまりお話できなかったのですが、今回はそれができて嬉しかったです。本当にカッコいい方だなと思いますし、女優さんとして学ぶところもたくさんありました。現場での居方もそうですし、対峙シーンではキャラクターを崩さずに感情をしっかり伝えてきてくれたのですごく素敵だなと思いました。

子供たちへの対応の仕方も、私とは違って北川さんはちゃんと指導しているという感じで。学校の先生みたいだなって。子供たちから絶対的に憧れられていたと思います。みんな本当にママとして慕っていたし、叱られるとちゃんと言うことを聞く。どんなに暴れん坊の子でも北川さんの言うことはちゃんと聞いていました(笑)。

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――イザベラからの要請により本部から派遣されたシスターのクローネを演じた渡辺直美さんの印象は?

素敵な方でしたね。鬼ごっこのシーンも全力でやられていました。ああいう雰囲気を持ってらっしゃるから、自分からいかなくても子供たち全員に好かれるパワーがあるんです。その元気さ、パワーみたいなものは原作のクローネの存在感と似ているなと思いました。

――渡辺さんのお芝居で笑ってしまう子もいたそうですね。

私は全くないんですよ。むしろ「ここでこういう動きするんだ!?すごい!なるほど!」ってずっと見ちゃうというか(笑)。ただ子供たちはツボだったらしく、皆笑っていたからそれを見てかわいいな、と思っていました。

――今作を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

原作を好きな方の中にはどんな風に原作の壁を乗り越えて映画を作ったのかと疑問に思っている方も多いと思います。私たちなりに答えを出して、その壁を乗り越えて映画「約束のネバーランド」の世界を必死で生きたので、観たことを後悔させない仕上がりになっていると思います。

原作を知らない方にもファンタジーの世界ではありますが、人間ドラマ、脱獄までの戦い、それぞれの葛藤をしっかり丁寧に描いているので、誰もが共感して観てもらえる作品になっていると思います。

2021年の目標は「緊張する」

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――浜辺さんご自身のことも少し聞きたいのですが、原作漫画を以前から読んでいたということでしたが、普段読む漫画はどんなジャンルが多いのですか?

バトル系が多いです。それこそ「ジャンプ」「(週刊少年)サンデー」「(週刊少年)マガジン」などの少年誌に載っているようなバトルアクションものが好きなので、少女漫画よりも少年漫画の方がよく読んでいます。少年の気持ちになれるというか、世界が本当に広くて夢があるところが好きですね。

――浜辺さんには読書家のイメージがありますが、漫画と小説はどちらの方が読む機会が多いのでしょうか?

撮影期間は没頭できないので、両方ともあまり読めないのですが、比較的、漫画の方が読みやすいというのもあるし、漫画を読むときは大人買いをしてしまうので(苦笑)、冊数で言うと漫画の方が多いですね。ただ作品数で言うと、小説の方が多くなると思います。

浜辺美波 二十歳を迎えた2020年は「自分の考えに整理がついて、仕事に前向きになれた」_bodies

――2020年も間もなく終わります。世の中的にはコロナ禍の影響が多かったですが、浜辺さんは映画、ドラマ、CMなどの出演が続き、ご活躍の一年でしたね。

私自身としてはとてもありがたいことに、悪いことがあまりなかったです。逆にコロナの影響で仕事がストップしたことで、自分の考えに整理がついて、お仕事に前向きになれた部分もありました。

放送が遅れたりなどの影響は多少ありましたが、決まっていたものは全部順調に進みましたし、こうやって「約束のネバーランド」も無事に公開できますしね。そんな中で二十歳も迎えて、いろいろ解放されるところもあったし、振り返るとこれからが楽しみになる一年でした。

――“自分の考えに整理がついた”というのは、具体的にどんなことですか?

ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ)をやっていたときだったので、役に向かうときの感情の整理であったり、この出来事はこの子にとってどのくらいつらいことなんだろう、というようなことを考えて、それを自分にしっかりと染み込ませる時間があったり。

あとは役とは関係なく、これから自分がどうなっていきたいのか、何を大切にしていけば、これからも元気に頑張っていけるのか、とかも考えられて。そういうことが見つけられたり、整理できたりする年になりましたね。

――それを踏まえて、2021年はどんな一年にしたいですか?

変わらず楽しく、振り返ったときに後悔のない一年にしたいですね。あとは目標として、“ちゃんと緊張する”というのができたらと思っています。私、もともとは緊張する方だったのですが、いろんなピンチがあったことで全然緊張しなくなってしまって(笑)。もちろん緊張しないことがいい場面もあるんですけど、まだ二十歳を超えたばかりですし、適度な緊張をもっていろんなことに向き合うことは必要だと思うんです。慣れ過ぎずに、構えていけたらと思います。

撮影:小嶋文子 スタイリスト:瀬川結美子 ヘアメイク:鎌田順子

<約束のネバーランド>

幸せに満ち溢れた楽園のような孤児院、「グレイス=フィールドハウス」。

そこで暮らす孤児たちは、母親代わりでみんなから“ママ”と呼ばれている、イザベラ(北川景子)のもと、里親に引き取られる年齢になる日を待ちわびていた。

エマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)の3人も、いつか外の世界で暮らすことで、より幸せな日々がやってくると信じていた。

里親が見つかり、孤児院を笑顔で後にするコニーを見送ったエマとノーマンは、彼女が肌身離さず抱きしめていた人形が、食堂に落ちているのを偶然見つける。

忘れ物の人形を届けるため、決して近づいてはいけないと、ママから教わっていた「門」に向かった2人がそこで目にしたのは、無残にも命を奪われ、食料として出荷されるコニーの姿だった。

みんなが「楽園だと信じていた孤児院」は、実は「鬼に献上する食用児を育てる農園」で、さらには母親のように慕っていたママは、「最上級の食用児を育てる飼育監」だったのだ。

全てが偽りだったと気がついた3人は、孤児たち全員を引き連れた、無謀ともいえる脱獄計画をスタートさせる。

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会
2020年12月18日(金)より全国ロードショー

最新情報は映画「約束のネバーランド」公式サイトまで。

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