東京に暮らす東京人が語る、自分だけの東京ストーリー。第4回は、バンド・flumpoolのボーカリストで、現在、『めざまし8』の金曜コメンテーターを務めている山村隆太。23歳でバンドメンバーとともに、大阪からやってきた彼が憧れ、通い続け、思い出を刻んだ東京とは。
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<山村隆太の、東京物語。>
大阪でインディーズ活動をしているときから、発信の中心地である東京に憧れがあり、その地で「自分たちはどれくらいやれるのか試したい」という思いがありました。上京する前に、何度かライブをやったこともありましたが、東京のバンドのレベルの高さを思い知って、悔しい思いで帰った、なんてことも。
そんな僕らが上京したのは、2008年の7月1日。今年、新体制を発表したのも同じ日なので、7月1日は、flumpoolにとってスタートのような日といえます。
東京での生活が、僕にとって初めてのひとり暮らしでした。当時23歳だったんですけど、就職もせずにブラブラとしていたので、社会に対しての恨めしさや、どこか“取り残されている”感じがあった気がします。
それを救ってくれたのは、千歳船橋(世田谷区)の同じアパートに住んでいたメンバー。彼らがいなかったら、どこかで心が折れて大阪に戻っていたかもしれません。僕は昔からひとりでは何もできず、誰かとであれば人一倍できるような人間なので、そういう意味でもメンバーや友だちの存在が身近にあったのは大きかったですね。
振り返って印象深い東京といえるのは、渋谷です。新体制になるときに、メンバーと「渋谷から旅立つ写真」を撮ったりもしたんですけど、“旅立つ”意識があるというのは、そこが“ホーム”だと感じているからだろうなって。
渋谷は、僕らが13年所属した事務所・アミューズ(渋谷区・桜丘町)があって、打ち合わせなどでいつも通った場所。東京の中でも一番足を運んだのではないでしょうか。でも、それこそ、十数年前に初めて渋谷に来たときは、人の多さと熱気に圧倒されました。自分が想像していた都会のレベルとは、全然違いましたね。
多くのエリアがある渋谷の中でも、アミューズへ向かう坂道は特に思い出深いです。春になると並木の桜が咲いて、季節の移り変わりを色濃く感じられる。新体制になるにあたり、その辺りでも写真を撮ったように、学校の校門じゃないですけど、「入学式と卒業式で決まって写真を撮る場所」みたいな。そういったところを通って過ごしてきたな、と振り返れる場所になっています。
景色が変わっていく様には、グッとくるものがある
再開発が進む中で、渋谷の景色もだいぶ変わっちゃいましたね。知っている場所が変わっていく…見慣れた景色がなくなっていくというのは、生きていく上では仕方のないことかもしれないですけど、どこかグッとくるものがある。
感傷に浸るわけではないですけど、新体制を発表したあと、東京で出会った人たちが「これまでと変わらない関係でいようね」などと連絡をくれるんですよ。街や景色は変わっても、思い出や記憶は人と人が一緒にいることでつながれていく。消えないものになるんだなと思うと、そういう交流こそが、コロナ禍もあって、なおさら自分をつなぎとめる、寂しさを埋めてくれるものになると感じています。
友人のほとんどが、渋谷を通して出会った気がします。ミュージシャンの先輩方も、友だちもそうですし、役者の方々とも、みんなそこから始まったので、縁をくれた街ですね。
「一歩を踏み出すことの大切さ」を学んだ、日本武道館
目指した場所であり、大事な場所でもあるのは、日本武道館(千代田区・北の丸公園)です。上京する直前のライブで「武道館でライブをやるので、絶対観にきてください」と、ファンの方々に宣言していましたが、まさか、その1年後に武道館に立てるとは、想像もしていませんでした。
実際にはいろいろな人たちの力で立てたんですけど、あそこで上京しなければ叶わなかった夢だったので、「一歩を踏み出すことの大切さ」を痛感しました。あの時、一歩を踏み出せた自分は、ほめてやりたいですね(笑)。
武道館のステージは、すごくいい響きで、お客さんも近くて臨場感もあり、初めてでも“良さ”を実感しました。あの光景は今も忘れられないですね。またどこかのタイミングで立てたらうれしいですし、理想の武道館ライブがやれるバンドに近付きたいと思っています。
<山村隆太の思い出の東京スポット>
◆七宝麻辣湯 渋谷店
住所:東京都渋谷区桜丘町15-18
行列のできる麻辣湯のお店。アミューズから近かったこともあり、メンバーとしょっちゅう足を運び、春雨スープを注文していました。
◆リンキィディンク梅ヶ丘(音楽スタジオ)
住所:東京都世田谷区梅丘1-21-7 駅前ビル3F・4F
デビューする前に何度も練習で使ってたスタジオです。上京時の不安は、スタジオでメンバーと音楽を鳴らすことで、呼吸が合わさり、薄れていった。安心感をもらっていました。
Ryuta Yamamura
大阪府出身。2007年1月、阪井一生(Gt.)・尼川元気(Ba.)の3人でのアコギユニットを経て、知人の紹介で出会った小倉誠司(Dr.)が加入し、flumpoolを結成。デビューDOWNLOADシングル「花になれ」がCMソングに抜擢されると、10日間で100万DLを突破するなど大きな話題となった。今年5月には、最新シングルの「ディスタンス」を発売。最新情報は、flumpool 公式サイトまで。
撮影(東京風景):YURIE PEPE
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