11月15日(日)14時からフジテレビでは『ザ・ノンフィクション 私、生きてもいいですか ~心臓移植を待つ夫婦の1000日~ 前編』が放送され、ナレーションは吉田羊さんが担当します。
※「後編」は、11月22日(日)放送。
関東地方のとある病院で、一人の男性が人生を賭けた大手術に向かおうとしていました。元料理人のクマさん(当時41歳)。その彼を見送るのは、大学生と高校生の子供を持つ、容子さん(当時51歳)。2人は奇しくも同じ病院で、同じ病と闘いながら、ともに心臓移植を待つ“戦友”です。
彼らが闘う「拡張型心筋症」は、心臓が肥大し、血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下してしまう原因不明の難病。悪化すれば、心臓移植しか助かる道はありません。
しかし、日本はドナーの数が海外に比べると桁違いに少なく、国内で行われる心臓移植は年間約50~80例程度。それに対し、880人以上が心臓移植を待っていて、多くの患者が移植までたどり着けずに亡くなってしまう現状があります。
生きるために、容子さんとクマさんは、体に補助人工心臓(VAD)を埋め込み、いつ来るかわからない移植を待ち続けています。
病は2人の人生を大きく変えてしまいました。容子さんは、愛する子供たちと離れて暮らすことになり、「自分は人が亡くなるのを待っているのか?人の心臓をもらって生きる価値が自分にあるのか?」と思い悩みます。
クマさんは仕事をクビになり、妻の友子さんのアルバイト代に頼って生活することにふがいなさを感じていました。そんな中、バッテリーパックと補助人工心臓をつなぐケーブルの入り口から入った細菌がクマさんの体をジワジワとむしばんでいき…。
待機患者とその家族の、生きることへの渇望と心の揺らぎを追った3年間の記録が放送されます。
心臓移植を待つ家族の物語のナレーションを務めるにあたって、客観的な立場で原稿を読むことに難しさを感じたという吉田さん。事前にVTRを繰り返し視聴し、冷静に読めるようになるまで何度も練習してきたそうです。
また、自らも臓器提供の意思があると話す彼女は、今回のテーマとどのように向き合ったのでしょう。収録後、吉田さんに話を聞きました。
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