昨年7月クールに放送された深田恭子主演の『ルパンの娘』が、続編となって10月15日(木)より放送される。
原作は、横関大の同名小説。前作では、泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華(深田)と、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)との決して許されない恋愛を、奇想天外かつ破天荒に描いた。
ラストでは、“Lの一族”が全国指名手配され、華と和馬は、愛し合いながらも永遠の別れを決意。しかし、華の父・尊(渡部篤郎)の機転によって一転、結ばれたのだった。
続編では、彼らのその後が描かれることに。夢にまで見た二人きりの新婚生活を手に入れた二人だったが、幸せな生活も束の間、そこから波瀾万丈の結婚生活が始まることに…。
前作から1年ぶりに華と和馬を演じる深田と瀬戸は、ブランクを感じさせないほど息がピッタリ。そんな二人に、意気込みや作品の魅力、お互いへの要望などを聞いた。
<深田恭子×瀬戸康史 インタビュー>
──1年ぶりの続編ですが、どんなところを楽しみにしていますか?
深田:前作は、三雲家と桜庭家が一緒に暮らすところで終わったので、家族と家族のやりとりがすごく楽しみです。かみ合っていないんですが、なんだかかみ合っていて、そこがすごくおもしろいなと思います。
瀬戸:コメディ、アクション、ミュージカル調と、すべてのシーンにおいて振り切った演出が、『ルパンの娘』という作品がみなさんに楽しんでいただけたポイントだと思います。今作も、そういう要素がパワーアップしていますし、新しいキャラクターも登場するので楽しみです。そして、圧倒的に前作と違うのが、和馬と華が結婚(事実婚)しているということ。そこで、二人がどうなっていくのかというのが楽しみです。
──前作では、見逃し配信やTwitterでトレンド入りするなど、SNSで注目を集めていました。今作でも新たな形のドラマになりそうですね。
深田:泥棒スーツを着た時の華の決めポーズは、小さいお子様から大人の方まで真似したくなるようで、「決めポーズやって」といろいろなところで言われました(笑)。SNSで話題になるのは嬉しいですし、見ている方を驚かせる仕掛けがいっぱい詰まったドラマなので、今作もみんなで共有しながら楽しんでいただけたらと思います。
瀬戸:前作は、役者仲間がめちゃくちゃ見てくれていて、続編をやるのは嬉しいという連絡ももらいました。前作の公式Twitterがおもしろかったので、今回も参加できればいいなと思います。昨年は、七夕や流しそうめんをやりました。ドラマだけでなく、遊び心のある情報も発信していきたいですね。
──改めて、深田さんは和馬のステキだなと思うところ、瀬戸さんは華のステキだなと思うところを教えてください。
深田:和馬は警察官ですが、結婚したことで、“普通の家族になる”のが夢という華を守りたい気持ちがより強くなっているところがステキですよね。本当に、2人はピュアに愛し合っているので、前作とはまた違った純愛の形をお届けできたらいいなと思います。
瀬戸:本当に二人は純粋ですよね。そして、華が泥棒になっているときがすごくカッコいいです。和馬は、悪党に捕まって気絶していることが多いので、(華のカッコいい姿を)あまり見ていないんですけどね(笑)。華としては、普通の生活と泥棒の狭間で葛藤しているのですが、その二面性が華のとても魅力的なところだと思います。
──役者としては、お互いどこに魅力を感じていますか?
深田:和馬が華を思って泣くというシーンがあったのですが、瀬戸さんの涙は本当にキレイで、キュンとしました。しかも、リハーサルなのに、こんなにも涙を流してくださって、なんて一生懸命なんだろうって。役作りのために体を鍛えてもいたので、すべてにおいて努力される方だと思いました。そういう姿を見ると、自分も全力で役に望みたいと思いますし、とても頼もしい方だと思います。
瀬戸:深田さんが現場にいると、すごく空気がやわらかくなるんです。そういう空気感は、出そうと思ってもなかなか出せないですよね。しかも、あんなに純粋な華という人物を、濁りなく演じられることもすごいと思います。真っ白なイメージで、唯一無二の存在だと思います。
──今作では、華と和馬が一緒になったところからのスタートですが、もし深田さんと瀬戸さんが同居生活をするとしたら家事分担はどうしますか?
瀬戸:僕は、洗い物をやります。お風呂掃除とか力仕事ですね。
深田:じゃあ、私は洗濯とお料理。私、洗濯物をたたむのが得意なんです。すごくキレイにたたみます。
──逆に、これだけはやってほしいことは?
瀬戸:それこそ、僕は料理がまったくできないので、料理ですね。
深田:お料理は好きです。やってほしいことは、すごく地味なんですけど、ウォーターサーバーのお水を持ち上げてセットすること。あれ、すごく重いんです。自分でやっていると、いつも寂しくなるんです(笑)。
──自分だけの生活のルールもあると思いますが、これだけは譲れないというルールはありますか?
深田:譲れないというか、許してほしいことは、お休みの日はお昼にお酒を飲んでも許してほしいです。私、お休みの日はお昼に飲んで、夜は飲まずに早く寝たいタイプなので、それで怒られたら、しょんぼりしちゃいます(笑)。
瀬戸:僕は、いいと思いますよ。お互いに尊重した暮らしができればいいんじゃないかな。僕は、譲れないルールは特にないですね。
──続編で、「これはやってみたい」というリクエストをするとしたら?
深田:私は、リクエストしていたことが第1話で叶っちゃったんです。ヒントは、「Lの一族」。ご覧いただいたら、「これだな」ってすぐわかると思います。
瀬戸:アクションがやりたいですね。前作も、捕まえられるばかりではなくて、最後の方はわりと闘っていたんですよ(笑)。だから、ちょっと泥臭いアクションがやりたいです。
──では、お互いへのリクエストはありますか?
瀬戸:前作で、深田さんがスタッフTシャツを作ってくださったんです。それがすごくかっこよくて、SNSにも載せました。その第二弾を希望しますね。
深田:もうそれは企画しています! 瀬戸さんへのリクエストは、第1話からラストまで白目が見たいです(笑)。
瀬戸:はい(笑)。
──最後に、メッセージをお願いします。
深田:このドラマは、台本を読んで驚いて、現場に行ってさらにビックリするシーンが多いんです。今作は、おふざけ度がちょっと増しているところがありますが、それを演じる側は、いたってまじめに全力でやっているので、それがおもしろさの秘訣だと思っています。このチームで、前作よりもブラッシュアップしたものができるのではないかと思っています。
瀬戸:全力という言葉が出ましたが、たぶんどの役もめちゃくちゃ疲れるんです(笑)。どのシーンも100%のエネルギーで演じていますから。ふざけるにしてもアクションにしても、ミュージカル調のところも、みんな全力。そこがおもしろいし、「バカだな」と思ったり、「ああ、わかる」って思ったりするポイントだと思います。今作も、それがベースにあるので、前作以上のギアでキャストもスタッフも臨んでいます。そういう勢いやスピード感、緊張感が画面に出るといいなと思います。
撮影:今井裕治