竹下製菓5代目社長・竹下真由が自身に課す“セブンルール”「子ども心を理解するツールは“ジャンプ”」
8月18日(火)放送『セブンルール』
視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出す新感覚ドキュメント『7RULES(セブンルール)』。
8月18日(火)放送回では、竹下製菓の5代目社長・竹下真由に密着。発売から51年で、10億本以上当を売り上げる、当たり付きアイス「ブラックモンブラン」を生み出した竹下製菓。
先祖代々受け継いできた九州のソウルフードで子どもたちに笑顔を届ける、アイスクリームメーカーの5代目を担う彼女のセブンルールとは。
ルール①:工場では社員全員に声をかける
竹下製菓では、毎週月曜日と木曜日に朝礼を行う。その後、竹下は工場の巡回へ。
稼働する機械の様子を見ていると、「ミルクック」というアイスの製造ラインで、ある異変に気付いた。機械の温度設定にトラブルがあり、アイスが思い通りの形状に作られていなかったのだ。すぐさま担当者へ異常を報告し、トラブルは無事に解消。
彼女が巡回中に見ているのは、商品や機械の状態だけではない。職員全員に声をかけていく。「先輩社員が後輩社員に指導してたりするときの様子とかは、結構じーっと見ています。なんかちょっとギスギスしてるかな?とか。やっぱり気は配っておかないといけない」と話す。
ルール②:一人の「作りたい気持ち」を大事にする
年間40種類以上の試作品を作る竹下製菓。味と値段のバランスに苦悩しながら試行錯誤を繰り返すが、その努力も虚しく、短期間で消える商品も少なくない。
「ブラックモンブランが頑張ってくれてるうちに、次のチャレンジをする。ブラックモンブラン一辺倒じゃ、いつかは廃れてしまうかもしれない」と、常に新たなアイス作りに挑み続ける彼女。
会社の屋台骨を支えるブラックモンブランが誕生したのは、51年前。先代である彼女の祖父が、雄大に広がるフランス・モンブラン山を見て「真っ白い雪山にチョコレートをかけて食べたら、さぞ美味しいんじゃないか」と思い描き、商品化したのだそう。
同じく人気商品の「トラキチくん」は、某球団の熱狂的ファンである彼女の父が、個人的な想いから作ったのだとか。
そして彼女自身が、熱い想いを込めて送り出した商品が「つぶみかん」。みかんが好物の彼女が、冷凍みかんを手軽に味わえる美味しいアイスにしたいという気持ちを全力で込めたという。
現在開発を進めているのが、入社1年ほどの有森さんが考案した「ピスタチオショコラ」というアイス。「ピスタチオがすごく好きで。いろんな県のジェラート屋さんとかには必ず置いてあって人気のものなのに、九州にはなかなかないなと思って今回開発しました」と、有森さんは明かした。
祖父と父のどちらも、個人的な想いがヒット商品に繋がったからこそ、気持ちが成果に繋がると信じ、社員の「やりたい」という想いを大事にしているのだ。
ルール③:副社長(夫)の顔は出さない
竹下家の一人娘として生まれた彼女。物心ついた頃から、自宅横の工場で祖父がアイスを作っていた。高校を卒業後、地元を離れ東京工業大学に入学。
その後も佐賀へは戻らず、東京のコンサルタント会社で4年間働いた。「すぐ会社に入っても、“社長の娘”としてしか見られないだろうし、自分の力を試してみたいっていう気持ちもあったんですかね」と当時を振り返る。
さらに、彼女が東京で働いたのには、他の理由も。「ともに企業を回すことのできる優秀な右腕として、旦那さんを連れてきたかった」と明かす。その言葉通り、彼女は会社の同期だった雅崇(まさたか)さんと結婚し、優秀な右腕を手に入れた。
そして、29歳で竹下製菓へ入社し、5年後には、34歳の若さで社長へと就任する。 明治時代から続く老舗企業の5代目社長として、多くのメディアから取材を受ける彼女と同様に、副社長の夫も取材を受けることがあるのだが、顔出しはNG。
スーパーなどに、自社のどの商品が入っているか、他社の競合商品がセールをやっているかなど、競合調査に行くときのことなどを考え、顔を出さないことで、黒子的な役割を果たしているのだという。
ルール④:毎晩子どもに本を2冊読む
企業の大黒柱である彼女だが、家に帰れば3児の母としての時間が始まる。仕事と子育ての両立で多忙を極める中でも、子どもたちのために欠かさないというのが、寝かしつける際の読み聞かせ。
「読まないと寝られない」と言う子どもたちに、2冊ずつの本を読む。「自分もそうしてもらっていたから」と、これもまた、竹下家に受け継がれてきたルール。3人合わせて6冊の本を読む時間が、親子にとって至福のひと時なのだ。
ルール⑤:毎週月曜日はジャンプを買う
出張で東京へ来ていた彼女が、仕事を終えて向かった先は、渋谷ヒカリエの地下、食料品売り場。話題のものが集まる東京のデパ地下で、インプットをするのだという。この日も、プリンやチョコなど、計18品を購入した。
そんな彼女が他にも大切にしているインプット。それは、毎週月曜日に発売される「週刊少年ジャンプ」。愛読歴は20年以上だという。
「アイスと同じく、“子どもに愛されている”という意味では、子ども心を理解するのに使えるツールなのかもしれないですね。子どもに人気のトレンドをその中から拾ったり、子ども心を思い出すみたいな側面もあるかもしれない」と語った。
ルール⑥:悩んだら仏壇の前へ
アイスやお菓子の販売以外に、佐賀駅前のホテルを経営している竹下製菓。
しかし、11階のレストランはコロナの影響で閉店、さらに豪雨の影響で雨漏りが発生するなど、問題を抱えていた。「売り上げの落ち方が見たこともないような感じで、日々、眠れなかった」と振り返る。
老舗企業を受け継ぐ社長としての不安や苦悩。彼女にとって、それを打ち明けられる相手は、会社を引っ張ってきた先代たち。悩みを抱えたときは仏壇の前に座り、先祖への報告と決意を心の中で述べるのだという。
ルール⑦:当たり棒はやめない
竹下製菓には、毎日大量の封筒が全国各地から届く。中に入っているのは、アイスの当たり棒。中には、クオカードや図書カードと交換できるものもある。
子どもたちに最後まで楽しんでもらいたいという、当たり棒への熱いこだわりから、AIを使った最新設備を導入した。
アイスに挿す向きが反対になっていないか、AIの画像認識機能で入念にチェック。まれに逆に挿さっていることがあり、「袋を開けた瞬間に当たり外れが分かってしまって子どもが泣きました」という悲しい報告もあったのだそう。
景品の発送やAI機器の導入など、手間もコストもかかるが、その歴史は絶やさない。近隣のお店には、子どもよりもむしろ大人のほうが、竹下製菓の当たり棒を持って来るのだそう。
「ワクワクするようなアイスを作りたい」。創業以来120年以上、親から子へと受け継がれてきた熱い想いを、竹下真由は今日も冷たいアイスに乗せて届けている。
※記事内、敬称略
次回、8月25日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、江戸切子職人・三澤世奈に密着。ミシュランの名店や一流ホテルからも注目を受ける、彼女の7つのルールとは。
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