女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『NONSTOP!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。

8月7日(金)の放送では、「この夏考えたい!子供の安全どう守る?」というテーマで、SNSの危険性や性教育の必要性について、MCの設楽統と三上真奈アナ、千秋、カンニング竹山、熊田曜子、庄司智春、婦人公論元編集長の三木哲男が話し合った。

まずは、文科省が携帯電話の中学校への持ち込みを条件付きで認めたことを受け、「中学校へのケータイ、スマホの持ち込みに賛成?反対?」と、視聴者に意見を募る「せきらら投票」で問いかけた。

千秋は、子供たちが勝手にYouTubeに動画をアップしていたことに、親が半年も気付かず、問題になったという知人の話を紹介。子供に携帯電話を持たせる前に、親がSNSの使い方や怖さを知っておかないと、子供が危険なことをしていても気付くことができないと訴えた。

「せきらら投票」は「賛成=41%」「反対=59%」という結果になり、番組公式SNSでも「子供が携帯を持ってくれると安心」「携帯はトラブルの元」「携帯は賛成だけど、スマホはNG」など様々な意見が噴出。

三木は、「品川区では行政が安全のために小学生に携帯電話を配り、評価されている。これから少しずつ変わっていくのでは?」と意見を述べた。

番組では、3年前から携帯電話の持ち込みを許可している中学校の対策も紹介。その学校では定期的にネットリテラシー講座を実施し、「投稿する前に一度立ち止まって考える」「何かあったら周囲に相談する」ことが大切だと教えている。

それを受けて庄司は、「中学生にとっては、立ち止まって考えるというのが一番難しい。トラブルが起きた時、親に相談できる環境を整えておかなければ」と、普段からの親子のコミュニケーションの重要性を指摘した。

SNSを通じての“性的嫌がらせ”から子どもを守るには?

SNSに投稿した写真から居場所を突き止められて、空き巣やストーカーなどの被害に遭ったという例も紹介された。庄司と千秋は「エッチ系のサイトと思わず、気になったサイトをクリックしただけで、罠にかかりそうになったことがある!」と告白したが、子供にとって深刻なのがSNSを通じて性的嫌がらせを受ける可能性が増えることだ。

性教育アドバイザー・のじまなみさんは、一見かわいらしいキャラクターが登場する動画が、暴力的な描写や性的な描写に変わっていく「エルサゲート」など、幼児であっても性的な動画に触れてしまう危険性を指摘。

熊田は、友達の娘が電車で男性から性的な嫌がらせを受けたが、娘本人が嫌がらせだと気付かなかったケースを紹介し、「他の人のお尻をむやみに触るのはいけないこと」などの性に関する常識を、娘たちに何歳から、どうやって教えたらいいのか、悩んでいると訴えた。

のじまさんによると、自分の体に興味を持ち楽しみながら学んでくれる、3〜6歳の「感動期」から性教育はスタートしてOK。その年齢の子供には、水着で覆われる“水着ゾーン”と“口”が、人に見せても触らせてもいけない大事な場所だと教えると、何が危険なのかを認識できるようになるという。

三木によると、「きちんと性教育をしたほうが、性に対して慎重になる」というデータもあるそうで、SNSにも「知識がないせいで性犯罪に関わってしまうこともある」という声も届いた。

のじまさんによると、思春期になると親子両方に性の話をすることへの抵抗感が生まれるそうで、「感動期の3〜6歳」「薄い反応しか示してくれない7〜9歳」「キモい、ウザいと何でも拒絶する10歳〜」と、年齢ごとの性教育の内容や教え方も紹介された。

熊田は「子供に教育する前にまず自分が勉強しなければ」と気を引き締め、SNSには「女の子の性教育ばかり注目されるけれど、男の子にも必要!」「教え方がわからないのは、大人も教わってこなかったから」「加害者にならないためにも、性教育は大切!」などの意見が寄せられた。