フジテレビのスポーツニュース『S-PARK』では、8月2日(日)~30(日)の5週にわたり、日曜S-PARK特別企画として「2020夏 これが、僕らの甲子園。」が放送される。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で「甲子園」がなくなった高校球児たちは、“最後の夏”に何を目指し、何を思うのか?球児たちのリアルに迫るドキュメンタリーとなっている。
取材は「球児たちの思いを伝えたい」と、立候補した若手ディレクターたちが担当。この夏、5つの“知られざる物語”を描く。
また、放送だけにとどまらず、FNNプライムオンライン、フジテレビュー!!が連動し、webでも5回の連載として多角的に紹介していく。
第2回「広島県・広陵高等学校」の記事はこちら
<第1回 三重県・白山高等学校 8月2日放送>
三重県立白山高校の3年生、副キャプテンを務める木村偲生(しゅい)選手。彼には、どうしても甲子園に行きたい理由があった――。
2年前の夏、白山高校は初めて夏の甲子園に出場。10年連続県大会初戦敗退だったチームの快進撃は 「日本一の下克上」と注目を集めた。
あれから2年…先輩たちの背中を追って仲間と目指す夢舞台。木村選手には甲子園でプレーしたい理由があった。
木村選手のグローブには、ある刺繍が施されている。「寮に行く、となったから、親元を離れるので、親を大事にして甲子園で恩返ししようと思って書きました」。そこには、女手一つで育ててくれた、母への思いが込められていた。
木村選手が野球を始めたのは、小学1年生のとき。きっかけも母・優香さんだった。漫画「タッチ」の影響から「子どもにも野球をやってほしい」と、その道へ導いたのだ。
そんな母が常に言っていた言葉がある。「 野球を全力でやることは誰よりも負けるな」。
これが母の教え。だが、木村選手が高校1年生の5月。母は病気のため、この世を去った。
現在、寮生活を続ける木村選手。今、彼を支えるのは、祖父・静夫(しずお)さんと、祖母・美砂子(みさこ)さんだ。
2人は、優香さんが亡くなったときの木村選手の様子を、「涙ぽろぽろと出してね」(静夫さん)、「『 なんで死んだんや、なんでやの』って何回か言うた…」(美砂子さん)と振り返る。
そして、 美砂子さんは、優香さんからもらった一通の手紙を見せる。そこには…。
ばぁば、偲生が甲子園に行ったときはアルプスを
偲生の応援団でいっぱいにしようね。
いっしょに甲子園行こうね。
と書かれていた。親子の夢だった甲子園。「その夢をなんとか叶えてあげたい」と、祖父母は、年金を学費にかえ、寮生活を続ける木村選手を支え続けた。
木村選手にとって、甲子園は母、そして支えてくれる祖父母への恩返しの舞台。
だが、第102回全国高等学校野球選手権大会の中止が決定。この瞬間、全国およそ3800校の高校球児の夢が奪われた。
番組では、“恩返しの舞台”に挑戦することも許されなかった木村選手のその後にも迫る。三重県高校野球連盟が開催を発表した独自大会に向け、彼を突き動かしたもの。そして、天国にいる母へ、応援してくれる祖父母へ見せた一打――。
2020年夏。一度は夢を奪われた球児たち。それでも彼らは、前を向き人生を歩み続けていく。
担当ディレクター:岡山克平(東海テレビ)、鷹取大地
<「2020夏 これが、僕らの甲子園。」特集ラインナップ>
#1 三重県・白山高等学校「母から教わった全力プレーで恩返し」
亡き母、そして育ててくれた祖父母への恩返しは「甲子園出場」だったのだが…。
#2 広島県・広陵高等学校「超名門校の3年生『決断』と『奇跡』」
実力を重視し自身のメンバー入りを拒否し応援団長に。引退試合で奇跡が起きる。
#3 群馬県・健大高崎高等学校「甲子園は夢舞台から…6年間の集大成」
中学時代からバッテリーを組んできたエースと主将。その6年間の集大成が甲子園交流試合。たった1試合の夢舞台に込められた特別な思いとは!?
#4 神奈川県・立花学園高等学校「独創的な練習『最後の夏』への挑戦」
独創的な練習で甲子園を目指してきたチームが、集大成に何を行うのか。
#5 神奈川県・星槎国際高等学校湘南「野球人生最後の夏『笑える日が来るまで…』」
「両親への恩返し」のため高校で野球を引退。卒業後は就職するため、「野球人生最後の夏に甲子園」と夢を描いていたが…。部のスローガンは「必笑」。最後の夏を笑って終われるか?
【注目】箱根駅伝連覇 青山学院の胸ロゴ「水上村」ってどこ? 人口1933人の小さな村とチームの絆 うれしい悲鳴も!?
2025年01月09日 |
15:22
立命館の駅伝2冠か、名城が全日本リベンジの7連覇なるか『SUZUKIスポーツスペシャル 富士山女子駅伝2024』放送!
2024年12月26日 |
12:00
【今年4月死去】曙太郎さんの妻が明かす… 最期まで家族に伝え続けた“不屈の精神” 「宝を遺してくれて…ありがとう」
2024年12月25日 |
13:22
香取慎吾『第44回 大阪国際女子マラソン』メインビジュアルを担当!「 サクラソウのように美しくかけ抜けるみなさんを応援しています」
2024年12月23日 |
20:00
【大集合】実は“通称”に不満あり?馬術日本代表“初老ジャパン”に本音〇×クイズ!驚きの回答結果とは…「もうちょっと年に抵抗して頑張りたい」
2024年12月23日 |
16:10
全日本フィギュアSP1位 坂本花織 宇野昌磨に明かした高難度3回転ルッツを増やした理由 構成を大きく「CHANGE」したフリーで4連覇へ
2024年12月22日 |
15:00