新型コロナウイルスによる緊急経済対策として、2020年に定額給付金の支払いが実施されました。

各国が10万、20万と大盤振る舞いをするなか、GDP世界第3位を誇る我が国では、マスク2枚が配布されるという肩透かし食らった後ということもあり、大いに盛り上がったのは記憶に新しいところです。

ところが、この給付金は老若男女おしなべて貰える権利がありながら、世帯単位で振り込まれるという手続きにより、家庭内の権力闘争に敗れ、1円たりとも手にすることが出来なかった御仁も多かったようです。

そんな当時の悲喜こもごもを思い出しながら、例文を学んでみてはいかがでしょうか。

「母さん、ワシの給付金知らんかね?」

「嫌ですよ、お父さんたら。お昼ならさっき食べたでしょ」

これを英語で言うと…

“Honey, do you know where my stimulus payment is?”

“Oh, no, my dear. You just ate your lunch.”

Point: 給付金 = stimulus payment

給付金はallowance = 手当 や benefit = 援助 など様々な表現で表すこともできます。

しかし、2020年のflat-rate =定額 の給付金に関しては原則として一律給付であり「経済刺激」という側面が強いものでした。

そのため、stimulus = 刺激 を目的とした payment = 給付/支給 と表現しています。

もし、困窮している方たちに限定した給付金があるとすれば、それは経済刺激よりも救済に重点が置かれているため、allowance benefit で表現する方が適当です。

「stimulus payment」、ぜひ使ってみましょう。それではまた次回!

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