6月16日(火)より、フジテレビ系火曜21時ドラマとして、吉川晃司主演、5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』が放送される。

このたび、 赤楚衛二、水沢林太郎、長田成哉の出演が発表された。

『探偵・由利麟太郎』は、昭和を代表するミステリー作家・横溝正史が「金田一耕助」よりも前に生み出していた伝説の名探偵・由利麟太郎を初めて連続ドラマ化。京都を舞台に、冷静沈着な白髪の紳士・由利麟太郎(吉川晃司)が、ミステリー作家志望の青年・三津木俊助(志尊淳)とともに、数々の奇怪な難事件に挑むホラーミステリー。

赤楚衛二が演じるのは、6月23日(火)放送の第2話「憑かれた女」に登場する、青年実業家・五月翔太。祇園のクラブ「マダム・シルク」の常連客で、水上京香演じるクラブのホステス・吉岡エマの恋人だ。

得体の知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされ、寝ても覚めても何かにつかれたように錯乱するエマを心配し、その窮地から救おうとするが…やがて五月もエマも恐ろしい殺人事件に巻き込まれていく。

水沢林太郎 が演じるのは、7月7日(火)放送の第4話、7月14日(火)放送の第5話と、2週にわたって放送する最終章「マーダー・バタフライ」に登場する、青年・雨宮順平。

高岡早紀演じるオペラ界のスター歌手・原さくら率いる音楽団を陰で支える裏方で、さくらのメインマネジャー・土屋恭蔵(鈴木一真)の助手をしている。社会人になったばかりで、ミスも多く、要領が悪いと、上司である土屋に厳しく叱責(しっせき)される役回り。

コントラバスケースの中からバラに包まれた、さくらの遺体が発見されたことをきっかけに、由利麟太郎が、奇怪な難事件に挑んでいく。

横溝正史原作の「由利麟太郎シリーズ」の代表作である「蝶々殺人事件」(ドラマタイトル「マーダー・バタフライ」)で、物語をかき回すキーパーソン・雨宮を演じる水沢は、17歳の現役高校生。

長田成哉が演じるのは、6月16日(火)の初回放送「花髑髏」に登場する、呪われた一族、日下家の長男・日下瑛一。新川優愛演じるイラストレーター・日下瑠璃子とは、血のつながらない兄妹。

養女である妹を女性として愛し、結婚を希望するが、父親である遺伝子研究者・日下瑛造に結婚をひどく反対され大げんかに。その後、日下が何者かに殺害されたため、容疑者となる。

<赤楚衛二 コメント>

今回出演させていただくことが決まり、以前父親とよく吉川晃司さんのLIVE映像を拝見させていただいていたので、ご一緒させていただけてとてもうれしかったです。

吉川晃司さんのストイックさ、立ち居振る舞い、プロフェッショナルさ、すべてが素敵で魅了されました。僕が演じる五月は、エマに対する愛だけは真っすぐな気持ちも持っていて、救いたいが故に、道を外してしまう役どころです。

愚直な愛を持って演じさせていただきましたので、そこを見ていただけたらなと思います。

<水沢林太郎 コメント>

最初聞いたとき、「ミステリー作品に出演できる!」と大喜びでした。僕自身、ミステリーが好きで、出たくて出たくて仕方がなかったので、今回出演させていただけて、とてもうれしかったです。

吉川さんに、実際お会いしてみて、あの存在感にまず「とんでもないな」と思いました。背中がとても大きくて、あんなに大きな背中を見たのは初めてです。

撮影を振り返ると、細かいところまで、すごく力をいれて作られたドラマだなと思いますので、ぜひ注目していただければと思います。

<長田成哉 コメント>

今回お話をいただいて、台本を読んだときに挑戦したことのない「粘着質」な役だなという印象でワクワクしました!

由利役の吉川晃司さんにごあいさつしたときは、カッコ良すぎて…「あんなロングコートの似合う方が日本に居るんだ!」と、控え室で一人思っていました。

1話からヘビーな内容のゲストで出させていただき光栄です。この作品独自のミステリアスな雰囲気をぜひお楽しみください。

<第1話あらすじ>

由利麟太郎(吉川晃司)は、元捜査一課長の経歴を持つ名探偵。頭脳明晰(めいせき)で「警視庁にその人あり」と言われるほど優秀な人物だったが、ある事件をきっかけに退職。

現在では、学生時代を過ごした京都に住まいを移し、骨董(こっとう)品店を営む波田聡美(どんぐり)が家主となる部屋を拠点にしている。

また、由利を「先生」と呼んで慕うミステリー作家志望の三津木俊助(志尊淳)を助手に従え、犯罪心理学者として活躍している一方で、警察からの依頼を受け、事件の捜査を手伝っていた。

ある日、そんな由利のもとに、“花髑髏”と名乗る人物から殺人予告のメールが届く。「挑戦状だ!」と息巻く俊助とともに、早速、指定された場所へ向かった由利は、そこで血が滴る冷凍庫を発見。

中には、遺伝子研究者として知られる日下瑛造の養女・日下瑠璃子(新川優愛)が全身を縛られ、血を流した状態で閉じ込められていた。

瑠璃子にまだ息があることを確認した由利は、救急車を呼び、冷凍庫の持ち主である日下の屋敷へと急ぐ。そして、由利の旧友でもある京都府警の等々力警部(田辺誠一)と合流し、俊助が人影を見たという2階へ駆け上がると、瑛造の息子・瑛一の部屋と思われる一室で、致死量に達するほどの大量の血が付着したダウンコートを発見。

さらに研究室では、日下が胸に短刀を突き立てられ、無残な姿で見つかる。由利は、遺体の傍らに不気味に置かれた、血で真っ赤に染まった頭蓋骨が気になり――。