食品の感染リスクは…？「ウィズコロナ」「アフターコロナ」で注意したい予防チェックポイント！

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およそ1ヵ月半続いた緊急事態宣言が全国で解除され、休業していた商業施設も徐々に営業を再開。休校が続いていた学校も分散登校などが行われ、“外出自粛”一辺倒だった日々が変わりつつある。

しかし、新型コロナウイルス流行以前の“元の日常”に戻るわけではなく、私たちには、あくまで感染拡大防止・予防を念頭に置いた“ウィズコロナ”、“アフターコロナ”の日々の過ごし方が求められる。

ここでは、これまでに当サイトで紹介してきた新型コロナ関連の記事を振り返りつつ、改めて日常の、特に「買い出しに出かける日をシミュレーション」する形で、「虎ノ門中村康宏クリニック」の中村康宏医師監修のもと、感染予防の各チェックポイントを確認していきたい。

・マスクをする
・エコバッグを持参する

緊急事態宣言が解除されても、もちろん感染リスクがゼロになったわけではない。飛沫を飛ばさない・受けないためにも、マスク着用は必須だ。供給量が増えているとはいえ、依然入手困難でもあるマスクだが、ある医師は「マスクは手作りも含めて、汚れた手が口もとや顔に触れるリスクを減らしてくれる。感染リスクを減らす防護壁の役割はある」※と回答し、手作りマスクの効果も肯定している。

※「自作の“代用マスク”、現役医師はどう考える？」の記事はこちら！

そしてできればエコバッグを持参したい。世界保健機関（以下、WHO）の発表によると、プラスチックの表面でのウイルスの生存可能時間は、最大72時間だそという。布製のエコバッグであれば、定期的に洗濯して表面に付着したウイルスを取り除くことが可能だ。7月1日より全国でレジ袋が有料化されることも鑑みれば、環境的・経済的にも有効な手段といえるだろう。

商業施設の入口でよく見かける手指消毒用のアルコールは是非活用したい。そして自動式でないドアを押して開ける場合、手ではなく肘や身体を使うようにするとことで、自身の手を極力清潔に保つことができる。そのほか、入店制限が設けられている場合はそれにしたがって入店を。

・店内の他の客となるべく距離 （ソーシャルディスタンス） をとる
・買わないものに不必要に触れない
・カゴの中で商品のバーコードを上に向けておく（スムーズな会計のため）
・セルフレジがある場合は積極的に利用
・キャッシュレス決済を利用する（お金を媒介しての感染の予防）

店内においては、目当ての商品棚の前に人がいる場合はその人が去るまで少し離れて待機したり、レジ列は1m以上の間隔を保って並ぶなど、小さな意識でソーシャルディスタンスを守ることが必要だ。

そのほかの配慮はいずれもレジ店員との接触を減らすことにつながり、他者に感染させない、自分も感染しないために気をつけたいポイントだ※。

※「キャッシュレス決算に混雑状況のチェック！これからの買い物、私たちが注意すべきポイントは？」の記事はこちら！

・手洗いうがいを入念に
・洗った手でマスクを外す
・可能であればシャワーを浴び、衣服を着替える

帰宅したらまずは買ってきたものを全て出し、使用したエコバッグは洗濯へ。手洗いをしっかり行ってからマスクを外す。マスクを外す際はゴム部分を持つようにして、菌が付着している可能性のある本体には触らないように注意を。

マスクを外した直後に手で顔に触れてしまうケースが多いこと、また、外出先などで再利用する場合に本体部分の内側に触れて汚染することのないよう、「マスクを外す“前”に手洗いを」と呼びかけられているが、併せて「外した“後”も手洗い」が大切だ。外す際にマスクについた汚れやウイルスに触れてしまっていることもあるので、再度手洗いすることでより効果的な予防対策になると言えるだろう。

マスクを外したらもちろんうがいを。できればシャワーを浴びて衣類も着替えた方が、感染リスクの軽減には繋がるが、そこまでできなくともせめて、丁寧な手指洗い、うがいは徹底したい。

外したマスクが再利用できるものであれば、マスクケースやファスナー付きビニール袋などで保管し、洗濯の際は必ず手洗いで※。

※ 「布マスクのもみ洗い、乾燥機はNG！洗剤とマスクメーカーに聞いた、正しい洗い方！」 の記事はこちら！

まず念頭に置きたいのは、食品や食品包装への暴露（ばくろ／ウイルスにさらされるという意味）による新型コロナウイルス感染は報告されておらず、食品を介してコロナウイルスに感染する可能性は極めて低いというのが、WHOによる現在の見方であるとのこと。しかし食中毒のリスクもあるので、食材を扱う際は最低限の衛生管理を徹底したい。

・調理器具、食器等は洗浄・除菌したものを使用する
・野菜や果物はよく洗う/皮をむく/外側部分を取り除く
・生の鶏肉・食肉は洗わない
・食材はできる限り加熱する

調理器具や食器、野菜や果物をよく洗うというのは新型コロナウイルスに限らず食中毒予防にも繋がるので最低限心がけたいポイントだ。

一方、「生の鶏肉・食肉は洗わない」というのは、台所内での「交差汚染」を防ぐためだ。交差汚染というのは、“汚染度の高いものが汚染度の低いものと交わってしまう”こと。例えば、菌が増殖しやすい生肉が他の食品に接触したり、生肉を触った手で汚染度の低い食材を触ってしまったり、さらには生肉を洗った水が飛び散ることで、他の食材を汚染してしまう可能性があるのだ。

なお、コロナウイルスは熱に不安定で、通常の加熱調理温度（70℃）で感染力抑制に効果があるため、食品はなるべく加熱調理をして食べることが推奨されている※。

※プロが伝授！軍手と除菌スプレーで簡単“おうち除菌”

通勤や通学が再開され、外出の機会が徐々に増えてくる。“新しい生活様式”の実践が求められる今、日常において自分ができる細かな感染予防を行いたい。

中村医師による感染予防のアドバイスはこちらの記事をチェック！