「春の未公開スペシャル」の前編は、芸人、母娘、ミュージシャン…と幅広いラインナップになりました。
3月20日(日)の『ボクらの時代』は、これまで番組に出演してきた12組36人の豪華ゲスト未公開トークを放送する「春の未公開スペシャル」の前編を放送しました。
千原ジュニア(千原兄弟)×礼二(中川家)×亜生(ミキ)(2021年7月4日放送)
コンビでの番組出演するとき千原兄弟は「めっちゃはしゃぐ」
兄弟コンビが弟、兄に分かれて2週に渡って放送した特別企画。
千原ジュニア(千原兄弟)さん、礼二(中川家)さん、亜生(ミキ)さんが登場しました。
礼二さんが、賞レースでは「兄貴(剛さん)って、ギリギリまで引っ張ってくれるんですけど、いざ本番になったらものすごいガタガタ震え出す」と明かすと、「わかる!めちゃくちゃわかる!」と亜生さん。
「いざとなったら弟の方が度胸ある」(礼二)、「ドンと肝が据わってる」(亜生)と盛り上がると、ジュニアさんも兄・せいじさんに言及しました。
ジュニア:せいじも、あんなふうに見えて、めちゃくちゃ緊張しいやから。
礼二:え!マジですか?
亜生:そうですか?
ジュニア:めちゃくちゃ、緊張しい。
ジュニアさんは、せいじさんのモノマネを交えながら“本番で緊張して声が出ていないせいじさん”の様子を再現しました。
また、コンビでの仕事が極端に少ないという千原兄弟ですが、千原兄弟として番組出演している際の様子を、礼二さん、亜生さんが語りました。
礼二:普段、あんまり一緒におらんから、たまに一緒におる仕事のときとか…(亜生さんに向かって)あったやん、『アメトーーク!』(テレビ朝日)。
亜生:はいはいはい。
礼二:2人、すごいはしゃぐのね。やっぱり。
一同:(爆笑)。
亜生:めっちゃはしゃぐ!何やったら、ジュニアさんめっちゃ楽しそうなんです、あのとき。
礼二:そう!それを見て、笑ろてるせいじさん。
亜生さんは「そのときのせいじさん、めっちゃ『お兄ちゃん』ですよね」と語りました。
千原せいじ(千原兄弟)×剛(中川家)×昴生(ミキ)(2021年7月11日放送)
“兄貴だけが持っている感情”が「めちゃくちゃ邪魔」
一方、兄の回では、千原せいじさん、剛さん、昴生さんが登場し、兄弟間の力関係について語りました。
昴生:対等にしようとしてきよるんですよね。漫才とかでも、はけたあとに、例えば僕が「お前のあそこ、こう直して」とか言うじゃないですか。「わかった」って言ったあと、自分も何か言いたいと思って探してきて、無茶苦茶なこと言うてきたりしよるんですよ。「『どーも』の声が小さかったな」みたいな。
せいじ:あるある。
昴生:どうでもええねん、そんなもん!
剛:(笑)。
昴生:そんなとこちゃうねん!俺が言うたから、返しで何か持ってきやがって!
せいじ:でもそれって、兄貴独特の感覚や、これ。
昴生:まぁ、そうですね。
剛:ああ。
昴生:ちょっと許してる部分もあるんですよ、いろいろ。
せいじ:だから、その「許してる」とかいう考え方も、兄貴独特なんやって。
昴生:確かに。
剛:うわぁ。
せいじ:兄貴しか持ってない感情を、持ってしもうてんねん。
昴生:…何なんですか!その、兄弟カウンセラーみたいな。いちいち(笑)。
せいじ:だから、めちゃくちゃ邪魔やろ。この「兄貴だけが持ってる感情」。
剛:わかります。
昴生:変なプライドありますよね。
せいじさんは「その変なプライドを、弟は持ってないからのびのびできる」と持論を語りました。
安藤桃子×安藤和津×安藤サクラ(2021年12月12日放送)
「ちゃんとした親なんて、いないんじゃないかな」
映画監督の安藤桃子さん、エッセイストでコメンテーターの安藤和津さん、女優の安藤サクラさんがテレビ初共演。
母と娘2人での鼎談は、父・奥田英二さんの話題で盛り上がりました。
孫が生まれてから大きく変わったといい「すごくいいジイジだなって思う」と和津さん。そこから、人付き合いについて話題が展開しました。
和津:(奥田さんは)本当に純粋な人であることは確か。正直だし、不器用。私もすごい不器用だし、自分に自信がないから何にもやりたくないし、向き合いたくないタイプで…。
サクラ:そうなの!マジでそうなんだけど。
和津:(笑)。
サクラ:それって、ダメかな?
和津:いや、でもなんかね、子どもできてから変わった気がする、私。ママ友たちには「ちゃんとしなきゃ」ってすごい思っていたから。気楽な人、数人だったら、地が出せたので「安藤さん、明日何々があるからなんとかを持ってくるのよ!」って、あのママたちに支えられて、あなたたち卒業できたと思うけど。だから、向き合い方を知らなかったのね、人との。
桃子:うーん。
和津:やっぱり、「ちゃんとしなきゃ」って。自分がダメ過ぎて。
サクラ:わかる。本当にそうなの。
和津:もうしょっちゅう、忘れ物してたし。あなたたちのときも。
サクラさんも、「子どもと公園行ったときとかに、子ども以上に遊んじゃったりとかして。フッと(周りを)見たときに、『ちゃんと親してなきゃいけないのかも…』」と思い、「そこから数ヵ月体調を崩した」と、自身の経験を告白。
和津さんは「ちゃんとした親なんて、いないんじゃないかな」と、つぶやくように返答しました。
奥田民生×Char×山崎まさよし(2021年11月21日放送)
「このバンド、ギター上手い」「このギター下手だな~」がいない!?
ミュージシャンの3人は、ネット社会について「ちょっと前まで、YouTubeとかっていうツールがなかったけど、これがなかったら、こういう(コロナ禍で)ライブができない状況の中では、ミュージシャンにできることがもっと狭められたかも」(Char)と、思うところを語りました。
Char:「あれ聴いた?」って、例えばラジオだったり、もしくは友達からレコードを借りるとか…情報が音楽だけで入ってくるんじゃなくなっちゃったから。「こいつなんですよ」って、まず(スマホ)見せられちゃうじゃん。
山崎:ああ、「あれ見た?」になるんですね。「聴いた?」じゃなくて。
Char:そうそう。
奥田:確かにね。
Char:でも、「聴いた」ことにもなっちゃうじゃん。でも、「見た」ほうが強いから、実際ちゃんと聴いてないし。
奥田:でっかいスピーカーでも聴かないしね。
Char:絶対、聴かないもん。
奥田:今思うのは、例えば「このバンド、ギター上手いな」とか「ドラムすごいじゃん」とか、何なら歌もだけど…。
Char:そういうのが減ってきた。
奥田:あんまりいないんですよね。…いなくはないと思う。ライブ見て「すごい」と思う人は、たくさんいると思うんですけど、わかりにくいんですよ。
山崎:だいたい均一なんですよね。
奥田:そう。だって、「このギター下手だな~」って思うのも、逆にいないわけだけども。昔はいっぱいいたじゃないですか。
山崎:あはははは!
技術の進歩で音源に修正がかけられるので、「下手がいない」(奥田)、「比較しづらい」(Char)と考察していく中で、Charさんは「自分の想像力で、誤解することがないというのも、アートにとってはマイナス」と言います。
Char:「正解」が出ちゃうじゃん。
山崎:うんうん、それが必ずしも「正解」じゃないとしても。
Charさんは「誤解が、みんなオリジナリティになっていると思うんだよ」と音楽への思いを語りました。
大貫亜美×吉村由美×藤井隆(2021年10月3日放送)
「いつもここ(首)から下、びっちゃびちゃ」
デビュー25周年(当時)を迎えたPUFFYと、公私ともに親交のある藤井隆さんが登場。
大貫さんからの「毎日一緒にいたいから」というラブコールで結成されたというPUFFYの、「どっちかが死んだら、過去のことをお金に変えていい」という約束事が明かされました。
藤井:デビュー当時から、なんていうの?自分たちの最期をイメージしてたのね。
吉村:亡くなったあとに、評価されるんだろうなって、信じてる。
大貫:そうだね。
藤井:はぁ~。
大貫:なんか、やってきたことにフィードバック、海外の活動とかもそうなんだけど、あまりフィードバックはされていない感じがするから、死んだあとにね。
吉村:そう。
藤井:いやでも本当に、ファンの一人として、こうやって直接おしゃべりさせていただいている一味として、ずうずうしいことを言わせてもらうと、それは、おっしゃっていることはわかる。ホンマに「気づいて、もっと」って思うことある。すごいことやってるから。でもそれを「ひょいひょいとやってきたんじゃないんですよ、PUFFYは」っていうね。
大貫:あははは。そうね。
藤井:ちゃんとこう、ね。
吉村:本当だよ。いつもここ(首)から下、びっちゃびちゃだよな、本当に。
大貫:やっぱりほら、女優は顔に汗かかないから。こっち(首から下)はびっちゃびちゃ。
吉村:隆じゃないけど、びっちゃびちゃだよ、本当。
大貫:隆の逆よね(笑)。
吉村:うん。
藤井:僕は、すぐ汗かくから「頑張ってるね」って言われるけど。そうそう、言われへんよね。「だらだらしちゃってさ」とか言われるけど、本当はそうじゃない。ホンマに、コンサート見たときにそう思ったな。
大貫:良かった。
藤井:うん、それはやっぱり一味として察しますよ、そりゃ。で、お2人がお亡くなりになってから評価されるんだろうなっていうのを信じているって気持ちはすごい今、わかった。
毎年やってきたツアーもコロナ禍で「1年半くらいのんびり休んだ」というPUFFY。
吉村さんが「いい機会だと思って、すごい…韓国ドラマとか見たけど」と明かすと、藤井さんが「着地が韓国ドラマ(笑)!」と突っ込みました。
池松壮亮×尾崎世界観(クリープハイプ)×松居大悟(2022年2月13日放送)
鈍感であれば、挫折していることに気づかないでいられる
尾崎さんが作った曲をもとに、松居さんが脚本を書き上げ監督を務め、池松さんが主演した映画「ちょっと思い出しただけ」が、疎遠になっていた3人が再び集まるきっかけに。
3人は、周囲からの評価について本音を明かしていきました。
松居:「松居さんの作品の中で一番好きです」って、結構言われるんですけど。
池松:言われるよね。
松居:それって、もう、俺のこの作品以外を軽く否定してないかなって。
尾崎:オリンピック選手に「自己ベストですよ」って言ったら「俺の今までの記録並べてんのか」って。それと一緒じゃん。
一同:(笑)。
尾崎:喜びなさいよ、素直に。
松居:そうか。「自己ベストですよ」って(笑)。
池松:いやいや、すごいわかる。
松居:鈍感であれば、挫折していることに気づかないでいることもできるけど、ちょっとつまづいたくらいでも、これも挫折だって。すごい、挫折を見つけることが多いのよ。
尾崎:(池松さんに)それどう?
池松:毎回、立ち直れないくらい…毎回ではないけど、数年に一回、もう本当に落ち込むし。
尾崎:何に対して?
松居:自分の作品?
池松:うん。いろいろあると思うんですけど、自分の表現に対してもそうだし、どうしても集団芸術をやってるから、その結果に対して…。
松居:役者としてできることと、その最終的にできあがったものと。
池松:あと、自分の普段の理想と、現実がかけ違えるときにやっぱり。かなり、挫折しいな気がしますね。
尾崎:ふーん。
そういうときは「人に会わない」と話す池松さん。
松居:でも、一人でいたら、悔しさとかがふくれあがってくるじゃん。その悔しさとかが。
池松:そうだね。ゆっくり…噛みしめて。これは、よくないプライドが邪魔してるんでしょうけど、人にしんどいとか、辛いとか、投げるのが苦手。それは、昔から。
尾崎:ある程度親身になってくれて、そこに対して反応をくれたら、それはそれで疲れるとかあるの?
池松:救われますよ。救われるけど、結果、最終的に自分で決めようとするんですよ。そういうことに相手を巻き込んでしまうことも嫌だし。
尾崎さんと松居さんは「大人」と感心しますが、池松さんは「人としては良くない。もっと人に頼りたい。何とか克服していきたいんですけどね」と語りました。
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