マラソンは冬の五輪に?猫ひろしを困らせる“身近にゃ”地球温暖化
3月のよく晴れた朝。
皇居周辺を楽しそうに会話しながら走るランナーたちの姿がありました。
「東京マラソンに行った時に、私、見ました」
「何キロ地点?」
「12キロ地点くらい」
「まだ元気いいときですね。36キロくらいまで調子よかったけど…」
楽しそうな声の主は、お笑い芸人の猫ひろしさんと、モデルの福内櫻子さん。
【写真でみる】地球温暖化に待った!猫ひろしらランニング&トークショー
猫ひろしさんと言えば、リオデジャネイロ五輪に男子マラソンのカンボジア代表として出場した選手。
もう1人の福内櫻子さんは、大学では駅伝、インカレで数々の好成績を残し、ユニバーシアード日本代表にも選ばれた実績を持つランナー。現在はランニングイベントでのコーチングやタレント活動をしています。
いまも走ることを続けている2人には、共通の悩みがありました。
「僕は、夏の日中は走らない。無理しないように、朝と夕方走る」(猫ひろし)
「同じで、日中は走れないですね」(福内櫻子)
ランナーの2人が懸念しているのは地球温暖化。東京オリンピックのマラソンが会場を札幌市に変更して開催されたのは2021年夏のこと。いまの地球環境は、ランナーにとって過酷な状態への一途をたどっています。
地球温暖化を一刻も早く止めなければいけない。そのためには、ひとりひとりの意識を変えていかなければいけない――。
そのきっかけになってほしいと、日本財団「海と日本プロジェクト」による「海の落語プロジェクト」イベントが東京・丸の内で開催され、そのゲストとして猫ひろしさんと福内櫻子さんの2人が登場しました。
人魚姫と乙姫に襲いかかる悲劇…落語で知る「海」
「海と落語」「海とランナー」と聞いただけでは、どちらも関連性がなさそうに感じられます。
ランニングのあと行なわれた配信イベントでは、落語家の立川志獅丸さんが登場。「魚籃坂44」と名付けられた演目が披露されました。
国民的アイドルを自称する人魚姫が、竜宮城にいる乙姫をライバル視してトップアイドルを目指すものの、環境問題に振り回されるストーリー。
人魚姫はホタテの貝殻やワカメで着飾ろうとしますが、海水温の上昇で資源が枯渇してゴミを身にまとわなければいけない事態に。向かった竜宮城は流れ込んできたペットボトルの山…。
海をきれいにして温暖化をとめるために人魚姫と乙姫が手を組み、アイドルユニットを結成します。海をきれいにするアイデアや仕掛けをCD発売ライブに取り入れた2人。最後にこう訴えます。
「私たちを忘れても、海をきれいにする心は忘れないでね」
猫ひろしさんと福内櫻子さんは客席で笑いながら観賞し、時折大きくうなずいていました。
「海の落語プロジェクト」は、海の問題を難しく考えたり押し付けたりするのではなく、笑いを通じて伝え、興味を持ってもらうことを目指したもの。
“笑い”だけで終わらないよう、落語のあとはWMO(世界気象機関)公認の気候キャスター・井手迫義和さんが解説するトークセッションが展開されました。
猫ひろしさんと福内櫻子さんもステージに登場。立川志獅丸さんも含めた4人で気候変動や海の温暖化について話し合い、それによるランナーへの影響も紹介されました。
ムール貝は海中で茹で上がり、ランナーの記録は悪化…地球温暖化による悪影響の数々
こちらは、120年前からの海の温度の変化を表した世界地図です。温暖化は一目瞭然。ほとんどが温度上昇を示す「赤」となっています。
よく見てみると、グリーンランドの南のあたりだけ温度が下がっている「白」を示しています。これはどういうことなのでしょうか?
実はこれ、氷河が解けて冷たい水が流れ込んでいるため。地球全体の温暖化で、様々なバランスが崩れているのです。
米カリフォルニア州では、海の温度が上がりすぎて、ムール貝が海の中で茹で上がってしまう事態まで発生しています。
これほどまでに進行している気候変動。猛烈な強さの台風の発生頻度が増加傾向にあるのも、海の温暖化によるものです。
高い気温は、良いタイムを目指すランナーにとっても天敵です。
気温16度を超えるとタイムは遅くなりはじめ、市民ランナーの場合だと気温が1度上がるごとに1キロでタイムが1秒落ちるという研究結果があると紹介されました。(エリートランナーの場合は気温1度上昇で、キロ0.5秒のマイナス影響)
タイムへの悪影響はもちろん、熱中症のリスクなども増えることになります。
これらの結果を聞きながら、マラソンは冬季オリンピックでやった方がいいのではと感想を漏らした猫ひろしさん。登壇者たち一同、「ずっと思っていた」など納得していました。
それでは、温暖化をストップするためには、どうすればいいのでしょうか。
井手迫さんによると、気候変動の対策としてやれるヒントはたくさんあり、何をするにしても必要なのは「いま取り組みを始めること」だそうです。
福内櫻子さんが率いているランニングチーム「Sakuradashers(サクラダッシャーズ)」では、「気候変動を考えることと、自分の身体を考えることはイコール」という信念のもと、ランナーたちに環境問題について知ってもらう活動を続けていると言います。
「大きい目標でも、目の前のことをやらないと達成できない。陸上もそうです。世界大会に行きたいと大きいところを目指すには、いま目の前の練習をこなさないと達成できない。
それと同じで、地球環境を大切にしたいなら、いま目の前のできることをやろうと。ペットボトル一本減らすとか、ゴミ拾いをちょっとするとか、本当に小さいところでいいんですよね。それを伝えるようにしています」(福内櫻子)
イベントが終了したところで猫ひろしさんに感想を聞きにいってみると、こんな風に意気込みを語ってくれました。
「みんなちょっとずつ意識すれば大きな力になるから、これからは『エコひろし』としてがんばります」
海の落語&気象教室!猫ひろしを「エコひろし」に変えたイベント
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