介護と仕事の両立に悩む人へのエールとなるかもしれません。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「NONSTOP!サミット」。
4月8日(金)の放送には、公開中の映画「ぼけますから、よろしくお願いします。〜おかえり お母さん〜」を手掛けた、信友直子監督がリモートで出演しました。
2018年に公開された「ぼけますから、よろしくお願いします。」で、アルツハイマー型認知症と診断された母・文子さんと、妻を介護する父・良則さんの姿を綴った信友監督。続編となる「〜おかえり お母さん〜」では、文子さんが脳梗塞で倒れ、亡くなるまでの夫婦の姿に寄り添っています。
そこで今回は、「親の最期にどう向き合う?」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、虻川美穂子さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが、信友監督と話し合いました。
親の介護と自分の仕事…どちらを優先するべきか?
ドキュメンタリー作品のディレクターだった信友監督が、ご両親を撮影し始めたきっかけは「家庭用カメラの練習のため」。大型のカメラと違って被写体にプレッシャーを与えることのない家庭用カメラに慣れるために、ご両親を撮影することにしたのだそうです。
信友監督が撮影を続ける中、85歳になった文子さんが認知症と診断されました。当時、良則さんは93歳。家事全般を文子さんが担当していたこともあり、信友監督は「実家に戻るべきか」と深く悩んだといいます。
しかし、信友監督の話を聞いた良則さんは「仕事を続けるべきだ」と断言。「父には、戦争中にやりたいことができなかった無念があるから、そう言ってくれたのだと思う。フリーランスということもあり、一度仕事を離れたら戻れるかわからなかったので、正直ホッとした」と、信友監督は当時を振り返りました。
三木さんによると、育児と違って“出口”が見えない介護と仕事の両立で悩んでいる人は多く、実際、1年におよそ10万人が介護離職をしているのだそうです。
千秋さんは「実家に帰らないと冷たい子供だと思われるかもしれないけれど、仕事を離れるとなると躊躇するのは理解できる。正解がない問題だから難しい」と監督に理解を示し、虻川さんも「優しさだけで行動できることではない」と同意しました。
認知症になったから生まれた夫婦のスキンシップ
その後、良則さんが一人で文子さんの介護と家事を続けてきましたが、2018年に文子さんが脳梗塞で緊急搬送され、そのまま入院。信友監督は、長い坂道を登って買い物に行き、片道1時間かけて病院にお見舞いに行く良則さんにも密着しました。
良則さんの様子を、「母が元気なときには何もしなかった父が、ここまで尽くすんだ、と感動した。長年母に支えてもらったことへの恩返しもあったのではないか」と語った信友監督。撮影しながら、大変そうな良則さんに手を貸したくなる瞬間も多々あったといいますが、「大変だからこそ知ってほしい」とカメラを回し続けたといいます。
「認知症になる前は夫婦で手を握ったりしなかったけど、『好き』という思いをためらいもなく出すようになったのは、認知症のお陰。悪いことばかりではなかった」という信友監督の言葉を受けて、竹山さんは「老いた夫婦が最後はこうやって生きるんだと、とても参考になる」と呟きました。
とはいえ、子供が親を介護するのは簡単ではありません。51歳女性の「81歳の母が数年前から認知症に。何でも完璧にこなせた母の現実を受け止められず、責めるような言葉を使ってしまった」という経験談も紹介されました。
視聴者の意見を募る「せきらら投票」で、「認知症になった親を見て冷静でいられない気持ちを理解できるか?」と調査すると、
「理解できる =95%」
「理解できない=5%」
という結果に。
竹山さんも「最初はビックリして当然」と女性の気持ちに寄り添い、三木さんも「親は子供が予想している通りには老いていかない。急にガクッと老いるから、驚くし、イラッとすることもある」と分析。
番組公式SNSには「受け入れるまで時間がかかる」という意見や、「介護の話は親が元気なうちにするべき。それは親不孝ではない」「介護について、今から考えておかなければ…」など、切実な声が届きました。
この作品は宝物になった…母を看取った信友監督の思いとは
信友監督の映画では、2018年の暮れに脳梗塞を再発し、リハビリでの治療が望めなくなった文子さんが転院の途中で8ヵ月ぶりに自宅に帰った際の様子や、コロナでの面会禁止を経て、2020年の6月に亡くなるまでが丁寧に描かれています。
文子さんが脳梗塞に倒れてから、「自宅に帰ったら自分がオムツを変えなければいけないのだから」と98歳で筋トレを始めた良則さんは、文子さんが亡くなるまでポジティブに感謝と愛情を伝え続けました。
三上アナが「お父さんがカッコよくて、優しくて強くて…」と涙を浮かべると、虻川さんも「お母さんは幸せだっただろうと思うし、いろいろ学ばせてもらいました」と号泣。
SNSにも「お父さんの姿に胸を打たれた」「母を亡くしたときのことを思い出して、泣きながら見ています」「私もきちんと気持ちを伝えよう」と、映像を見た視聴者からの感想が続々到着しました。
信友監督は、「こんなに父に思われて、母は幸せな旅立ちだったと思う。私にとっても、両親と共同作品を作ったことは宝物になった」と笑顔に。竹山さんは「これから自分も監督と同じ立場になるんだろうし、介護するお父さんの立場にも、介護されたお母さんの立場にもなる。学びながら生きていきたい」と語りました。
番組公式HP:https://www.fujitv.co.jp/nonstop/
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/CXNONSTOP
番組公式Twitter:https://twitter.com/nonstop_fujitv
番組公式Instagram:https://www.instagram.com/Nonstop.staff/
【被害急増】国際電話を利用した詐欺電話 見抜くための“10の特徴”とは?総務省や警察かたる…専門家「不審な電話はすぐに切って」
2024年12月27日 |
15:19
【必見】どっちがお得?「年末年始セール」で“お買い得”商品を一挙紹介!!衣料品は?家電は?食料品は?
2024年12月24日 |
13:41
日本の小学校教育に世界が注目!「靴は揃える」「教室は自分で掃除する」…学校生活を通して学ぶ「社会の仕組み」
2024年12月22日 |
08:00
「トリプルデミック」による薬不足が深刻化 インフル・コロナ・マイコプラズマの同時感染…今後の感染対策は?
2024年12月20日 |
14:46
寒い冬は「隠れ骨折」に要注意!生活する中で“いつの間にか骨折”…専門家に聞いたリスクと予防方法は?
2024年12月19日 |
16:04
【悲鳴】補助金減額「ガソリン・灯油」きょうから値上げ 運送業者・クリーニング店も打撃・・・天然温泉にも影響か
2024年12月19日 |
14:25