“ブレイク俳優の登竜門”とも言われる、ボディケアブランド「シーブリーズ」の新CMキャストに抜擢され、今、世間からの注目を集めている宮世琉弥(みやせ・りゅうび)、16歳。
<お仕事編>ではCMにまつわるエピソードを語ってもらったが、<プライベート編>では“宮世琉弥”自身を紐解くべく、さまざまな角度からの質問を投げかけた。大好きだというファッションのこだわりから、俳優としてのポリシー、“眼福”しているというキュートなアイテムについてまで、「これから絶対にでっかくなる!」と宣言も飛び出したインタビューを届ける。
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今日の服のテーマは太宰治さんです(笑)
――ここからは普段の宮世さんについてお話を聞きたいと思います。まずは今日の服装ですが、私服ですよね?
浅草にあるおじいちゃん、おばあちゃんが行くようなお店で買いました(笑)。すごく安かったんですけど、型落ちしちゃっただけだから、生地もいいんですよ。新品だったらお高いんだろうなと。
――そういう服を買う発想ってどこから出てくるのですか?
もう感覚なんですけど、ピンと来るんです。そうすると、(自分の服に)合うかもって思いつくんです。安かったら、結果的にハズレだったとしても、リメイクして着るとかもできるし、買って損はないと思います。
――今日のように撮影があって、自分でスタイリングをやるときは、どのくらい考えますか?
そんな考えるとかはないです。今日はこの感じがいいなっていう気分で選びました。ときどき迷ってなかなか決められないときは、「これとこれを合わせればいい」みたいな組み合わせをいくつか作ってまとめてあるので、そこから選んじゃいます。
――ファッションのお手本は?
ベースはInstagramで流れてくるものだったりしますけど、そこから自分なりにアレンジをします。今日はイッセイ ミヤケのパンツに和服ですけど、雰囲気を合わせてブランドは違うものにするとか。ちなみに今日のテーマは太宰治さんです(笑)。メガネも服に合わせてレトロっぽいものにしています。
他の人では変わりができないような存在になれたら
――今、仕事をする上でポリシーとしていることはありますか?
何て言ったらちゃんと伝わるかわからないんですけど、その作品にとって一つ大きな存在になるというか。その作品には欠かせない、他の人では変わりができないような存在になれたら、って思って演じています。変に目立ちたいとかではなくて、例えば、オーディションで僕を選んでくれた人に「宮世琉弥で正解だったね」って思ってもらえるようになりたいと思ってやっています。
――その上での自分の武器というと何だと思いますか?
外見で言うと、目ですかね。自然にシャドウが入るんですよね。
――確かに目の印象は強いですよね。
そこは武器なのかな?って。だから、わりと女の子っぽい男の子の役とかもできるし、逆にちょっと怖い、ホラーっぽいのもできるのかなって思います。あとは誰とでもすぐに仲良くなれます(笑)。役柄とかは関係なく、すぐに共演者の方やスタッフさんと仲良くできるので、お兄ちゃんがすぐにできます。
――仕事をする上で楽しいと思っていることは?
やっぱりいろんな人になれるっていうのが一番です。僕は今、16歳ですけど、20歳の役が来たら、20歳になれるじゃないですか。20歳の人の気持ちになれる。それが不思議な感覚でもあり、逆に年下の役だったら過去に戻ったような感覚にもなれる。他の仕事だったら見えない景色が見えて、できることもたくさんあって、俳優ってこんなに楽しいんだ、って思います。
――今後こういう役をやりたい、というものはありますか?
僕、『流星ワゴン』(15年放送)ってドラマが一番好きなんですけど、過去に時間が戻って、若い頃の父親と一緒に人生をやり直していくみたいな話で。そういう人間ドラマとファンタジーが混じったような作品はやってみたいですね。あとは今の自分に合っている、学生の役もやりたいですし。今はやりたいことばかりです(笑)。
この先の宮世琉弥を見て判断してほしい
――2月からはアーティスト活動をやめて、俳優として活動していくことになりましたが、そこに対する思いも聞かせてもらえますか。
いろんな意見をいただいたんですけど…この先の宮世琉弥がどうなっていくかを見て判断してもらえたらって思います。そこで僕を応援してくれたことへの正解・不正解を決めてくれたら嬉しいです。
――不正解とは思わせない、ということですよね。大きなものを背負っての活動になりますね。
はい。期待を裏切らないようにというのは毎日、思っています。今は準備期間なので、今すぐ作品を見せられる状況ではないんですけど、“宮世”という、宮城から世界へという意味でファンの方に付けていただいた名前のように羽ばたいていけたらと思います。応援してくれている人たちが、他の人たちに自慢できるような自分になっていきたいです。
あとこれはInstagramにも書いたんですけど、僕は宮城出身で、小学一年生のときに震災を経験しているんです。あの日のことは朝、何をしていたってところからすべて記憶していて。というか、刻まれてしまっているんですね。
それでこの間、震災のときの福島第一原発の人たちの「Fukushima 50」という映画を見て、圧倒されたんです。宮城でこういうものを作りたいなって。演じるだけじゃなくて、制作にも関わって、こういうものを届けられたなって。今はそういう大きな夢もできたので、それを目標に頑張っていきたいです。
僕だけとか、ファンの方だけが頑張るんじゃなくて、一緒がいいんです
――仕事以外で楽しいことはなんですか?
最近は映画をたくさん見ています。ただ、俳優をやる前とは見方が全然違っていて、見ていると裏側が気になるんです。これはどんな風に撮っているんだろう?とか、監督さんは?プロデューサーさんは誰なんだろう?とか。なのでメイキングを見たり、会見の映像を探してみたりもしています。
――どういうジャンルが好きですか?
全ジャンルです(笑)。最近のドラマだと『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』。事務所の先輩の横浜流星くんが主演だったんですけど、アクションには圧倒されたし、それをやりながら演技しているのもすごいなって。
映画は「ちはやふる」を全シリーズ見返しました。1度見ているのに、広瀬すずさんの本気の演技はすごいなって。メイキングも見たんですけど、撮影が終わったあと、広瀬さんが泣いていて。そこまで本気で役と向き合えるのってすごいなって思ったし、僕も泣けるくらいの達成感を味わってみたいなって思いました。
――結果的に仕事につながってしまいましたが(笑)。宮世さんが見ているだけで幸せになれるような“眼福”なものってなんですか?
カワウソのぬいぐるみ(笑)。現場でもらったものなんですけど、抱き枕みたいな感じでハマってしまって。お母さんからはハマる年齢じゃないでしょう、ってツッコミを入れられたんですけど、寝るときに悩み事を話したりしてます(笑)。名前はブリちゃんです。
――(笑)。では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
役を演じているのを見ていただけるのはとても嬉しいんですけど、もし興味が出たら宮世琉弥自身も知っていただけると嬉しいです。作品だとやっぱり役の印象じゃないですか。本当の僕とは違うので、逆に僕を知って、役との違いを楽しんでもらえたら。
ファンの方に僕のおかげで元気をもらいました、とかって言っていただくことがあるんですけど、僕もその言葉のおかげで頑張れているんです。だから僕とファンの皆さんとでたくさんの景色を見ていけたら。僕だけとか、ファンの方だけが頑張るんじゃなくて、一緒がいいんです。皆さんの思いも背負っていくので、少しでもいいので僕のことを気にしていただけたら嬉しいです。これから絶対にでっかくなるので!応援よろしくお願いします。
撮影:山口真由子 撮影協力/アイランド・ヴィンテージ・コーヒー 台場店