子どもがSNSと上手に付き合うための「ソ・ウ・カ・ナ」って何？

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SNSの情報を見抜く力について、議論しました。

女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ！』の金曜恒例コーナー「ノンストップ！サミット」。

7月22日（金）の放送では、「ネット情報との向き合い方」というテーマについて、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、藤本美貴さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが話し合いました。

子どもたちがインターネットに触れる機会が増える、夏休み。まずは「好きなアイドルの熱愛の噂を知り、ショックで拡散してしまったが、あとからデマだったとわかった。拡散してしまったことを後悔している」という男性のエピソードについて考えました。

視聴者の意見を募る「せきらら投票」で「SNSで見た内容を疑ったことがあるか」を調査すると、
「疑ったことがある＝83％」
「疑ったことがない＝17％」
と圧倒的な結果に。

一方で、番組公式SNSには「大人でもネットリテラシーは難しい」「ネットに振り回されてしまう」「つい信じてしまうから怖い」という声も多数届きました。

10年以上Twitterを使いこなしているという千秋さんは、「SNSを使い始めたばかりのときは、『みんなに教えよう！』と思ってしまいがち。使っているうちに、拡散したことの恥ずかしさもわかるようになる」と自身の経験を告白。

藤本さんは、「『いいね』や『リツイート』が多くついている情報は、本当のことかと思ってしまう」と語りました。

子ども向けのメディア・リテラシー教室などで、ネットの情報に惑わされないために「ソ・ウ・カ・ナ」が大切だと教えている元アナウンサーの下村健一さん。

下村さんによると、デマを拡散しないために覚えておきたいのは「ソ・ウ・カ・ナ」の「ソ」＝ネットの情報を「即断しない」ことだといいます。

最近のフェイクニュースはよくできているので、情報を受けてすぐに拡散などの行動を起こさないほうがベター。時間をおけば続報が出てくるので、情報の真偽を判断しやすくなるそうです。

ネットの情報を「うのみ（ウ）」にするのも非常に危険。

下村さんは、SNSに書かれた文章から、書いた人の「印象・意見」の部分と「事実」を選り分けることが必要だと、具体例を挙げながら教えてくれました。

上記の文章で黒文字の部分が「事実」で、赤字の部分は「印象」だという下村さん。

千秋さんは「どういう人が発信した情報なのかによって、受け止め方が変わる」と言い、竹山さんは「（事実に分けられた）事件現場の『近く』も、曖昧な情報だよね」と指摘しました。

「息子のSNSに好きなアニメの投稿しか表示されなくなり、心配」という母親のエピソードでは、藤本さんが「確かに、SNSで好きな韓国ドラマの話が手に入るのはありがたいけど…」と苦笑。

自分の興味関心のある情報しか表示されない状態を「フィルターバブル」と呼ぶそうですが、三木さんは「自分にとって気持ちのいい情報にしか触れないと、考え方が短絡的になり、物事に対する理解も浅くなる」とその危険性を語りました。

下村さんによると、SNSと付き合うときには、情報が「偏らない（カ）」ように、常に他の見方を考えることが重要だといいます。

三上アナは「テレビ局では、“裏取り”が習慣。何でも疑ってかかるようになったので、社会人になってから性格が悪くなった気もする」と苦笑いを浮かべましたが、スタジオからはその姿勢に称賛の声が。

千秋さんも「日本以外の各国のニュースをフォローしていると、一つの事件に対して各国の報道の仕方が違うことも理解できる。SNSを上手に使えば、自分は何もわかっていないことがわかるはず」と、上級者のSNSの活用法を伝授しました。

下村さんは「SNSで取り上げられる＝スポットライトの『中（ナ）』だけを見ずに、隠れているものがないか考える習慣をつけよう」と提案。

1分でもいいので、他の情報源でどう伝えられているかリサーチすると、“隠れているもの”が見つかることがあるそうです。

ネットで得た情報を「即断するな（ソ）」、「うのみにするな（ウ）」、「かたよるな（カ）」、「中だけ見るな（ナ）」の「ソ・ウ・カ・ナ」を、子どもがネットと付き合うときにはおまじないのように唱えてほしいという下村さん。

スタジオでは「それでも、子どもには難しいかもしれないけれど、まずは家族でなんでも話せる環境を作っておくことが大事」というトークの流れになり、SNSにも「情報を見抜く力を身につけなきゃ」「常に疑いの目を持つ必要がある」など、さまざまな意見が集まりました。

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