2月13日(木)の『直撃!シンソウ坂上』では、豪放磊落(らいらく)な人柄で知られる不世出の名優・勝新太郎(享年65)と、その妻・中村玉緒を特集。
スタジオゲストとして岩尾望(フットボールアワー)、大久保佳代子(オアシズ)が出演する。
80歳の中村玉緒の日常は…
昭和の芸能界を騒然とさせた勝のさまざまなスキャンダルの真相を探るため、妻の玉緒にMCの坂上忍が直撃インタビュー。
まず紹介されるのは、現在の玉緒の仕事ぶり。番組が、80歳の玉緒の日常に密着すると、意外な場所で意外な仕事をする玉緒の姿が。とある日、玉緒は京都の老舗ホテルに。そこでは、超高級着物の販売会が行われており、玉緒はここで販売員をするという。
500万円、1,000万円といった超高額な着物が並ぶ中、「押し売りはしない」と言いながら1,000万円の着物を瞬時に売る玉緒。坂上を始めとするスタジオ出演者一同が思わず苦笑した、そのセールス方法とは?
そして、坂上と玉緒は、勝の墓参りへ。ちなみに坂上は、子役のころに勝が主演を務めた『座頭市物語』(フジテレビ系/1974年~1975年)で、勝と玉緒と共演した過去を持つ。
玉緒と坂上との対談では、勝と玉緒とのなれそめが明らかに。映画の共演をきっかけに出会った勝と玉緒。人間国宝の父と兄を持つ歌舞伎界の名門・成駒屋のお嬢様として育った玉緒について、後に勝は「玉緒なんて呼び捨てにできる人じゃなかったからね」と振り返っている。
そんな玉緒に対して、勝が行った意外過ぎるアプローチ方法についても明かされる。
世間を騒がせた「3大事件」の真相
番組では、勝が引き起こした「3大事件」の真相に迫っていく。
一つ目は「借金14億円騒動」。結婚後、出演作を立て続けにヒットさせた勝は、自分で好きな映画を作りたいという思いから35歳で映画制作会社「勝プロダクション」を設立。
しかし、映画作りへのこだわりから制作費を使いすぎ、さらには勝が毎晩のように夜の街で豪遊したことで多額の借金を抱え倒産。「勝プロダクション」倒産後、玉緒は借金返済のため、新会社「勝プロモーション」を設立し、自ら社長に就任した。
「お金には恵まれなかったが、(出会った)人間に恵まれた」と語った玉緒が、借金返済の裏側を明かす。
二つ目は世間を騒然とさせた「大麻パンツ事件」。
勝は、1990年にパンツの中に大麻とコカインを隠し持っていたとしてハワイの空港で現行犯逮捕される。勝が「これから、パンツをはかない」と語った記者会見は今でも語り草となっているが、今回玉緒は警察の家宅捜索を受けた際の様子などを克明に語る。
夫不在の中、玉緒が警察を相手にした行動に坂上は思わずあ然とすることに。
そして三つ目は「世界の黒澤明との大ゲンカ」。
40年前、勝は「羅生門」、「七人の侍」などで世界的な名声をほしいままにしていた黒澤監督の新作「影武者」で主演を務めることが決まった。しかし、役作りへのこだわりから自分だけを撮影するカメラを置き、自ら演技をチェックしたいという勝の願いを黒澤が一蹴してしまう。
この黒澤の決定に不満を持った勝は、あっさりと降板を申し出たのだ。芸能界のみならず、社会的な問題となったこのスキャンダルの裏側とは?
そして、降板を申し出たにもかかわらず、勝が「影武者」の試写会に一人で参加したという仰天エピソードは有名だが、玉緒はその試写会を切ない気持ちで見つめていた。
実は玉緒は勝の主演が決まった時から、二人で試写会に出るため人知れず準備をしていたというのだ。試写会を楽しみにしていた玉緒は何を準備していたのか?勝にも知らせることのなかったエピソードが明かされる。
そんな勝は64歳の時、仕事先で突然吐血する。病院で医師から告げられた病名は「下咽頭ガン」。番組では、勝の知られざる闘病生活をドラマ化。
「この時は、本当につらかったです」と振り返った玉緒が語る闘病生活の真相とは?勝のさまざまなスキャンダルに振り回されながらも、「離婚を考えたこともなければ、何の恨みもない」と坂上に対して言い切った玉緒の勝に対する思いも語った。