毎週土曜23時40分より放送中の、フジテレビ系オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~』 。
中山七里の原作小説を、贅沢にも4作使用したハイテンポなストーリー展開と、どんでん返しの連続に第1話放送直後から「急展開で面白い」、「原作を読みたくなる」とネット上で話題をさらっている。
そんな中、2020年1月11日(土)放送の第6話から、浅野温子が要潤の母親役として登場する。
2019年3月の体調不良による休養後、本格的な連ドラ復帰作となり、オトナの土ドラ枠では『リテイク~時をかける想い~』以来3年ぶりの出演となる。
浅野が登場するのは中山七里の原作最新刊「悪徳の輪舞曲(ロンド)」(講談社文庫)をベースにしたドラマ最終章で、演じるのは凶悪犯罪を犯した元少年Aの弁護士・御子柴礼司(要潤)の母親・成沢郁美役。
再婚相手の資産家の夫を殺した容疑で殺人罪で起訴され、御子柴が弁護を担当することになる。
元少年Aを生んだ苦悩の母親であり、自身も殺人罪で起訴されるという複雑な役柄を演じる浅野に話を聞いた。
<浅野温子インタビュー>
――台本を読んだ印象は?
(加害者側の贖罪を描くという)難しいテーマをよくおやりになるなぁと(笑)。でも、今の時代だからこそなのかなとも思いました。
――元少年Aの母・郁美役について
殺人事件を起こしてしまった息子のことは、わかってあげられないですよね、本当に。なぜ事件を起こしてしまったのか、母親だからこそ自分の育て方とかを突きつけられるじゃないですか。そこを突きつけられたときに何がいけなかったかなんていう答えは出ないし、わからないとしか言いようがないと思うんです。
ただ、その子の母親っていうのは変わらないから、そこを踏まえると自分を責めなきゃいけない。しかも今度は自分が殺人事件の容疑者になってしまって30年ぶりに息子と再会する…難しいですよね。はっきり言って、これだけ難しい役は初めてかもしれません。
――重いテーマを扱う中、現場は明るい雰囲気のようですね。
今回メインの村谷監督とは、20年ぶりくらいの再会なんです。村谷監督がこのドラマをきちんと力強く引っ張ってくれてるので、そのエネルギーに安心してみんなが乗っていけてるんだろうなと思います。
きちんとドラマに向きあっているから、変にモヤモヤしないで…ただ、私はモヤモヤしないとやっぱおかしいなと思うんですよ、そういう役柄だから(笑)。現場は明るく、みんなで一緒に作ってるっていう部分はあっても、私はモヤモヤは忘れちゃいけないんです。
――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
今の時代、ネットで簡単に人を罰するみたいなことが非常に多い気がして。日本人てこんなに残虐だったのかなぁって。そういう意味では、今こういうことをフィクションとして提示することはとっても大事なのかなって思います。
このドラマを見た人が、色んな風に考えて今後の行動に移していく。そんなきっかけになるドラマになるといいなと思ってます。