『silent』第3話完全版
青羽紬(川口春奈)と佐倉想(目黒蓮)、どちらも大切な存在だからこそ本当の気持ちを伝えることができなかった高校卒業後から8年。戸川湊斗(鈴鹿央士)は、今は自分が紬の一番近くにいるという自負と、心のどこかに残る不安を抱えながら過ごしていた。
そんな中、紬と想が一緒にいるところに遭遇してしまった湊斗は、気持ちの整理がつかない。
<ドラマ『silent』これまでのあらすじ完全版>
想は桃野奈々(夏帆)と一緒にいる時に、一方で紬は春尾正輝(風間俊介)から手話レッスンを受ける中で、耳が聞こえる人と聞こえない人との間にある距離を実感していく。
そんなある日、紬がアルバイト中にゴミ出しへ行くと、たまたま歩いていた想と出くわす。
紬の仕事終わりにカフェで待ち合わせた想は、もう会うのはやめようと伝える。だが、想の思いを受け止めた紬は、「今は湊斗が好きだ」とハッキリ答えた。そして「佐倉くんのことは、同級生としか思っていない」と言う。
すると、想は気にしすぎだったと認め、また連絡すると返した。
家に湊斗が来ている時、紬は買い物に出かける。家を出た紬は弟の光(板垣李光人)に会い、買い物を手伝わせることに。
そんな時、紬のLINEに想からメッセージが。紬の家の近くに来たので話せるか、という内容だった。
湊斗が部屋にいたてんとう虫を逃がすためベランダに出ると、外に想がいることに気づいた。
想のもとに向かった湊斗は紬から連絡を受け、戸惑う想を半ば強引に紬の家に連れていく。
久しぶりに想と2人きりで対面した湊斗だったが、話し言葉が通じないことに改めて衝撃を受けてしまう。
それでも、なぜ耳が聞こえなくなったことを教えてくれなかったのか、そのせいで紬と別れたのかとまくし立てる湊斗の目からは、いつの間にか涙が溢れていた。
そこに、紬と光が帰ってくる。2人の異様な様子に紬が戸惑っていると、湊斗が家から飛び出した。
湊斗に追いついた紬は、何があったのかと尋ねる。想と会っていたことを怒っているのかと詫びる紬に、湊斗は気にしてはいるがそれほどでもないと言う。
さらに湊斗は、「紬と想の関係を心配してイライラしていたほうが楽だった。そのほうが、友達の病気を受け入れるより楽だったから」と続けた。
ただ、高校生時代のように想の名前を呼んだら振り返ってほしかっただけだと…。