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生田絵梨花 初参加の「Dr.コトー診療所」で吉岡秀隆の芝居に「鳥肌が立つ感覚でした」_site_large

生田絵梨花 初参加の「Dr.コトー診療所」で吉岡秀隆の芝居に「鳥肌が立つ感覚でした」

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生田絵梨花さんが、芝居に対する思いを語りました。

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東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との交流を通して命の尊さを描く「Dr.コトー診療所」。約16年ぶりの続編となる映画が、12月16日(金)に公開されます。

生田絵梨花 初参加の「Dr.コトー診療所」で吉岡秀隆の芝居に「鳥肌が立つ感覚でした」_bodies

本作には、主人公のコトーを演じる吉岡秀隆さんのほか、診療所で働く看護師・彩佳を演じる柴咲コウさんら、2003年から続くシリーズに欠かせないキャストが再集結。さらに、生田絵梨花さん、髙橋海人さんが新キャストとして加わり、彩を添えています。

フジテレビュー!!は、生田さんにインタビュー。本作へ出演すると決まった時の思い、現場で学んだこと、さまざまな経験をした2022年を経た2023年の目標などを聞きました。

<生田絵梨花が映画「Dr.コトー診療所」で島出身の看護師を演じる「奇跡のよう」>

看護師役に抜擢され「私でいいんですか?」

<生田絵梨花 インタビュー>

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──人気シリーズの16年ぶりとなる続編に、新キャストとして参加することが決まったときの心境を改めて聞かせてください。

ドラマが放送されていたとき私は小学生くらいでしたが、作品を見ていましたし、一番に思ったのは「私でいいんですか?」ということ。演じる役が看護師と聞き、今まで作品の中で看護師を演じられたことがあるのは柴咲コウさんと蒼井優さんだけですから、「そこに私!?」という思いがありました(笑)。

──さらに、「もともと志木那島の住人」という設定もありますが、その点はいかがですか?

正直、最初は「馴染めるかな…」という不安がありました。皆さんは以前シリーズを撮影されていますし、懐かしい空気感や居心地の良さを感じていらっしゃると思いますが、私にとっては初めての現場ですので。

──初日を迎えるまでは不安な気持ちが強かったのでしょうか?

そうですね。ずっと愛されている作品ですし、その作品の16年ぶりの続編に新人として入ることにはプレッシャーというか、緊張がありました。

でも、実際現場に入ったら、皆さんが気さくに話しかけてくださって。特に泉谷(しげる)さんは、役としても、役を離れたところでも、私が1人でいると「こっち来いよ」といった感じで(笑)、積極的に輪に入れてくださってうれしかったです。

──志木那島の看護師となった西野那美を演じるうえで心掛けたことはありますか?

那美は、コトー先生(吉岡秀隆)と彩佳さん(柴咲コウ)に頼られているのですが、それってすごくレベルの高いことだと思うんです。だから、仕事ができるだろうし、機転も利くだろうし、それがしゃべり方や動きの機敏さに現れたらいいなと、監督とも話し合いながら演じていました。

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吉岡秀隆の姿を見て「作品の渦巻くエネルギーの大きさを感じた」

──吉岡秀隆さんと共演して感じた印象を聞かせてください。

吉岡さんは、お芝居に入ると目の色が変わるんです。「コトー先生だ」という切り替わりが見て分かるので、鳥肌が立つ感覚でした。でも、それは長年演じているからスッと役に入れる、ということではないなと感じる出来事があったんです。

初めて一緒に手術シーンを撮影したときに、「手術を始めます」というひと言がなかなか言えない状態になっていらして。あとから吉岡さんに聞いたら、「ふと自分の姿を鏡で見たときに、『できるだろうか』と思ってしまった」とおっしゃっていました。不安や重圧が一気にのしかかってきてしまった、と。

<吉岡秀隆が「人に救われた経験」>

吉岡さんのその姿を見て、この作品の渦巻くエネルギーの大きさや、皆さんがどれだけのものを背負いながら役と向き合っていらっしゃるのかということを感じさせられて。そこから、那美として少しでもサポートできることがあれば動きたい、自分自身としても作品には初参加だけど力になれることがあれば…という思いがより強くなりました。

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──柴咲コウさんとは、現場で何かやり取りしましたか?

お芝居の話は全然していませんが、撮影の合間に柴咲さんのおすすめのお店やグッズを紹介していただいたり、劇中の彩佳さんと那美のような雑談はしました。

──彩佳と那美は同じ看護師という立場にありますが、演じるうえで何か意識していた“違い”はありますか?

まず看護師としても経験値が違いますよね。でも、那美は彩佳さんに憧れている子なので、むしろ似ているのかもしれないです。

那美は語気が強めですが、彩佳さんも、特にコトー先生や父・正一さん(小林薫)に対してズバッとものを言うじゃないですか。そういう譲らない、曲げないという点は彩佳さんに重なるところがあるのかな、と思っています。

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──今回、ともにシリーズ初参加となった医師・織田判斗を演じる髙橋海人さんの印象はいかがでしたか?

唯一、緊張を共有できる方だったので、とても心強かったです。

ご本人はいつも「緊張する」と言って悩んでいましたが、髙橋さんがいるとすごく現場が和むんです。先輩方からも可愛がられていて、そういうキャラクターは尊敬するなと思いながら見ていました。

──判斗は見た目も言動もチャラい役ですが、本人とはギャップがあったでしょうか?

そうですね。判斗先生は何事にも「土足でズカズカ」という感じですが、髙橋さんご自身はすごく丁寧な方で。あんなにチャラい判斗先生をすごく悩みながら演じていて、でもその“悩み”は画面越しには全然見えないので、それが役者魂だなと感じました。

<髙橋海人が映画「Dr.コトー診療所」に出演!「気持ちが高ぶりました」>

──中江功監督とは約10年ぶりの作品かと思いますが、久しぶりの中江組はいかがでしたか?

以前ご一緒したときは、本当に一瞬だったので…。今回、改めてご一緒することになったときに、中江監督はすごく厳しくて、怖い人だと風の噂で聞きました。コトーに出演されている先輩方からも「この現場はつらいよ」と(笑)。だから、すごく身構えて現場に入ったんです。でも、まったく逆でした。

もちろん、納得いくまで何テイクも撮るという厳しさはありましたが、進んでコミュニケーションをとってくださったり、役について一緒に考えてくださったり。肩の力をほぐしていただけたなという感じです。

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「Dr.コトー」の現場は忍耐力が必要!「初めて先輩の前で…」

──撮影の中で大変だったこと、逆に楽しかったことを教えてください。

今年の夏に与那国島で撮影をしていたので、とにかく暑かったです。しかも、本番直前までマスクをしていなければいけなかったですし、それだけで修行でしたね(笑)。

シチュエーションも過酷でした。フェリーに乗ることも多かったので船酔いをしたり、天候が安定しなくて、丸2日かけてもあまり撮影が進まなかったり。結構大変でした。

──そういった過酷な撮影だからこそ生まれるチームワークは感じましたか?

撮れるとところは撮りたいと思い、グッと団結感が強まることはありました。でも、自然はお願いしてもどうも動いてくれないから、ひたすら待つ。その忍耐力は、先輩後輩関係なく、みんなに求められていましたね。

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──天候などを待つ間、皆さんどんなことをしていたのでしょうか?

皆さん、寝ていました。私は先輩方の前なので「シャンとしていなきゃ」と思っていたのですが、皆さんから「寝られるときに寝な」と言っていただいて。初めて先輩の前で、ベンチに倒れかかって寝ました(笑)。

──本作への出演で、「ここは成長したな」と思うことはありますか?

大先輩方に囲まれてお芝居させていただいたので、度胸みたいなものが少しはついたんじゃないかなと思います。

あとは、そこで怖じ気づくのではなく、皆さんから何を学べるのか、自分は皆さんとどうキャッチボールができるのか、ということを考えることができたので、演じることに対する勇気が持てたかなと思っています。

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──皆さんから学んだことを一つ、聞かせてください。

この現場は先ほどお話した通り、テイクを重ねたり、天候に左右されたり、本当に撮影が長時間に及ぶことが多くて。私はそういう現場が初めてでした。

最初の頃は、ずっと気を張って、「気持ちを保たなきゃ」と思っていたんです。でも、先輩方を見ていると…もちろん、“ここぞ”というときにはしっかりと集中するのですが、その“ここぞ”というときのために緩めるときは緩める、ということを学びました。

撮影の合間には、みんなで作品とは関係のない他愛もない話をしているし、1人になりたければその輪から抜けて佇む人もいて。思っていることを溜めずに、あえて冗談めかしてバーッと吐き出して発散する方もいました。

それぞれに集中するための方法を持つ皆さんの姿を見ていて、私も自分のペースをつかめるようになりたいなと思いました。

──撮影の間に、若干でも自分のペースはつかめましたか?

まだまだ勉強しなくてはならないなと思いました。

でも、これはたぶんすぐに見つかるものではないのかな、と。皆さんも時間をかけて築いていったスタンスだと思うので、私も皆さんぐらいの経験を重ねたときに自分のペースがつかめていたらいいな、と思っています。

──映画の見どころを聞かせてください。

島やコトー先生に“限界”が訪れたとき、どうするのかということが一つのテーマになっています。今作では、本当にいろいろな事件が起こりますが、それでも生きることを諦めず、人の命を守り続けるコトー先生や周りの皆さんの思い、生き様が、皆さんの心に少しでも響くといいなと思っています。

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“素の自分”でファンの皆さんとつながる場所を作りたい

──生田さんにとって、2022年はどんな年でしたか?

昨年末、乃木坂46を卒業し、独り立ちしてから初めての1年でしたが、新しいチャレンジをたくさんさせていただきました。周りの皆さんから「こんな姿、初めて見た」「こういう役も合うね」と言ってもらえることも多かったので、幅を広げられているのかな、と感じています。

まだ全然これからですけど(笑)。でも、たくさんの役を演じさせていただいて、経験が増えたことが印象深い1年でした。

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──ドラマ6本(ゲスト出演含む)、映画2本と、映像作品への出演が多かった年でもあると思いますが、それが“新しいチャレンジ”だったのでしょうか?

そうですね。独り立ちしてからは、役者としての道を丁寧に築いていきたいと思っていたんです。その中で、今年は映像のお芝居にチャレンジをしたくて、マネージャーさんと相談しながらお仕事を入れてもらっていました。

やっぱり、1年目であちこちに手を伸ばすと、もともとそこまで経験値もないですし、引き出しもないですから、中途半端になってしまうなと思っていたので。まずは映像のお芝居を経験したい、と。

──グループ在籍時から舞台に多く立っている印象がありますが、舞台と映像では違いがあるからチャレンジしたかった、ということでしょうか?

そうですね。私はミュージカルに出演させていただくことが多いのですが、ミュージカルには歌があり、ステージングがあって、そこにセリフを乗せていくもの。多くの人が入る会場の後ろの席まで届くような声のボリュームや、動きの大きさが必要です。

でも、それが映像作品になると大げさなリアクションに見えてしまう。それは初めて映像作品に出演させていただいたときに自分でも思いましたし、現場の方からも「舞台っぽい」などと指摘されることもありました。それが徐々に、この1年で「自然になったね」と言っていただけるようになり、私自身もお芝居で人と対峙しているときに腑に落ちることが多くなってきています。

映像と舞台の根幹は同じだと思いますが、表現やリアリティの出力のし方の違いをもっと勉強していきたいです。

──今、芝居は楽しいですか?

正直、今は純粋に楽しいとは言えません。行き詰って「難しいな」と思うことがほとんどです。でも、「たくさん経験して、いつか楽しめるようになりたいな」とは思います。

あと、周りに私を信じてくださる方が多くて。そういう方がいるなら、私ももっと自分を信じて、周りの人を信じて、いろいろなことに挑んでいきたいです。

──2023年はどんな年にしたいですか?

映像作品は、引き続きもっとやっていきたいです。今まであまりやってきていなかった分、「すごいな」「自分もこんなふうにお芝居ができるようになりたい」と、舞台とはまた違った部分で思わされることが多かったので。時間をかけていろいろな経験を積んでいきたいなと思っています。

あとは、卒業してから自分の楽曲を持ったことがないので、オリジナルの楽曲を披露する場が…2023年のうちにできるかは分かりませんが、動けたらいいなと思っています。

──11月にかまいたち・濱家隆一さんとのユニット「ハマいく」の「ビートDEトーヒ」が配信されましたね。久しぶりの音楽活動だったと思いますが、いかがでしたか?

ハマいくは、『Venue101』(NHK)というMCを担当している音楽番組の企画でした。まさか、卒業の翌年に歌って踊る機会があるとは思っていなかったので、すごく楽しかったです。

その活動がきっかけというのもありますが、卒業してから「素の自分が、ファンの皆さんと関われる場って、意外とないな」ということに気づきました。

もちろんドラマ、映画、舞台を皆さん見てくださいますが、どれも役を演じている私なので。音楽活動をして、ライブなどができれば、そこで素の自分で皆さんとつながることができるな、と思ったんです。

そこがないと自分のアイデンティが揺らいでしまう気がしていて。だから、どんな形になるか分かりませんが、皆さんとつながれる場所を形にしていきたいです。

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撮影:河井彩美
スタイリスト:有本祐輔
ヘアメイク:富永智子

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