脱MKM同盟結成！選ばれる恋か選ぶ恋か…三角関係に急展開!!『モトカレマニア』第2話完全版

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ユリカ(新木優子)は、再会したばかりの元カレ・マコチ（高良健吾）からマンションの購入の営業をかけられたことにショックを受けていた。マコチからその話を聞いた安藤（小手伸也）らチロリアン不動産の面々は、ユリカの気持ちを察し、とりあえず謝った方が良いと告げる。マコチはその助言に従ってユリカに電話をするが……。

そのころユリカは、山下（浜野謙太）と一緒にいた。そこで、山下が元カノの動向を追いかけている『モトカノマニア』だと知るユリカ。その元カノとは、山下の部屋から見える看板広告のモデルにもなっている北海道在住のラジオパーソナリティー・来栖むぎ（田中みな実）だった。

食べ歩きという同じ趣味を持っていたことが交際のきっかけだったらしい。山下は、東京への転勤が決まった際、むぎにプロポーズしようとした。だが、仕事に生きがいを感じていたむぎは、その思いには応えず、山下と別れることを選んだのだ。

ユリカは、いまもむぎの食べログをチェックしてまう、という山下に自分も『モトカレマニア』だと告白した。同じマニアとして大いに共感し合ったふたりは、脱モトカレマニア、脱モトカノマニアを目指し、頭文字をとって脱MKM同盟を結成する。時間をかけて友だち以上恋人未満の交際をしていくことで、徐々に現実への復帰を果たすことが目標だった。

帰り道、ユリカは、元カレは死んだことにして、いま会社にいるのは『モトカレゾンビ』だと思うことにする、と山下に告げた。

マコチと一緒に暮らしている恋愛小説家の丸の内さくら（山口紗弥加）は、彼の言動から、元カノと再会したことを感じ取る。マコチは、ユリカから「変わった」と言われた際、きつく言い返してしまったことを後悔していた。さくらは、謝った方がいいのかな、というマコチに、女は追いかけられたいものだから、と助言するが……。

あくる日、ユリカは、安藤らとともに自転車で営業チラシを配りに行く。チラシにはそれぞれの名前が入っており、誰が配ったチラシの効果があったか、わかるようになっていた。契約に繋がれば仮採用から正社員になれる――ユリカは、親切に助言してくれるマコチに心を奪われそうになりながらも、無の境地を心がけてチラシ配りに奔走する。

一方、山下と同じ食品会社に勤務する加賀千鶴（趣里）は、彼に興味を抱いていた。北海道から栄転してきた将来性と、魚の食べ方がキレイ、というのが理由だった。

別の日、ユリカは、脱MMK同盟の活動の第一弾として、山下とのデートにでかける。江ノ島を訪れ、楽しいひと時を過ごすふたり。山下のマンションで彼の手料理を堪能したユリカは、つい飲み過ぎてしまい、そのまま泊まることに。「ユリカさんと一緒にいると本当に楽しいです。ひとりじゃ出来ないこともふたりなら出来る」。山下の言葉に安心し、まどろむユリカ。山下は、そんなユリカを見つめながら、もう誰も傷つけたくない、とつぶやく。

同じころ、さくらは、資料を探している、といってマコチがカメラの勉強をしていたころに撮った写真を見せてもらう。そこで、ユリカの写真を見たさくらは、昔を懐かしんでいるマコチの表情をそっと見つめ……。

あくる日、出社したユリカのもとに、休日を取っているはずのマコチが訪ねてくる。そこでマコチは、マンション購入を勧めたことを謝ると、伝わっていないかもしれないが一緒にいたあのころは楽しかった、と続けた。すると、ユリカの目から涙が。マコチは、ユリカにハンカチを差し出し、帰っていく。が、ユリカは、マコチのハンカチから漂う、高級そうな柔軟剤の香りをキャッチしていた。

山下は、“食べログ会”の大王（勝矢）、CHIN（加藤啓）、サダ（永田崇人）ととある有名店で食事をする。その席で山下は、今度連れていきたい人がいる、と皆に打ち明ける。

そんな折、チロリアン（犬）を散歩に連れて行こうとしたユリカは、顔を隠して変装している怪しげな女性に気づく。さくらだった。さくらから、大好きなマコチの匂いを察知し、彼女に突進していくチロリアン。転倒してしまったさくらを助け起こしたユリカも、彼女から漂う高級柔軟剤の匂いを感じ取っていた。

その夜、山下と居酒屋で食事をしたユリカは、さくらの件を彼に話す。と、マコチに会ってみたい、と言い出す山下。するとそこに、偶然マコチがやってくる。店の大将や女将と親しいらしく、仕事でも情報をもらっているのだという。そこで、マコチのコミュニケーション能力の高さや、素直さを目の当たりにした山下は、何故か彼にときめいていた。

ユリカが席を立った際、山下は、ユリカとの交際が真剣だとしたらどう思うか、とマコチに切り出す。マコチは、一瞬戸惑いながらも、ユリカがそう決めたのなら何も言うことはないし、自分とは関係ないことだと返した。ちょうどそこに戻って来たユリカは、マコチの言葉を聞いてしまい……。

ユリカは、マコチのことを考えないようにして仕事に取り組む。だが、そう簡単には結果は出なかった。安藤も、ユリカのことを心配していたが、結果が出ないのに雇い続けられるほど経営が楽ではない、というのも本音だった。

その夜、ユリカの元へ差し入れを持ってやってきた山下は、脱MKM同盟を解散しようと告げる。無理にマコチのことを忘れる必要はない、というのだ。山下は、ユリカとの交際をどう思うか、と問いかけたときのマコチの動揺を見逃していなかった。山下は、何かあったらいつでも話を聞く、と言い残して笑顔で去っていく。

マコチは、仕事で結果が出せないユリカが会社からいなくなるかもしれない、とさくらに打ち明ける。「福盛くんはどうしたいの？その子の笑顔が好きだったんじゃないの？」。さくらは、そうマコチに問いかけた。

翌日、マコチは、早朝からチラシ配りをしようとしていたユリカのもとへと駆けつけた。そこで、自分にとってユリカは本当に大切な人だったとわかった、と告げるマコチ。続けてマコチは、だからユリカの恋も、仕事も全力で応援する、と言い出し、仕事を手伝い始める。

山下は、千鶴から、今度お勧めの店に誘ってほしい、と言われる。

北海道のラジオ局では、むぎが東京での仕事にチャレンジする決意を固めていた。

帰宅したマコチは、大切な人の背中を押すのも悪くない、とさくらに告げる。あきれたさくらがSNSを検索し、「こ」と入力すると、そこには「駒込和真」なる人物の検索履歴が並び…。

アパートに戻ったユリカは、ベッドに倒れ込むと、マコチの言葉を思い出して枕に顔をうずめた。「もう永遠に、誰にも私は選ばれないのかな」。そうつぶやいたユリカの前に、妄想のマコチが復活していた。妄想のマコチから励まされたユリカは、思い出の中のマコチがいれば頑張れる、と元気を取り戻し……。