1月29日(日)の『ボクらの時代』(フジテレビ)は、伊藤英明さん、中村獅童さん、松岡昌宏(TOKIO)さんが登場する前編を放送しました。
伊藤英明「一生懸命が恥ずかしかった」
プライベートでも親交があり、2012年にも『ボクらの時代』に登場した3人。
松岡さん、獅童さんから「丸くなった」「大人になった」と言われた伊藤さんは、「前に在籍していた事務所の社長が亡くなって、新しい事務所に移籍して。結婚したり、海外の生活があって子どもが生まれて。経験を自分の中で重ねながら変わった」と、この10年の変化を語りました。
松岡:なんでアメリカに行こうと思ったの?
伊藤:アメリカは、子どもが生まれたタイミングで行ったんだけど。子どもと向き合いたかったんだよね。子どもの成長を、一秒たりとも見逃したくなかった。
獅童:うん。
松岡:どうだった?それで。
伊藤:例えば、大人と歩いていて、不安定で転んでケガして、大人にあやされて。って、そういう記憶を思い出すんだよね。自分の。
伊藤さんは、子どもと過ごすなかで「親にこんなに愛されていたんだ」「こんなふうに思われていたんだ」と、それまで「ぼやけていた」ことが、客観的にわかるようになったといいます。
伊藤:(それまでは)全部、なんとなく、なんとなく。
松岡:わかる、わかる。
伊藤:“やれるつもり”でやっていたから。年齢重ねてくると、実際、恥もかきたくないし。できもしないのに、できるふりだけして。
松岡:なんだろう…経験値?
伊藤:そうそう。
松岡:年数が経てば経つほど、余計なプライド出てきたりね。
伊藤:そう。虚勢を張っちゃう。若いときは、友だちにも言われるし、上の人にも言われるけど、年齢重ねてくると誰にも言われなくなっちゃうじゃん。
獅童:それが、一番心配だったもんね。事務所の社長が亡くなって、ヒデ(伊藤さん)のこと、誰が怒るんだろうって。
松岡:ヒデが「自分でなんとかしなきゃいけない」というふうに切り替わったのは、そうせざるを得なくなる状況になったからなんだね。
さらに、伊藤さんは「(それまでは)覚悟が足りてなかった。芝居でもなんでも、若いときは自分のためだけにしかやっていなかった」と振り返り、過去の作品は「最近まで見られなかった」と打ち明けました。
伊藤:例えば、自分の代表作と言われる『海猿』(フジテレビ)なんて、恥ずかしくて全然見られなくて。でも、子どもができて、やっぱりそういうの見たがるんだよね。
松岡:ああ、そうか。そうだろうね。
伊藤:(見ると)俺、今こんなことできないわ。あのとき、いい加減にやってたつもりだけど、一生懸命やってたわって。
松岡:いつも、一生懸命やってるはずなんだけどね。
伊藤:手、抜いてないわって。
松岡:そうそう。
伊藤:恥ずかしくて、照れていたんだって。自分もそうだったけど、おちょくっちゃうんだよね。一生懸命頑張ってるやつに対して、俺も本当はそうなりたいのに、本当は俳優好きなのに、芝居が好きなのに「なんだよ、難しいこと言いやがって。酒飲んで勢いでやればいいんだよ」みたいな感じのことがあった。
伊藤さんは、過去の作品を見た子どもが「『怖い』『面白い』『すごい』『本当なのこれは?』って言ってくれた。余計な構築とか難しいことじゃなく、素直にやればいいんだ」という気づきがあったと語りました。
「伝統を守りつつ、革新を追求する」という中村獅童の生き方
獅童さんは、コロナ禍で歌舞伎への考えを深めたと語りました。
獅童:緊急事態(宣言)のときみんなもそうだと思うけど、家にいたじゃないですか。そのときに、自分のあり方もそうだし、歌舞伎界もこういうふうになっていってほしいなという思いだったり。自分も年齢的に50なんで、あと動けるとしたら本当にね、何年…何年かってことはないと思うけど、やれることも限られていく。その中で自分が今できること、みたいなことはすごく考える。
松岡:それって、獅童さんの中で具体的にどう変わりたいとかはあるんですか?
獅童:歌舞伎って、血縁制度とか血筋のイメージ強くて。
松岡:はい。イメージあります。
獅童:若い人たちは、そういうイメージが強くて。そうじゃない人たちは、なかなかいい役がもらえないみたいな。
松岡:うん。
獅童:そういうところも変えていきたいと思うし。自分がやってる新しい「超歌舞伎」っていう初音ミクさんとやる芝居なんかは、お弟子さんたちを主役にするリミテットバージョンていうのを作ってやったり。
松岡:はい。
獅童:緊急事態(宣言)のときも、無観客で配信をやったり。
松岡:それですよね。
獅童:お弟子さんたちを主役にしてやってんですよね。
松岡:今まで歌舞伎を見てこなかった人も、新しく配信という形で見てる人とかも出てきたわけじゃないですか。
伊藤:そうだね。うまくサブカルチャーをミックスして。
松岡:だよね。
伊藤:世界にも広がりやすいしね。サブカルだったら。
松岡:だって、おそらくですけど、昭和、平成、令和にかけての歌舞伎のスタイルって絶対違いますもんね。もちろん、古典の筋は一緒なんでしょうけど。
獅童:「伝統を守りつつ、革新を追求する」というのが、中村獅童の生き方だと思っているし。もともと歌舞伎っていうのは、江戸時代なんかは最先端の芸能で。いろいろな流行りもの、時代の最先端ですから、『かぶきもの』と言われるような人たちが時代を開拓していって。
松岡:うん。
獅童:現代を生きる我々も、やっぱり伝統を守りつつ時代を切り開くというような精神がないと、これからの若い人たちもそうだし「今に生きる演劇」としては残っていけないんじゃないかっていう危機感はありますね。
そんな獅童さんに、伊藤さんは「自信はどこで身に着けたの?」と質問。獅童さんは「自信は、いまだにない」と答えました。
獅童:ただ、登らなきゃいけない山ってあるじゃない。それが作品だったり役柄だったり。「無理かもしれない」「できる」、いつもその狭間にいて。弱い自分もいれば、強い自分もいるけど、その弱い自分を打ち消すために稽古をしたり、役作りをしたり。その山を越えるたびに、次にもっと高い山、もっと高い山…。
伊藤:あるね。
獅童:それが、人生だと思うんだけど。
獅童さんは「その繰り返しで、強い自分にも出会いたい。自信なんてものは一生ないと思う」と語りました。
松岡昌宏「TOKIOは会社を作ったんだ」という一例に
一方、伊藤さんから「いつも、自分のこと話さないよね」と突っ込まれた松岡さんは…。
松岡:いや、聞かれないからよ!
伊藤:どうなの?松岡は。
松岡:俺は、変わったよ。まずはグループが3人になったからね。
伊藤:そうだね。
松岡:で、会社立ち上げて。
伊藤:その瞬間って、どうなの?
松岡:まぁ、うちの先代の社長(ジャニー喜多川さん)がね、もし生きていれば「ちょっと、こんなことになっちゃってごめんなさい」って本人に言えたじゃない。
伊藤:ああ、そうか。
松岡:「もう無理かもしれません」って相談もできたかもしれないんだけど…。
伊藤:後悔がね。
松岡:そういうときに、ご高齢ということもあって旅立たれたわけじゃん。それで、メンバーが3人になるってなったときに、どの選択肢にしようかというのがあったんだけど。グループを辞めてしまおうかっていう選択になったときにね、俺と城島(茂)さんと国分(太一)さんの3人でね、先代の社長のお墓に行って「ごめんね、できなかったよ」って言うのも、何か違うなって気がしちゃって。
伊藤:うん。
松岡:旅立たれたからこそ…名前をつけてくれたのが、先代の社長だからさ。これが、俺たちの…。
伊藤:始まりだもんね。
松岡:そうそう。で、一番大きな遺産相続じゃないけど。
伊藤:そうだね。
松岡:「形見」っていうのが、「TOKIO」って名前。屋号って言ったらおかしいんだけどね。
伊藤:ブランドだよね。
松岡:そこをなくすのは簡単だよなって。それを、2人に共有して。そしたら、国分さんが「じゃあ、会社作るか」って。今のエンタメって、我々のときと違って、舞台、テレビ、映画だけじゃなくて。もう、自分で自分を撮って世界に発信できるこのご時世に、いろんな可能性があるんだというのを、若い方の方が知ってるわけじゃん。
獅童:うん。
伊藤:なるほどね。
松岡:そこで「俺たちはこれしかできない」「俺たちはこうだ」って言うのも、あんまりかっこよくないなって。
伊藤:そうだね。
松岡:これから、うちの会社の人たちもいろんなことが起きてくるし、いろんな環境が変わってくるなかで、自分はどうしようかなって悩む若い子とかもいっぱい出てくるし。いるのが当たり前だし、ない方がおかしいわけよ。
伊藤:同じところで悩んだりするしね。
松岡さんは「俺も悩んできたし、これからも悩んでいくんだろうけど。一つ、こういった『TOKIOは会社を作ったんだ』っていうものがあって、『こういうこともできるんだ』っていう一例にはなったのかなと思えば、作ってよかったと思います」と、株式会社設立の思い、後輩たちへの思いを口にしました。
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