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フジ入社7年目の同期ディレクターが語る「僕らの世代にもチャンスが回ってきている」

2月18日(土)16時~放送『ナンチャンのこれナンてどうです?』(関東ローカル)

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入社7年目の同期ディレクター3人が、番組制作への思いを語りました。

南原清隆さんが、 フジテレビの若手ディレクターとタッグを組み、スタジオ企画やロケ企画などさまざまな視点から「健康」に関する情報を届ける健康バラエティ番組『ナンチャンのこれナンてどうです?』が、2月18日(土)16時~17時30分(関東ローカル)に放送されます。

今回、南原さんとタッグを組むのは、フジテレビ入社7年目の片岡新己留ディレクター、間島陸ディレクター、千葉悠矢ディレクター(以下、ディレクターはDと表記)の同期3人。

3人3様の企画を立案し、南原さんと収録に挑みました。

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左から)間島陸ディレクター、片岡新己留ディレクター、千葉悠矢ディレクター

片岡Dは、日本一お昼が忙しい南原さんを最高の昼寝にいざなうため、昼寝を目的とした旅ロケ「爆睡トラベラー」。

間島Dは、健康志向の南原さんとゲストが、プロからの伝授を受け“身体づくり”を体験する「世代別!カラダの教習所」。

千葉Dは、南原さんをドーパミンで気持ちよくさせるため、芸人がさまざまな「気持ちいい!」をプレゼンする「南原とドーパ民」。

片岡Dは、すでに収録を終えていましたが、この日、間島Dの番組にフロアディレクターとして参加。その後、収録を終えた千葉Dとともに取材に応えてもらいました。

<片岡新己留×間島陸×千葉悠矢 インタビュー>

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ポーズのリクエストに照れる3人

――同期3人で南原さんと健康をテーマにバラエティをやる、と聞いたときの印象は?

片岡:若手のディレクターが南原さんとご一緒できる機会はなかなかないのですが、今回、南原さんが「やりたい」とおっしゃってくださったので、もちろん、自分たちも「ぜひぜひ!」と。

南原さんが、もともと健康に興味があったということで、「南原さん×健康×若手ディレクター」という企画をいただきました。

“健康”がテーマとはいえ、ストレートな健康番組ではなくて、「どのような遊びができるのか」というのを、同期と工夫しました。

間島:3人ともバラエティのディレクターとしてやってきていますが、南原さんと仕事をさせていただくのは初めてですし、僕自身、健康をテーマに番組を作るのも初めてで、新鮮でした。

この2人と一緒に仕事をするのは、入社1年目でADとして『FNS27時間テレビ』をやった以来なんです。

それぞれが違う番組を担当して、ディレクターになって。今回、一緒に番組を企画して、「こんな仕事の仕方をするんだ」と知ることができたのも面白かったです。

千葉:2年目以降、みんなバラバラだったんですけど、仲はいいんです。

ギスギスすることもなく、本当に「こういう作り方するんだ」と思いながらも、穏便に制作は進んでいきました(笑)。

今回90分の番組を3人で割るので、尺の取り合いが起こってもいいはずなのに、今のところ全く(起こらず)。キレイに三等分する予定です。

間島:みんな優しいんです(笑)。

千葉:だいぶ穏便で、健康的な番組になりますね。

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サブ(副調整室)からスタジオに指示を出す千葉D

――自身の企画の出発点を教えてください。

間島:南原さんに「こういうのどうですか?」と打診する機会が何回かあり、(片岡Dの)ロケもの、(千葉Dの)スタジオものが決まる中、「差別化をしたい」という思いが、南原さんにも僕らにもあったので、2人と被らない企画を考えました。最後に決まったのは僕でした。

自分自身、大学までずっとラグビーをしていたので、自分にも接点があった、実際に体を動かすような企画を提案しました。

自分の周りでも、身体づくりについて勘違いをしている人が少なくないんです。そこを面白がりつつ、しっかりと学べることを考えて作りました。

千葉:僕は、健康が一番難しいテーマでした…。

間島:間違いない。

千葉:作家さんやほかのディレクターとも会議しながら考えました。

はっぱ隊(※)の曲の中盤で、南原さんが「気持ちいい!」って言うところがあるんですが、「それを聞きたいな」と思いまして。

(※)『笑う犬の冒険』内のコントに登場する集団。南原さんがリーダーを務めていました。

とにかく、南原さんに「気持ちいい!」を言わせたいがためだけの企画なんです。あとは、セットで南原さんの顔のモニュメントを作りたいだけ(笑)。

だったら、「ドーパミンをどれだけ出せるか、という企画しかないのかな」と。番組の内容としては、ほかは後付けなんです。

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千葉D企画のセットに配された南原さんの顔の前で

片岡:私は、「南原さんに普段できない昼寝をさせてあげたい」という思いから、企画が生まれました。

もともと、昼寝をテーマにした企画や、旅番組がないなと思っていたので、企画としての新しさと、日本で一番お昼に忙しい南原さんの、普段見られない寝姿や、油断している姿を見せたいと思いました。

――初めてご一緒した南原さんはいかがでしたか?

片岡:めちゃくちゃ優しかったです。もう、ただのいい人と言いたくなるくらい(笑)。

企画も一緒に考えてくださるんですよ。「若手ディレクターの言うことは、一回乗っかってみよう!」という感じで、サポートしてくださいました。

真剣にやってくださるので、一緒に仕事をしていて、すごく気持ちよかったです。

間島&千葉:気持ちよかったんだ(笑)。

片岡:ただ、南原さんを寝かしつけるだけのロケだったので、南原さん自身も「記憶もなければ、手ごたえもない」と言っていて(笑)。

「今までにないロケだった」とも言っていただけたので、どのように編集しようか…頑張りたいと思っています。

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間島Dの収録を見守る片岡D

――お2人はいかがでしたか?

間島:僕の企画に関しては、南原さんに現場で驚いていただきたかったので、内容をお伝えしていないんです。

最初に、そういう理由で「お伝えしなくてもいいですか?」と聞いたら、「OK!OK!」と受け入れてくださって。

先ほどの収録でも、南原さんは「世代ごとの身体づくりを学びます」くらいしかご存じなかったんです。

企画に関して細かいことはおっしゃらずも、唯一、「お茶の間の皆さんが一緒に学べて、10代・20代の身体づくりのテーマでも、50代以降の方も興味を持って見られるつくりにしよう」と。

番組をつくる側としては基本的なことではあるんですけど、そういったところはアドバイスもらいました。

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収録でカンペを出す間島D

千葉:僕も最初、気持ちいいことが体験できる最新マシーンを取り上げることを考えていたんです。

でも、南原さんに相談をしたときに、「視聴者が体験できるものに特化した方がいいんじゃないか」とアドバイスをいただき、今回は家にあるもの、簡単に手に入るもの限定で企画を進めました。

南原さんは、常に視聴者目線を持って、バラエティ番組として逸脱するけど、逸脱し過ぎないように、その境を考えているイメージがありました。

千葉Dに嫉妬!?間島Dが明かす同期ならではの思い

――みなさんは、バラエティ班として、7年間番組制作に携わってきましたが、その経験が生かされた部分はありますか?

間島:僕は普段、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』を担当していて、“THEお笑い”と言いますか、「面白ければいいでしょ?」というスタンスで番組をつくることが多いんです。

ですが、今回の番組では、やったことがない健康をテーマに、視聴者にも役立つ情報を入れた企画を進めました。これまで自分が学んできたことを「一回なしにして、つくってみよう」という感じでやらせてもらいました。

そういったことが、ディレクターの幅を広げられるような経験になったかもしれません。

片岡:私は、『ネプリーグ』育ちで、今は『ENGEIグランドスラム』や『THE MANZAI』を担当しています。

今まで、自分が仕切ってロケをやるという機会がなかったので、南原さんとご一緒できてありがたかったです。

この2人がスタジオ収録の企画だったので、「ロケで企画の色を出してみよう」と南原さんに言っていただいたこともあり、すごくいい経験でした。

千葉:今まで自分がやってきたこと(※)は、どこかドキュメントのような部分があるんです。

(※)『超逆境クイズバトル!!99人の壁』の企画・演出、『千鳥の鬼レンチャン』の演出など

今回の企画では、4つの気持ちいい体験をして、ドーパミンが出て終わるのがつくりとしてはいいのかもしれないですけど、「全部気持ちよくないじゃん!」というのでもいいのかと思いました。

南原さんや出演者の方には、気持ちいいか、気持ちよくないかを正直に判断してもらい、「気持ちいいを探求する企画だけど、気持ちよくないものもあっていいのかな」と。

オールフィクションじゃない方がいいというのは、今までやってきたところと近いと思います。僕らが想定していない部分が番組に反映された方がいいと思うんです。

――千葉さんは入社2年目で企画した『超逆境クイズバトル!!99人の壁』が番組となり、その演出も手がけるようになりました。2人はその姿をどう見ていましたか?

間島:「やられた!」と思いました。飲みの場でも千葉に話したことはないですけど、ずっと悔しい思いもあります。

でも、「自分は自分で面白いものを撮ってこられる人になろう」とも思いました。

ライバルであり、友だちなので、「いつか抜けたら」というディレクターとしての思いもありますが、「焦ってもしょうがない」とも感じています。

自分が担当している『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』をいかにして面白くすることを考えていますが、まあ、リアルで言うとずっと悔しいですね。

なんで、こんな場で千葉にカミングアウトしたんだろう…。しかもシラフで(笑)。

片岡&千葉:(笑)。

間島:でも、単純にすごいと思います。(入社後の)研修で、一緒に映像を作っていて、そのときの感じを知っているので、「あの番組を作れるだろう」と思っていたんです。

そのときから、彼の腕は知っているので、悔しいけど、「でしょうね!」という感じです。

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片岡:私は、インターンから千葉とはずっと一緒なんです。面白い人なので、応援する気持ちが強いです。

私は、育休をいただいて、最近、現場に戻ってきたばかりなので、間島はディレクター歴が私よりも長く、千葉もずっと演出をやっているという状況です。

最近ディレクターとして、「1つの番組をやるのはこんなにも大変なんだ」と知ることができたので、2人には尊敬の方が大きいです。

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――千葉さんから見て2人の印象はいかがですか?

千葉:間島でいうと、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』によくスタッフとして映っているんです。

役としてしっかりと出られて、バラエティとして形になるのは、僕には絶対に出来ない。

そういうと、片岡もそうですよね。『リッチマンDATE~社長の本気デート見せてください~』に出ていましたし。

入社したとき、間島はめちゃくちゃ酒を飲む、ミスター明るい体育会系で、片岡は、ニュージーランドと愛媛県のハーフで明るい性格。

僕は、陰キャでフジテレビっぽくないと思っていたので、ずっとコンプレックスだったんです。2人は、バラエティ班として陽の部分が発揮されているので、すごいんです。

間島:イジってるよね(笑)。

千葉:イジってない!そういう場で自分は面白いのを出せないんです。だから頼もしいんです。

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――改めて、今回同期3人で番組を制作していかがでしたか?

間島:どうせやるなら、バラバラの3つの企画ではなくて、1つを一緒にやりたかったですね。

会議で真剣にぶつかることはなかったので、「それができたらもっと面白かったかな」と思います。

千葉:同じですね。各々の企画があるので、番組を一緒にやっているけど、ぶつかりもしなかったですね。最初は、1つの企画を3人でやるものだと思っていました。誰かが演出を担当して、2人がその下につくのは楽しそうでしたね。

間島:この3人での会議は1回しかやってないですから。番組のタイトルを決める会議だけでした。しかもそのときは決まらなくて。ムダなリモート会議でした(笑)。

――将来どのようなテレビマンになりたいですか?

間島:もともと僕は、スポーツ志望で入社しているんです。それが、なぜかバラエティ配属になり、(当初)上司たちにも「なんで?」という顔をされて(笑)。

そこから7年間、バラエティの担当になってから、本当に面白くて、異動希望は一回も出してないですし、これからも異動するつもりはないです。

今後のディレクター論ではないですけど…素晴らしいタレントさんはいっぱいいますが、“そこじゃない”ところから笑いが作れるディレクターになりたいと思っています。

タレント頼りにならない、自分の面白いものを作って、その上で南原さんのようなステキな人に出演していただき、さらに広がっていけばいいと思っています。

千葉:なんだかんだ、フジテレビが視聴率で首位になりたいという思いが強いんです。僕らが入社したときは、フジテレビの凋落という話が出始めたころで。今まで人気だった長寿番組が軒並み終わった世代なんです。

だからこそ、『超逆境クイズバトル!!99人の壁』のディレクターをやれたという、ラッキーがあるんですけど。

あと5年から10年以内に、「あれ?フジテレビ、視聴率1位ばっかじゃん」となればうれしいです。

片岡:7年目なので若手ディレクターと言うのは危ういんですけど、千葉が言うように、チャンスが回ってきていると思います。

今までは、バラエティ班が分かれていて、「このタレントさん(が出演する番組)は、この班が作る」というような体制だったんです。

でも、タレントさん側から「新しい人と番組をやりたい」と言っていただくこともあり、会社としても応援してくれる環境ができていて、チャンスが回ってきている実感があります。

下の世代に女性のディレクターが増えてきていて、スタジオにかわいいアシスタントディレクターもすごく増えているんです。

現場に女性がどんどん入ってきていて、それをサポートする体制もできています。私のように子育てをしながらディレクターをやるわがままも聞いてもらい、尊重してもらっています。

なので、自分にしかできないもので、ヒットといえる番組を作っていきたいです。

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