“Lの一族”に衝撃が走る。三雲華(深田恭子)の祖父、巌(麿赤兒)が死んだのだ。ニュースで流れた河川敷で発見された焼死体の立嶋雅夫は、尊(渡部篤郎)によると巌の偽装IDの名前だと言う。ショックを受ける華、そして信じようとしない悦子(小沢真珠)。マツ(どんぐり)も巌は簡単には死なないと言うのだが…。
桜庭和馬(瀬戸康史)は焼死体事件の捜査に着手。すると、死体について新たな報告が入る。立嶋の直接の死因は鈍器のようなもので殴られたことで、焼かれたのはその後だった。つまり、立嶋は何者かに殺害されたことになる。
和馬は鈴木花という偽名をたどった必死の捜査で華と再会する事が出来た。そして、河川敷の事件現場の近くに落ちていたと、一枚の写真を渡す。写っていたのは巌が身につけていた錠前ネックレス。華は和馬に礼を言い、これ以上自分たちに関わらない方が良いと立ち去った。
マンションに帰った華は、尊たちに写真を見せる。すると、尊とマツはネックレスが本物かどうか確かめると言い出した。巌の錠前はマツが同じくネックレスとして身につけている鍵で開くのだ。“Lの一族”は巌の錠前ネックレスを盗むため警視庁へと侵入することになる。
警察官に変装した華たちは渉(栗原類)のてんとう虫3号、円城寺輝(大貫勇輔)の力も借りて遺留品保管室に潜入してネックレスを盗み出すことに成功する。
マンションに戻った華たちが、マツの鍵で錠前が開くか試してみた。すると、華たちの願いも虚しく、錠前が開いてしまう。開いたペンダントの中には、華と和馬が写った写真が入っていた。なぜだと驚く悦子に、泣いていたマツが、これは若い頃の写真だと教える。華に見えるのがマツで、和馬に見えるのが和一(藤岡弘、)だと。
そうして、マツは華たちに自分と和一、巌の学生時代の話を始める。和一と巌は親友だった。そして、和一が付き合い始めたマツとともに仲の良い青春時代を過ごしていた。ある日、和一は自分が代々続く警察一家だとマツに話してプロポーズ。だが、マツは答えることが出来ない。なぜならマツは“Lの一族”だったから。愛してはいるが別れなければならないと、マツは心に決める。
そんなある日、用事がある和一の代わりに巌がマツを家まで送ることになった。近くまで行って別れるとマツの悲鳴が。とって返した巌は頬にあざのある男とすれ違う。直後に巌が見たのは傷つき倒れたマツだった。傷の手当てをしたマツのもとに、和一が駆けつける。警察に届けるようにと勧める和一を頑なに拒むマツは、自分が“Lの一族”であることを明かした。こうして、マツと和一の結婚は無くなったのだ。
しかし、もともとマツを好きだった巌は責任を感じていた。巌は以来、マツを襲った男を探していたのだ。しばらくして、スリの腕を磨いた巌はマツと結婚し、“Lの一族”の婿養子になる。
話し終えたマツは、事件後に整形したと家族に告げる。和一に顔が知られてしまったことと、襲われた時の傷があったからだと言う。尊が和一と巌は会っていないのかと聞くと、マツは1年前に再会したらしいと答えた。巌はマツを襲った犯人を見つけたと和一に報告していた。そして、犯人は警察の手に負える人間ではないと。さらに、巌は和一に華と和馬の交際も教えている。
尊は犯人探しを始める。すると、ネックレスを盗みに入った保管室で橋元エミリ(岸井ゆきの)が怪しい動きをしていたことがわかった、尊はエミリが犯人に頼まれてネックレスを探していたと続ける。そして、尊はエミリに命令を下したのが元警視総監の巻英輔(浜田晃)だと告げた。そう、頬にあざのある英輔こそがマツを襲った男だと。過去の犯罪をもみ消そうとしているのだ。
英輔に接触した巌も殺されてしまったことで、和馬とエミリの結婚も何か仕組まれているかもしれないと疑う尊。こうして“Lの一族”は、英輔に天罰を下すことを決め、エミリの花婿である和馬をいただくと英輔に予告状を送りつけた。
和馬とエミリの結婚式の日、英輔は部下を配置して式場を厳重に警備する。結婚式が始まり、和馬とエミリは神父の前で宣誓。だが、神父の様子がおかしい。尊だった。そこに泥棒スーツに身を包んだ華が現れ、和馬を連れ去ることに成功する。