全ての画像を見る

有村架純さんが、スナックへ行った経験を明かしました。

有村さんは、『ザ・ノンフィクション「わたし、スナック継ぎます ～ママは新卒Z世代～」 』（4月30日14時～／フジテレビ※関東ローカル）のナレーションを担当。

2022年3月に一橋大学を卒業し、ローカルなスナックを継ぐことを決めた千里さん。大手企業などに就職する友人が多いなか、彼女はなぜ、“ママ”になる選択をしたのでしょうか。その思いに迫るとともに、Z世代らしい経営手腕にも密着します。

＜『ザ・ノンフィクション』の関連記事＞

FODの傑作選「ザ・ノンフィクションMASTERPIECE」の配信第2弾として、「ボクらの丁稚物語」の全作品（過去4作品）の再編集版が配信中！

「ボクらの丁稚物語」の全シリーズをディレクターズカット版として再編集し、FODオリジナルにて配信。地上波では見られなかった未放送シーンも。

2022年春、一橋大学を卒業した千里さん（23）は、友人たちが大手企業に就職していく中、周囲を驚かす道を選びました。東京・国立市で23年続く小さなスナックの経営を引き継ぐことを決めたのです。

二十歳の時、初めてスナックに入り、不思議な居心地の良さからアルバイトを始めた千里さん。すると、体力の限界を感じていた70代のママから、そのセンスを見込まれ「後を継がないか」と声をかけられました。

千里さんは、迷った末に「世代を超えたコミュニティの場を作りたい」と、親の反対を押し切り、店を引き継ぐことになったのです。

SNSのクラウドファンディングで資金を集め、店を全面リニューアル。掃除に招待状作りと、できることは、可能な限り自分でこなし、開店準備に追われながらも千里さんから笑顔がこぼれます。

しかし、一人暮らしの部屋に戻ると、頭をよぎるのは不安ばかり…。たった一人での孤独な挑戦に、誰にも弱音を吐けず涙を流す夜もありました。

それでも千里さんは、「絶対にスナックのママ」になると決めた理由がありました。先代ママの思いを引き継ぎ、新たな居場所を作ろうと奮闘するZ世代の新米ママの1年を追いました。

フジテレビュー!!では、ナレーション収録を終えた有村さんにインタビュー。収録やVTRの感想を聞きました。

――有村さんは、スナックに行ったことはありますか？

コロナ前ですが、地方で映画の撮影をしていたときに、キャストのみんなで地元のスナックに行ったことがあります。すごく居心地がよくて、アットホームな気分でいられる空間なんだというのを、そのとき、初めて感じました。

ママさんがいて、常連さんがいて、私も少しお酒を飲みました。キャストもみんなカラオケを歌って、私も普段はあまり歌わないんですけど、せっかくだからってことで、歌いました（笑）。

――千里さんもスナックの居心地のよさに惹かれ、店を継ぐことを決心します。その気持ちに共感できましたか？

ちょっと疲れたときなんかに、「今日、〇〇があってさぁ…」とか、雑談のためだけにふらっと立ち寄れる場所があるというのは、それだけで救われる女性は多いんじゃないかなって思います。

特に働いている女性には、親しい友人には言えないけど、第三者には言えるってことがあると思うんです。

いい距離感の人だからこそ話せることって多分あると思うので、そういった人の心のよりどころになれる場所を、自分が引き継いで作っていきたいという思いは、わかる気がします。

――資金調達をする際、パワーポイントで資料を作ったり、経営コンサルタントに相談をしたりと、Z世代らしい手腕も印象的でした。そういったスタイルはどう映りましたか？

とりあえずやってみよう、という考え方もあると思いますが、やはり中身がないと人を納得させたり、説得できたりはしないと思います。

それは、自分が仕事をしていても感じることで、そこにどれだけ熱量や思いがあるかで、人の心は動かされていくものですので、筋道を立ててきっちりやっていくというのは、素晴らしいことだと思います。

――一方で、千里さんは“強がり女子”と自分を称していましたが、有村さんにもそんな部分はありますか？

それはありますね（笑）。素直になれなかったりという些細なことは、日常で感じたりします。

――VTRを見て、自分に一番響いたのはどんな場面ですか？

千里さん自身ですね。24歳という年齢で、（前のママの）セツコさんが築き上げたものを壊さずに、常連さんを大事にしつつも、新たに女性を癒したいという気持ちがすごく素敵だと感じました。スナック界の新進気鋭な存在になり得る方なんじゃないかなって。

年齢や性別に関係なく、自分の進みたいと思った道をいろいろな垣根を越えて選択しながら進んでいく姿は、同じ女性としてもすごくカッコいいと思いました。

――千里さんが経営するスナック「水中」に行ってみたいと思いましたか？

行ってみたいですね。スナックというより、おしゃれなカフェバーのような雰囲気で、女性はすごく入りやすいんじゃないかなって感じました。

――千里さんには、セツコさん、両親、友人など応援してくれる人も多いですが、有村さんにはこの人が応援してくれるから頑張れる、という人はいますか？

今ですと、YouTube配信、インスタライブなど、いろいろな方法で発信できる機会もあるなかで、私はそういうものに苦手意識があって、なかなかできないんですけど、そんななかでも、ずっと舞台挨拶に来てくださったり、SNSにいつもコメントを下さったりする方がいるんです。

そうやって応援してくださる方がいるのはうれしいなって思います。

――最後に、視聴者に届けたい思いがあれば教えてください。

どんな道を選ぼうと、ひとりの人が懸命に熱量を持って頑張っている姿には心動かされますし、それを邪魔する権利は誰にもないんですよね。

そういった一人ひとりの尊厳が守られ、認め合える、許しあえる人たちがたくさんいてくれる世の中であったらいいな、と感じました。

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中！

4月29日（日）14時～「わたし、スナック継ぎます ～ママは新卒Z世代～」 予告