林翔太さんが主演を務める舞台「DOLL」の公開稽古及び囲み取材が、6月1日に行われ、林さん、松本幸大さん、陰山泰さん、藤田玲さん、演出の元吉庸泰さんが出席しました。

この作品は、玉梨ネコさんの「リタイヤした人形師の MMO 機巧叙事詩」が原案。現実世界に挫折した主人公がVR世界で生きる意味を問い直す物語。

主人公・佐倉いろは役を林さんが、VR世界でいろはと対決するズィーク役を松本さんが演じます。

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左から)元吉庸泰、陰山泰、林翔太、松本幸大、藤田玲

松本幸大 稽古中に気持ちが高ぶり涙「より一層好きなシーンになりました」

林さんは、「ようやく公演初日を迎えることができてホッとしています。千秋楽まで、誰一人欠けることなく毎公演、悔いなくやっていきますので、よろしくお願いします」とあいさつ。

松本さんは、「この作品はアート感が強く、ストレートプレイな作品とは違います。見に来てくださる方のためにも、自分たちが作り上げてきた時間を大切にするためにも、頑張っていきます」と意気込みました。

印象的なシーンを聞かれると、林さんは、「全部好きなんですけど…最後の方で、(祖父役の)影山さんとしっかりと向き合ってお芝居をするシーンがあるんです。演じたいろはとしても、久しぶりにおじいちゃんと話せてホッとするシーンなんです。稽古の時から、そのシーンが好きで、本当のおじいちゃんのような安心感がすごくあります」と明かしました。

影山さんも、「今日、(稽古中に)泣いちゃうんじゃなかって思いました」と笑うと、林さんも「ちょっと危なかった」と返しました。

松本さんは、「おれは、(稽古中に)泣いちゃったシーンがあって(笑)。ズィークは悪に見えるかもしれないけど、妹との別れや葛藤、自身の正義があるんです。自分にとっての敵だと思い込んでいる、いろはに対して、現実世界で首を絞めているシーンは、気持ちが高ぶって(泣いてしまいました)」。

また、「林とは、初めての外部舞台なんです。林とのお芝居の中で、1個つかめたような感じがありました。なので、より一層好きなシーンになりました」と回答。

劇中のシーン

林さんも、松本さんとの共演について、「声の共演は今まであったんですけど、直接お芝居するのは初めてなんです。本当に子どものころから、お互い知っているので、いい意味で変わっていなくて安心しました。(松本さんの)お芝居に対する姿勢を稽古場で見ていて、刺激になりました」。

「昨日、衣装のトラブルがあって、ドール役の人のベールが取れてしまったんです。これはお芝居として使えるんじゃないかと、(松本さんが)自分から演出の元吉さんに相談をしていたんです。それを見て、本当に勉強になりましたし、刺激になりました」としみじみ。

劇中のシーン

松本さんは、「いい意味で変わらない。僕にとって林は林なんです。お互いがいろいろな作品を経験させていただく中で、成長している自信があるんです。なので、稽古の入りから、不安がなかったです」。

「林は林のアプローチでくるし、僕は僕のアプローチでいく。それがうまく絡むように、元吉さんにバランスを見ていただく作業だと思っていました。稽古していて楽しかった。林と今回共演させていただくチャンスをいただけて感謝です」とほほ笑みました。

<舞台「DOLL」公演概要>

原作:玉梨ネコ「リタイヤした人形師のMMO機巧叙事詩」(TOブックス 刊)
脚本:小林雄次
演出:元吉庸泰
企画協力:伊藤高史
主催:『DOLL』製作委員会
出演:林翔太/松本幸大/西葉瑞希/搗宮姫奈/山下朱梨/陰山泰/岩田陽葵/藤田玲 ほか

東京公演:6月1日(木)~5日(月)/渋谷区文化総合センター大和田さくらホール
京都公演:6月16日(金)~18日(日)/京都劇場

<ストーリー>

人形師の家系として将来を期待されていた佐倉いろは。
最高傑作の人形をついに完成させ、人形師の日本一を競う品評会で優勝、高く評価された。

ところが、いろはのアトリエは何者かの放火を受け全焼。
一命を取り留めたいろはだったが腕に大火傷を負い二度と人形が作れない腕になってしまう。

ある日、謎の差出人からDギアというVRマシンが送られてくる。
それは「DOLL’S ORDER」という仮想世界で人形を戦わせ、最強の「DOLL」を目指すというものだった。

初めは人形を戦わせることに躊躇う いろはだったが、なぜか執拗にいろはを狙うズィークという男が現れ次第に戦いにのめり込んでいく。

そんな中、現実世界では放火犯の捜索が続いていた。

ゲーム世界と現実世界、リンクする2つの世界でズィークの目論見が明らかになった時、いろは自身も気づいていなかったズィークとの因縁の戦いが始まる。

その先に待つのは闇か、希望か。

最新情報は、舞台「DOLL」の公式サイトまで。