デニス・ソンホさんが「希望(HOPE)」を届けます。
デニス・ソンホさんというクラシックギタリストを知っていますか?韓国で孤児として生まれた彼は、生後9ヵ月でベルギー人夫妻の養子となり、7歳でクラシックギターと出合います。
そのやさしい旋律はしだいに評判を呼び、米・カーネギーホールやベルリン・フィルハーモニー・コンサート・ホールなど世界最高峰のステージに立ち、世界中の人を魅了してきました。
そんな彼が今秋、初めて日本のステージに立つことに。フジテレビュー!!では、株式会社FACTORYの平野雄大さんに、「Denis Sungho Japan First Concert」(9月30日、銀座 YAMAHAホール)招致の経緯や、デニスさんの音楽の魅力などを聞きました。
日本文化に影響を受けたデニスの音楽を日本に届けたい
――まずは本公演を企画した経緯から聞かせてください。
日本在住の韓国人プロデューサーの紹介で初めてデニスと会いまして、目の前で演奏してくださったのですが、その音楽の素晴らしさ、そして、彼が日本に対して抱いている思いに感銘をうけ、これはぜひとも来日公演のお手伝いをしたいと思い、今回に至りました。
――その音楽の印象というのは?
僕はこれまでロックなどパッションの強い音楽を好んで聴いてきましたが、デニスの音楽は空間全体が穏やかになる感じで、とにかく癒やされるんです。うちには小さな娘がいて、食事にときに彼の音楽を流してみたところ、娘も曲が気に入ったようで夢中になって聴き入っていました。そんなことをデニスに話したら、彼も家族へむけて曲をつくっているそうで。
――デニスさんは孤児として生まれたと聞いています。
韓国の釜山で孤児として生まれ、生後9ヵ月でベルギー人夫婦の里親にひきとられました。ご両親はデニスがどんなものに興味をもつかわからないから、ピアノをはじめ、いろいろなことに挑戦させてくれたそうなんです。
そうしたら、クラシックギターに興味をしめし、本格的に学ぶことになったと。大人になり、カーネギーホールで演奏するなど華々しい音楽人生をスタートしますが、あるとき、スランプに陥ってしまうんです。
アイデンティティクライシスというのかな。釜山で生まれたけれども、親は誰だかわからない、ベルギー人でもない、韓国人でもない、クラシックアーティストでもなければ、ポピュラーアーティストでもない――自分の音が出せなくなってしまったんです。
その後、韓国へ移住した彼は韓国人女性と出会い、家庭をもち、かわいい娘にも恵まれた。祖国での生活は彼にとってものすごく意味のあることで、そこで彼は初めて自分の居場所を手に入れたんです。そこから音がふくよかになったと言っていましたね。
デニスは三島由紀夫さんや坂本龍一さん、建築家の隈研吾さんや安藤忠雄さんなど日本人がつくり出した作品に大きく影響をうけていて、とにかく日本のカルチャーが大好き。だからこそ、愛とやさしさに包まれたデニスの音楽をぜひ日本の皆さんにも届けたいと、まずはYAMAHA HALL公演からスタートすることになりました。
――公演が決定したとき、デニスさんはどんな反応をしましたか?
日本で公演を行うことが夢だったそうで、かなり喜んでいましたね。自分がこれまで多くの影響をうけてきた文化を生み出した日本の人たちに、デニスならではのメロディをきちんと届けたいというのが彼の思いです。
土屋アンナ、韓国OST界のプリンス・Sanhaと奇跡のコラボ
――公演を実現させるにあたり、苦労したことなどがあれば聞かせてください。
欧米と比べて、日本ではほとんど無名に近いアーティストですので、彼の存在を協賛各社にお伝えするのがまずは大変でしたね。そこで、デニスの音楽をさらに盛り上げていただこうと、2名のゲストボーカリストを迎えることになりました。
Sanhaさんは韓国OST(オリジナルサウンドトラック)界のプリンスと呼ばれる方で、ドラマ『COOL』(2001年)の劇中歌として、尾崎豊さんの「Oh My Little Girl」をカバーし、『チェオクの剣』(2003年)、『私の名前はキム・サムスン』(2005年)、『星から来たあなた』(2013年)などヒットドラマの曲を歌っているので、韓国ドラマ好きな方は彼の歌声を聴いたことがあるのではないでしょうか。
一方の土屋アンナさんですが、アンナさんといえば、ロックのイメージが強いでしょうが、実はジャズ・クラブ「BLUE NOTE TOKYO」で、スタンダードナンバーをとても美しい声で歌っているんです。
お二方に今回のコラボステージのお話をもちかけたところ、「ぜひ、やってみたい」と。デニスの曲にアンナさんが詞を書いたり、さらには、日本の童謡やポピュラーミュージックをやったりしたら面白いのではないかと、さまざまなものを企画中です。
――デニスさんご本人はどんな方なんですか?
非常に誠実な人です。穏やかだけど、熱い気持ちももっていて義理堅い。やはり、苦労も多かった人なので、自分に対して何かをしてくれた方の恩義に報いたいという気持ちは人一倍強いように感じます。
そして、何よりリアクションが早い。アーティストってすごくこだわって何事にも時間をかけがちだけど、デニスさんはリアクションが早いので、仕事をともにする立場としてはすごく助かっています。
他には、韓国の国境なき医師団のアンバサダーをしていて、支援活動を精力的に行うなど多忙な日々を送っていますが、素顔は娘さん思いのやさしいパパです。
――デニスさんの音楽がどのように広がっていくことが理想ですか?
彼の音楽って、テクノミュージックやEDMとすごくマッチするので、エレクトロミュージックとデニスのギターを融合して、世間の皆さんが普通に聴く音楽、1節を聴いたときに「あ、この曲知ってる」というぐらい浸透するようなところまでもっていきたいですね。
――改めて、今回の公演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
彼のルーツである韓国には、世界中でブームを巻き起こしたK-POPや韓国ドラマなど、いろいろなイメージがあると思いますが、そういうものを一度とり払って、素のハートで聴いていただきたいです。
デニスのものすごいテクニックと、彼がつくり出した音楽を支える凄腕シンフォニーとのセッション、そして、ゲストボーカリストとのコラボを堪能し、希望=HOPEを感じとってください。
Denis Sungho JAPAN FIRST CONCERT
9月30日(土)19時 銀座 YAMAHA HALL
公演詳細はフジテレビイベントガイドまで。
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