17年ぶりに女優に復帰した網浜直子さんが、復帰後初となるロングインタビューに答えました。
網浜直子さんは、1984年に実施された「ミスセブンティーンコンテスト」で18万325人の応募者の中からグランプリを受賞し、芸能界デビュー。1985年に歌手デビューした後は、バラエティやドラマで活躍しました。
1998年に結婚し、2001年に長男、2002年に次男を出産したことを機に、子育て中心の生活を送っていましたが、先日(2023年9月18日)放送された『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)に出演。現在の夫婦関係について、「ずいぶん前から“心ここにあらず”みたいな状態」と告白しました。
<網浜直子 夫婦仲を明かし涙「ずいぶん前から“心ここに在らず”みたいな状態」>
そんな網浜さんが、10 月6日に開幕する「Home」で初舞台をふむことに。女優業への復帰は17年ぶりとなります。
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稽古に奮闘する網浜さんに『突然ですが~』出演の反響や心境の変化、家族や友人との関係、そして舞台への意気込みを取材しました。(前・後編の前編)。
<網浜直子 インタビュー【前編】>
――まずは、番組出演の反響から聞かせてください。
星ひとみさんに運勢をみてほしいという方がたくさんいらっしゃる中、若いころから仲良しの飯島直子ちゃん(以下、イイちゃん)と一緒に声をかけていただき、奇跡のようなタイミングで出演させていただきました。
20年近く、メディアにはたまに出る程度だったので戸惑いもありましたが、イイちゃんに背中を押され、私も「そうだよね、50歳過ぎてぶりっ子してもしょうがないもんね」って。プライベートを告白するような内容に驚かれた方も多いかもしれません(苦笑)。
息子2人ももう大人ですし、両親の状況を長年見ているので、「(出演して)よかったんじゃない?」とか「(占いの内容が)当たってたね」と言ってくれて、Instagramではシングルマザーや私と似た境遇の方から「すごくわかる」と、たくさん励ましの声をいただきました。
――星さんが「網浜さんはこうでしょ?」と指摘するたびに、飯島さんが「そう!そう!当たってる」と同意していたのが印象的でした。
私はパートナーを主人や旦那とは呼ばず、配偶者と呼んでいるのですが、彼の仕事の都合もあり、ずっと離れて暮らしていますし、子育てはほとんど一人でやってきたので、子どもの受験前のナーバスな時期など、頼りになるのは友だちの存在でした。
思春期~高校生、大学受験の手前ぐらいまでは本当に大変で、息子たちからは「母ちゃん、仕事すればいいじゃん」と言われていたけれど、彼らが柔道をやっていたので、体づくりのための食事の支度や試合があり、私としても息子たちの頑張りをきちんと見届けたかったので、そこにかかりっきり。仕事には踏み出せずにいました。
そんな息子たちも成人し、長男は来年、大学を卒業するので、仕事を始めるのもそろそろ…と考えていた今年の夏、イイちゃん、共通の友だちと3人で千葉へ旅行することになったんです。
夜、イイちゃんが突然「アミちゃん、ちょっと来て!」と呼ぶので行ってみたら、今まで見たこともないキレイな月が出ていて「あの月を見て!ずっと見て!パワーを浴びて!このあと、絶対にいいことがあるから」と強く言われて。
イイちゃんって勘みたいなものがビビッと働く人で、そんなことがあった翌日、今回の舞台出演の話が舞い込んできたんです。これはもうやるしかないとトントン拍子で初舞台が決まり、さらに、『突然ですが…』出演のオファーもいただいて、「よし、この流れで復帰にもっていこう」と決意しました。
舞台の役柄と実生活がシンクロ「これもご縁だなって」
――飯島さんや月の力。そして、星さんの言葉に背中を押されたんですね。
一昨年ぐらいに私の中でとても大きなことがあり、その時点からメディアには何も発信していなかったのですが、番組の中で悩みをバーンとさらけ出したことで勇気が出ましたし、「よし!これからはもっと発信していこう」と吹っ切れたんです。これがすごく大きなターニングポイントになりました。
――そうして決まった今回の舞台で演じるのは、3人の息子をもつ母親役。実生活とかぶるところもありますね。
それもうちのマネージャーと一緒にビックリしたんです。うちは息子たちが幼いころから「母ちゃん」と呼ばせていて、今回の台本を読んでみたら、役柄でも「母ちゃん」。キャラクター的にも可愛らしいお母さんというより、元気でおっちょこちょいな自分に近い役柄で、本当にこれもご縁だなって。
子育ての経験もありますし、ナチュラルに役作りに活かせると思ったので、「ぜひやらせてください」とお返事しました。お芝居からずいぶん離れてしまっているし、しかも、舞台は初挑戦という私に、オファーをいただけたことがありがたかったです。
女優・網浜直子を知らない息子たちにカッコいいところを見せたい
――稽古の手ごたえはいかがですか?
舞台はチャンスがなかったというより、今までは自分ができる範疇で仕事をしてきたところがあって、“やらない”と尻込みしていたんです。だけど、もう「あれはできない、これも無理」なんて言っていられない。
久しぶりにセリフを入れることで、今は精一杯ですが、母親役で普段と同じだから、そこはやりやすいのかな。ワクワクしている反面、「私、本当に舞台に立つの?」と、まだ半信半疑です(笑)。
――息子さんも楽しみにしているのではないですか。
自宅では次男がセリフの読み合わせにつき合ってくれて、もちろん「観に来てくれる」とも言っています。これまで私が出演したドラマは見たことがないだろうし、ステージに立つ私を見るのも、演技をする私を見るのも初めて。ちょっとカッコいいところを見せたいですね。
――17年ぶりの本格復帰に向けて、改めて意気込みを聞かせてください。
なにぶん舞台が初めてなので、やりきった後に自分が何を感じるのか未知数ですが、現代はテレビだけではなく、多様なメディアが存在していて。私、見た目の印象からかあまりしゃべらなそうと言われるのですが、関西出身ですし、根っからの三枚目キャラなので、面白いことは大好きなんです。ここから、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいですね。
撮影:河井彩美
舞台「Home」
10月6日(金)~9日(月・祝)浅草花劇場
最新情報は公式サイトまで。
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