「Anime NYC2023」が興奮!ボンズ25周年アニメ『メタリックルージュ』第一話プレミア上映
TVアニメ『メタリックルージュ』より、スペシャル・ミュージッククリップが公開。また「Anime NYC 2023」内で行われた、第一話プレミア上映リポートが到着しました。
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アニメ映像と楽曲がリンクしたスペシャル・ミュージッククリップ公開
「海外にアニメカルチャーを広げたい」というコンセプトのもと、高品質で世界基準のアニメ作品を日本をはじめとして世界にも打ち出していくアニメ枠・フジテレビ「+Ultra」。
アニメーション制作会社「ボンズ」25周年記念作品として、2024年1月より、フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送予定のTVアニメ『メタリックルージュ』のスペシャル・ミュージッククリップが、このたび公開となりました。
岩崎太整さんによる劇伴を使用、大迫力のアニメ映像にエモーショナルな歌詞が流れる内容となっています。
ルジュとバディのナオミや、ルジュの変身した姿であるメタルルージュをはじめ、女性キャラクターが歌う姿や、男性キャラクターがピアノを弾く姿、さらにメタルルージュ以外のグラディエーターが戦う姿など大迫力のアニメ映像と音楽がリンクしています。
『メタリックルージュ』スペシャル・ミュージッククリップ
「Anime NYC 2023」で、第一話のプレミア上映!
アメリカ・ニューヨークのJACOB JAVITS CONVENTION CENTERにて、11月17日(金)~19日(日)に開催されたアニメの祭典「Anime NYC 2023」。
現地時間11月18日(土)15時15分より、Crunchyroll Stageにて『メタリックルージュ』の第一話プレミア上映が行われました。
上映に合わせてパネルも行われ、『メタリックルージュ』チームより、総監修の出渕裕さん、音楽の岩崎太整さん、ボンズ代表取締役でプロデューサーの南雅彦さんが登壇しました。
イベントが開始し、登壇者が登場すると、会場からは大きな拍手と歓声が。
まず、ボンズ設立25周年作品でもある『メタリックルージュ』について――。
南:ボンズという会社を立ち上げて、25年間もの間、このスタジオでアニメを作って来ることができたのは幸せでした。出渕さんとは、20年以上も前に『ラーゼフォン』という作品で一緒に仕事しました。これは、ボンズができたときに企画した作品です。そんな出渕さんと、25周年という節目に『メタリックルージュ』を一緒に作ることができたのは、とても縁を感じています。
出渕:25年周期でボンズと仕事をしています(笑)。前回の『ラーゼフォン』から今作『メタリックルージュ』の間にも、ボンズとはデザインや企画協力などずっと継続的に仕事はしていますが、久しぶりに大きな企画を一緒にやることができて、とてもうれしいです。
南:この作品は、5〜6年ほど前から企画自体を出渕さんと一緒に作ってきましたが、見ていただくみなさんに長く楽しんでもらえる作品になれば、という思いから作った企画です。ボンズとしては、オリジナル作品というものも非常に大事にしていて、25周年という節目に出渕さんと一緒にオリジナル作品を作るということにも期待しながら制作を進めています。
作品の見どころについては――。
南:主人公は、女性2人のバディです。2人はキュートだけども、組織のエージェントとしてシビアな側面もあります。そんな2人のバディとしての関係や、そのやりとりに注目してほしいです。
出渕:見どころは、全部です(笑)。今作は、世界観や設定もしっかり作りこんでいますし、岩崎さんの作る素晴らしい音楽とボンズの作る映像とのマッチングをぜひ体感してほしいです。
岩崎:僕は、ボンズ設立時は10代でした(笑)。当時から、ボンズさんのオリジナル作品はとても尊敬していましたし、映像においては、世界観を作るということが一番難しいと思います。今回『メタリックルージュ』で、出渕さんと南さんを中心に作り上げた世界観は独創的で、そこが一番の魅力だと思います。
と、作品について語ったあとは、いよいよ『メタリックルージュ』第一話のワールド・プレミア上映へ。
上映が始まると、出渕さんが創り出した独創的で緻密なSF世界観、そしてボンズによるダイナミックかつスタイリッシュなバトルアクションと魅力的なキャラクターが見事に映像化されたフィルムが観客を圧倒し、主人公のルジュとナオミのバディが繰り広げる物語に、人々は息を飲んで、スクリーンに釘付けとなり映像に見入っていました。
上映終了後は、会場からの歓声や拍手が鳴り止まず、興奮冷めやらぬまま、トークパネルを再開。
南:今回、この作品オリジナルの固有名詞がいっぱい出てきましたが、みなさん、(物語は)難しくなかったですか(笑)?今作には、人類と「ネアン」と呼ばれる人造人間たちが出てきますが、その両者の関係が作品のキーワードになっています。
出渕:この『メタリックルージュ』という作品は、実は、ものすごく大きな世界の一部分を切り取った物語になっています。人造人間「ネアン」である主人公・ルジュは、同族であるネアンの中でも“政府に敵対する9人のネアンの殺害”をミッションとして与えられた少女です。
そもそも人類側は、人造人間であるネアンを労働力として使役しており、両者の間には垣根がある世界観となっています。そういった世界において、ネアンであるルジュが、自身の背負う使命の中で、ネアンである自分自身や人類との関わり方といったものに向き合っていく物語となっています。
さらに、「『変身もの』でもある今作には、特撮作品からの影響はありましたか?」という質問には――。
出渕:今まで、自分はアニメ作品以外に多くの特撮作品にもクリーチャーデザインなどといった分野で関わらせていただきました。『メタリックルージュ』は、ルジュが自分と同じネアンの殺害をミッションとして背負う、いわば“同族殺し”の物語でもあります。そういった部分は『人造人間キカイダー』などに影響を受けています。当時、自分が特撮作品に関わるきっかけになったのは、特撮といった実写ジャンルにアニメ的なデザイン感覚をフィードバックしてほしいという依頼があったからでした。
今作は、逆に特撮作品のデザインを、アニメというジャンルに逆輸入してみたかったという思いがあります。その結果、竹谷隆之さん、篠原保さんという2人の素晴らしいデザイナーが、今回は参加してくださいました。それだけでも、今作が素晴らしいものになると確信しています。
と、デザインへの特撮からの影響も語られました。そして、ここからは、作品を彩る音楽の話となり――。
岩崎:(劇伴について)今までお話にあったように、出渕さんと南さんを中心に徹底的にディティールが突き詰められた作品です。そんな物語を音楽でサポートするにあたり、世界観を紐解いて考えていきました。そして、この『メタリックルージュ』の世界には、いろんな歴史があり、すでにこの世界独自のさまざまな音楽というものが存在していたはず…という考え方に至りました。その観点から、あえて複数人での制作体制にすることで、いろいろなバリエーションのある音楽を作りました。
また、第一話のバトルシーンでの楽曲「CRIMSON LIGHTNING」については――。
岩崎:堀元宣監督と話したときに、「マカロニ・ウェスタン」というキーワードが出てきました。そこから初期のエンリオ・モリコーネなどの音楽などを楽曲のリファレンスとしました。この楽曲は、まさに主人公であるルジュ自身を表現しており、彼女の使命や背負った宿命といったものイメージして楽曲を作りました。
このタイミングで、アニメ劇中シーンを合わせて「CRIMSON LIGHTNING」の楽曲と歌詞が流れるスペシャル・ミュージッククリップが上映されると、場内は大興奮に包まれ、パネルの盛り上がりも最高潮に!
最後に、出渕さん、岩崎さん、南さんより来場のファンへのメッセージが送られました。
岩崎:この『メタリックルージュ』は、大きな世界の一部を描いた物語なので、この先も広がっていくと思います。僕もぜひ、みなさんと一緒にこの世界を楽しんでいけたらと思います。
出渕:岩崎さんのおっしゃる通り、この作品は大きな物語の一部なので、みなさんが『メタリックルージュ』を楽しんでいただき、愛してくだされば、さらにこの作品は広がっていきます。ぜひ、みなさん応援してください!
南:今回は『カウボーイビバップ』のキャラクターデザインを務めた川元利浩さんが、久々にキャラクターをデザインした作品でもあります。そういった部分にもぜひ期待していただければと思います。日本では、今、現場が必死にこの作品を作っています。ぜひ、みなさんも一緒に新しい作品、『メタリックルージュ』を楽しんでください!
最後に会場を埋め尽くした、約2000人観客と記念写真を撮影し、クリエイター陣によるパネルトークは、大歓声に包まれて幕を閉じました。
<作品情報>
『メタリックルージュ』
2024年1月より、フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送予定
イントロダクション:
『交響詩編エウレカセブン』のアニメーション制作会社ボンズと
『機動警察パトレイバー』のメカニックデザイナーや『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕が
『ラーゼフォン』以来、19年ぶりの再タッグを実現!
監督は『キャロル&チューズデイ』『スーパー・クルックス』の堀元宣が、
キャラクターデザインは『カウボーイビバップ』『血界戦線』の川元利浩が担当するなど、
最高峰スタッフが結集し、壮大なテック・ノワールSFを作り上げる。
ボンズ設立25周年記念作品のオリジナルアニメ『メタリックルージュ』は2024年1月、世界に放たれる。
人間と人造人間が混在する世界――
人造人間の少女・ルジュは、バディのナオミと共に、火星である任務にあたっていた。
それは、“政府に敵対する9人の人造人間の殺害”。
人造人間の少女・ルジュの戦いの物語が始まる――。
総監修:出渕裕
シリーズ構成:出渕裕 根元歳三
監督:堀元宣
キャラクターデザイン:川元利浩
特技監督:村木靖
グラディエーターデザイン:竹谷隆之 篠原保
メカニカルデザイン:平尾朋之
プロダクトデザイン:宮武一貴
セットデザイン:武半慎吾 石津泰志
コスチュームデザイン協力:山田章博
美術監督:海老澤卓也
色彩設計:梅崎ひろこ
撮影監督:池上真崇
3DCGスーパーバイザー:今義和
3DCGディレクター:内田大樹
設定考証:堺三保
文化考証:柴田勝家
音響監督:山田陽
音楽:
岩崎太整 yuma yamaguchi
TOWA TEI
アニメーション制作:ボンズ
ルジュ・レッドスター:宮本侑芽
ナオミ・オルトマン:黒沢ともよ
(敬称略)
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/MetallicRouge
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