3月24日(水)22時より、フジテレビでは『世界フィギュアスケート選手権2021』が放送される。
3月16日(火)放送の『Live News α』では、女子フィギュア・紀平梨花選手の独占インタビューが紹介された。
紀平選手は、いま何を思い「世界フィギュアスケート選手権」(以下、「世界選手権」)の舞台に立つのか。
<紀平梨花 世界一へ!さらなる進化>
昨シーズン成功できなかった4回転サルコウを初めて成功させ、「全日本選手権」2連覇を達成した、紀平梨花選手。
ようやくつかんだ「最強の武器」。それでも彼女は、「構成も上げられる状態で伸びしろタップリだと思うので、もう少し難しい構成で練習していこうと思います」と、満足していなかった。
年が明け、海外で練習を重ねる紀平選手は、その言葉通り、さらなるレベルアップを狙っていた。4回転サルコウという新しい翼を手に入れ、つかんだ自信と手応えが、彼女をさらなる高みへ駆り立てた。
「4回転を入れることに対して、すごい恐怖心があったんですけど、『集中して、こういう状態に持って行けたらこの前(全日本選手権)みたいに跳べる』というイメージができるので、心の持ち方が変わりました」。
紀平選手が目指す構成、それは…冒頭に4回転サルコウ、そして、代名詞トリプルアクセルのコンビネーションジャンプ、さらに、得点が1.1倍となる後半に、2本目のトリプルアクセルを組み込み、最後のダブルアクセルをトリプルルッツに変更する超高難度のプログラムだ。
これは、「全日本選手権」で見せたジャンプ構成より、およそ5点高い構成になる。紀平選手は、「2本目のアクセルがすごい後半にあるので、あそこのトリプルアクセルはやっぱり一番しんどくって…」と語る。
さらに、一つのプログラムで4回転。ジャンプと2本の3アクセルを成功させれば、世界初の快挙。実は、紀平選手は、2年前から4回転サルコウとトリプルアクセルを2本入れる構成を見据えていた。
「ロシアの選手、4回転がたくさん跳べる選手が上がって来るので、ジャンプ構成で負けないように、攻めた構成で完璧な演技をして戦えるくらいのレベルにはしないといけないと思って」(当時のインタビューより)。
2019年「GPファイナル」3位のA.トゥルソワ選手、2018~20年「ロシア選手権」3連覇のA.シェルバコワ選手など、4回転ジャンプを操るロシア勢が席巻する女子フィギュア界。
紀平選手にしかできない攻めのプログラムこそが、ロシア勢を脅かす最大の武器になる。
「トリプルアクセルと4回転両方とも安定して跳べるというのは難しいこと。それを、構成にできているというのは、すごく戦っていけると思う。そこは、私も自信を持って『勝つ』という気持ちで、『自分が一番うまい』と思えるくらいの状態に持っていって」と意気込む紀平選手。
最強ロシア勢と、ついに迎える頂上決戦。北京オリンピックまであと1年。幼いころから夢見た大舞台へ、自分史上最高難度のプログラムで世界の頂点を狙う。
「(「世界選手権」は)オリンピック前の最後の予行演習というか、最後のシミュレーション。『世界選手権』で自分の完成形をショート、フリーともにそろえることを目標に頑張りたいと思います」と語った。
フジテレビでは、『世界フィギュアスケート選手権2021』として、テレビ放送とインターネット配信を融合させた“マルチメディア中継”にて、生放送・ライブ配信することが決定。定額制動画配信サービス「FODプレミアム」では、全種目・全演技をノーカットライブ配信する。
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