TikTok公式クリエイターで、日本人最多となるフォロワー680万人超!マイケル・ジャクソンさんのなりきりパフォーマンスで話題の、“令和のマイケル”ことマイケル・ジャクトン。

日本とタイのハーフで大阪育ち。「ある朝、起きたらマイケルになっていた」そうだが、独学で学んだとは思えない超絶ダンスで、世界中のマイケルファンを魅了している。

単身でアメリカへ乗り込み、アポロシアター前での路上パフォーマンスを披露したり、2019年には、第39代アメリカ大統領ジミー・カーター氏のバースデー・パーティに招かれ、踊ったことも。

敬愛してやまないマイケル・ジャクソンさんの、パフォーマンスと人柄の素晴らしさを伝えるために活動しているジャクトンが、3月某日、お台場のフジテレビを訪問。「ワールドツアーのついで売り込みに来た」というので、ついていってみた。

<マイケル・ジャクトンinフジテレビ密着レポ>

まず、ジャクトンがやってきたのは、国際開発局。マイケルさんが「スリラー」のMVで着用したスタジャンのレプリカを着て現れたその姿は、マイケルさんそのもの。本家そっくりのハイトーンボイスで、「Nice to meet you」「Thank you」「I love you」などとあいさつするのを見ていると、本物と見まごうばかりだ。

あいさつを済ませ、フジテレビュー!!のインタビューに応えたあと、国際開発局のスタッフと社内を巡ってみることに。その際、数点持参した衣装の中から、「ビリー・ジーン」を選択し、衣装替え。マイケルさんが愛用したものと同じサングラス、ローファー、そしてトム・フォードの香水をまとい、いざ出発!

しかし、あいにく多くの部署がテレワーク中のため、社内に人影はまばら。それでも、ジャクトンは「お忍び感があっていいですね」と心優しいコメント。無機質な社内を「レコーディングスタジオみたい」「迷子になっちゃいそう」などと言いながら、楽しそうに歩いていく。途中、人がいる部署や廊下で人を見つけると「フォー!!!」とロックオン。

突然、目の前に現れた“マイケル・ジャクソン”に、驚きフリーズする人が多かったが、中には「マイケルのファンなんです!」と言い、ジャクトンとコール&レスポンスを楽しんでくれる女性もいた。

社内を練り歩いたあとは、外へ出て大階段でおなじみの7階の庭園へ。強い風が吹きつける中、キレッキレのパフォーマンスを見せてくれた。

そして、最後はお台場のシンボルでもある自由の女神像の下へ。ここには、日本のみならず、海外からの観光客もいて、ジャクトンに驚くと、話しかけたり、写真撮影を頼んだりして交流を。

その後、夕日が差し込む中、マネージャー氏の提案で、TikTokライブを行うことに。何の予告もなしに、マネージャー氏がスマホで撮影するライブだという。自由の女神を背にジャクトンがパフォーマンスを始めると、世界中のユーザーがまたたく間に反応。わずか4分ほどのパフォーマンスだったが、累計7000人近い人が視聴したそうだ。

その迫真のパフォーマンスは、ぜひ動画でチェックを!

マイケル・ジャクトンってどんな人?気になるプロフィール、マイケル・ジャクソンさんとの出会い、ワールドワイドな“自慢話”などを聞いた。

<マイケル・ジャクトン インタビュー>

――ジャクトンさんは、どんな活動をされているんですか?

マイケル・ジャクソンをリスペクトして、そのパフォーマンスや、意思を受け継いで披露するということを仕事にしています。

海外では、そういった活動を仕事にしている人たちを「インパーソネーター」と呼ぶんですけど、日本には該当する言葉がなく、「モノマネの人」って言われますね。

――マイケル・ジャクソンとの出会いは?

ある朝、起きたら、マイケルになっていました(笑)。

2009年にマイケルが亡くなってからなんですけど、テレビでマイケル・ジャクソンを見て「すごいな」と思って。そこからマイケルの虜になり、追求する日々を過ごすうち、気づいたら、こうなっていました。

もともと人を楽しませるのが好きだったので、人前でやったら喜ばれるんじゃないかと。最初は、ノーメイクでやってたんですけど、ある日メイクしたら、「似てるんじゃない?」と言われて。それで、マイケル・ジャクトンという名前で活動し始めました。

「朝から夜までマイケル漬けの生活でひたすら練習」

――ジャクトンさんは、タイと大阪のハーフなんですね。

そうなんです。母がタイ人なんですけど、父に若い頃「マイケル・ジャクソン」と、からかわれていたんですよ。

だから、母は、自分の息子がマイケル・ジャクソンのパフォーマーになっているっていうのを、不思議そうに笑っていまして。僕、タイ語での名前が「トン」なんです。それで、マイケル・ジャクトンになったんです。

あ、ちなみに、整形はしてないですよ。してると思いました(笑)?メイクオンリーです。

――動きやパフォーマンスが本当にそっくりですが、どんな努力をしたのですか?

当時、高校生だったんですけど、朝から夜までマイケル漬けの生活でした。朝起きてから学校行く前に、マイケルの映像、YouTube、ビデオを見て。学校から帰ってきたら、また見て。

振り付けを覚えてから、公園とかでひたすら練習して。動画で撮ったり。ライブのパフォーマンスを見て、いろんな角度のいろんな年代のものを見て、研究して、という毎日でした。

「僕は、本物のマイケルになれる」と信じている

――独学なんですか?

そうです。ダンスを習ったことがないんです。運動神経はよかったので、見てマネをすることも、人前でパフォーマンスするのも好きなんですけど…すべてが重なって、本当に、急に乗り移ったという感じです。

「マイケルを見ていない人に、マイケルを見ているような感動を与えたい」というか。彼が亡くなって、12年くらいになりますが、「僕は、本物のマイケルになれる」と信じているので、それを体現していこうと思っています。

――マイケル・ジャクソンさんの、一番好きなパフォーマンスは?

1995年のMTVのパフォーマンスが好きです。15分くらいのなかで、10曲くらいの曲を盛り込んだメドレーで、踊っているやつ。好きなPVでいうと、「Smooth Criminal」ですね。もう、ひたすら見てます。ゼロ・グラビティで斜めになったり。あれは、全身プルプルしちゃうんですよ。筋力がいるので。

――改めて、マイケル・ジャクソンのすごさとは?

やっぱり、ダンスが上手い、歌が上手いってのは当たり前なんですけど。その中でも、世界平和、地球の環境問題とかを本気で良くしようと考えていた人なんだ、というのはあります。そういう信念が、歌とかダンスに表現されているんじゃないかと。

人種差別、幼児虐待のことだったり、そういうことを盛り込んでいるから、人間性がいいんだろうと。だから、みんなマネできないんだなというところはあるんじゃないかと思います。

――そういう部分も受け継いでいきたいですか?

そうですね。今も、チャリティはやっているんですけど、もっともっと、“令和のマイケル”として、マイケルができなかったことも入れながら、世界的に活動できたらいいなと思っています。

「ジミー・カーターのバースデー・パーティで何かパフォーマンスを」と誘われ…

――すごい自慢話があるとお聞きしました。

第39代アメリカ大統領ジミー・カーター氏のバースデー・パーティで、踊ったことがあります。

個人的に、ラスベガスに撮影しに行ってたんです。映画「オーシャンズ11」で有名な、ベラージオホテルで写真を撮っていたら、そのホテルで演奏していたピアニストさんが演奏を切り上げて僕の方に来て、一緒に写真を撮ってほしい、と。

「実は僕、第39大統領専属のピアニストなんだ」って。「今度、ジミー・カーターのバースデー・パーティがあるから、何かパフォーマンスしてくれないか」と言ってくれて。

最初、「うそやん!」って思ったんですけど。ジミー・カーターさんのいるアトランタにある教会を貸しきりで。そこで会うなり、「久しぶり、マイケル」って(笑)。

実際、マイケルと何度か世界平和についてスピーチをされているんですよね。今96歳で、アメリカで一番長生きしてる大統領なんです。SPに囲まれながらパフォーマンスしました。

そこには、マイケルと仲が良かった、あのエマニエル坊やも来ていたんですよ。もう50歳とかで。一番前で食いついて「マイコー!」って、ずっとムービー撮ってました(笑)。

やっぱり、マイケルは、日本よりもアメリカのほうがすごいんです。この姿で歩いていると、小さい女の子が泣いてハグしてきたりしますから。

ニューヨークのアポロ・シアターに行ったときも、マイケルファンの方が集まってくださって。すごく愛されている方なんだなと、実感できましたね。

――また世界でパフォーマンスを?

はい。アメリカを中心に、ヨーロッパも考えていまして。ドイツ、フランスあたりに行きたいなと。

マイケルは、ヨーロッパにもツアーで行っているんですけど、ヨーロッパには、“ゆかりの地”と呼べるような場所がないんです。ヨーロッパのマイケルファンは、その気持ちをどこにぶつけたらいいかわからないので、マイケルの追悼の日には、まったくマイケルに関係ない銅像にお花をそなえたりとかしてるんです。

僕のTik Tokのフォロワーは、9割くらいが海外の方。Tik Tokを通じて僕のことを知っている方もいるかもしれないので、ライブをして「またマイケルが来た!」と思ってもらえるような、そういうツアーをどんどんやっていきたいなと。

実は、ツアーを実現させようとしていた矢先に、このご時世(新型コロナウイルス)になってしまったので、近い将来、リベンジしたいと思っています。

ジャクトンのほかの画像が見られる!フジテレビ国際局のインスタもチェック!@fujitv_global :https://www.instagram.com/fujitv_global/?hl=ja