5月9日(日)、公益社団法人の日本看護協会が主催した「2021年看護の日トークイベント~だから、私は、看護を選ぶ。~」が開催され、ゲストに女優の志田未来が出席した。

このイベントは、2021年の看護週間(5月9日~15日)の初日に実施され、これまでの「看護の日」の取り組み紹介をはじめ、現役の看護学生が、認定看護師が働く現場を訪問したVTRを上映。VTRを視聴した上で、実際に医療の現場で活躍する看護のスペシャリスト、看護学生、そして志田がトークセッションを行った。

全身白の爽やかなコーディネートに、5年ぶりのショートカットスタイルで登場した志田。

「看護の日」について、「正直、今回のお話をいただいて初めて知りました。看護師や医療従事者の方々、そのご家族たちが新型コロナウイルスと向き合っていただいていることをニュースなどで見ることが多かったので、ぜひこのイベントに参加したいと思いました。今日はいろいろ勉強して帰りたいと思います」と笑顔を見せた。

続いて、認定看護師の元を看護学生が訪問してたVTRを見た志田は「ICUの現場と聞くと、よくドラマなどでもバタバタ何かが起こっているシーンが多いですが、実際の現場は、自分が想像していた以上にチェックしなければならない項目が多いことに驚きました。なかなか心が休まらなくて精神的にも大変なお仕事なのかなと思いました」と感想を。

また、トークの流れから、“プロフェッショナル”について話がおよぶと、志田は女優を目指したきっかけについて「6歳の頃にこの仕事を始めて、女優になりたいという大きな夢はなかったです。最初は母の勧めでしたが、続けていくうちに魅力的な部分に気づき、達成感を感じていく中で、女優を真剣に頑張りたいと思うようになりました」と意識の変化があったことを明かした。

さらに看護学生から「これまで看護師役や医療系ドラマに出演した際に大変だったことや心がけたこと」を質問された志田は「専門用語がめちゃくちゃ難しいです(笑)。それらを使い慣れているかのように話さなければいけないので…。演じるときは、患者さんに話すときの寄り添った話し方と、医療チーム内で会話するときのメリハリの付け方を意識しています」と回答。

最後にイベントの感想を「『患者さんが過ごしてきたこれまでの人生のこともしっかり考える』という認定看護師さんの言葉がとても印象的でした。看護師の仕事は“人と人を繋ぐ本当に素敵なお仕事”だなと、今回お話を聞いていて思いました」と語った。

続けて、看護職の方やこれから看護師を目指す学生に向けて「私たちが看護師の方とお会いするときは、肉体的にも精神的にも弱っているときです。そんなとき、看護師さんの存在自体が“安心”や“希望”です。看護師になる道のりは楽しいことばかりではないと思いますが、たくさんの仲間とたくさん経験をして自分の理想とする看護師像を見つけて、ぜひ頑張ってください」とエールを送った。