深みのある青と光を感じる白の塗装で伊勢志摩の海を表現。11月1日から運行開始
日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加賀美 豊、以下「当社」)は、近鉄名古屋駅・賢島駅間を結ぶ近畿日本鉄道株式会社のレストラン列車「Les Saveurs(レ・サヴール)志摩」の車両外装に当社の塗料が採用されたことをお知らせします。11月1日から運行を開始する同列車の車体は、青色のメタリック塗装が全面に施され、伊勢志摩の海・白砂・太陽が醸し出す爽やかな開放感を深みのある青色と光を感じる白色で表現した車両デザインとなっています。
過酷な外部環境から保護し、車両の魅力を引き立てる塗装技術
鉄道車両用の塗料には、色彩や光沢感などでイメージを向上させる「美観」機能と、過酷な外部環境から車両を守る「保護」の二つの機能があります。塗料の色によって車両のデザイン性を高め、個性を引き立てながら、景観に華を添えるとともに、走行による汚染や錆、夏の暑さと冬の寒さなどの四季を通じた過酷な環境の変化から車両を保護する役割も担っています。一般的な通勤列車の多くは、単一の色(原色のみ)で仕上げるソリッドカラーが採用されますが、近年、高級車両・観光列車を中心に、ブランド力の向上に貢献するメタリックカラーの採用が増えています。観光列車は特に地域性や意匠性が重視されるため、「Les Saveurs志摩」も伊勢志摩の海をイメージさせる青色のメタリックカラーとなっています。塗料に、見る角度や光の当たり方によって色調が変化する偏光マイカ※と呼ばれる粒子を配合することで、ある特定の波長の光だけを反射させるように制御する技術を採用。アルミやベースとなる色相との相乗効果により、光が当たった際に水面が輝くように見える効果を演出しており、見る時間帯によってさまざまな表情が楽しめます。
青と白のコントラストが印象的な車両デザイン

側面に「Les Saveurs志摩」の文字を配しています

フレンチコースを味わえる4号車の車内
光の反射を安定的に出せるよう塗装作業性にも配慮
白色の塗装部分は光が強く当たる晴れた日に見ると、青色のメタリックカラーとのコントラストにより、白く見えるように設計しています。白砂と波が砕けるときに白く見える海のイメージを、ほんのり黄色がかった柔らかい白色で表現しました。また、塗装作業者の技術や施工環境に左右されることなく、目標の色に塗装できるよう、塗装作業性にも配慮しています。メタリックカラーを構成する光輝材の選定と配合を工夫することで、均一な色彩や光の反射を安定的に出せるように設計しています。当社は今後も、塗料メーカーとしてより長く美しさを保持できる保護機能の向上とさらなる意匠性を追求するとともに、鉄道車両が織りなす風景を鉄道会社と共に創り出していきます。※偏光マイカ:マイカ(雲母)を基材にして、その表面に酸化チタンや酸化鉄などの金属酸化物を被覆した光輝顔料の一種です。光の干渉により、見る角度や光の当たり方で色味が変わって見えるのが特徴です。
観光列車「Les Saveurs志摩」採用箇所


色彩の時間による変化


列車の概要(近畿日本鉄道株式会社のニュースリリースから抜粋)
- 列車名の由来とコンセプト:フランス語で「Saveurs(サヴ―ル)」は「味」「風味」を意味し、伊勢志摩の多様な食材が織りなす奥深い味わいをイメージしています。「美食が誘う、優雅な列車旅」をコンセプトとし、 フレンチを上質な車内空間で楽しめます。
- 運行開始:2026年11月1日
- 停車駅:近鉄名古屋・伊勢市・宇治山田・五十鈴川(いすずがわ)・鳥羽・ 鵜方(うがた)・賢島
- 運行時刻:【往路】近鉄名古屋発 11時05分/賢島着 13時35分
【復路】賢島発 16時35分/近鉄名古屋着 19時12分(土休日は19時08分)
- 50席(全席座席指定)
- 公式ウェブサイト:https://www.kintetsu.co.jp/senden/les-saveurs-shima/
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