株式会社新潮社
人生の最終時刻に近づいて今、思うこと。

世の中は〈趨勢〉で動く。その流れに人は逆らいがたい。戦争によって混沌とする世界、AIの進化とともに異常なスピードで変わりゆく厄介な時代を生き抜くために――。



人は誰もが大河の一滴、ときに迂回し逆流しながらも生命をまっとうし、やがて悠久の海へといたる。だが、人生の最終時刻に接近したとき、人はなぜ少しでも長く生きようとするのか。〈大河の流れにさからって〉でも生きようとする理由は、いったいどこにあるのか――戦争によって混沌とする世界、AIの進化とともに異様なスピードで変わりゆく時代にあって、来し方行く末への日々の思いを綴った最新エッセイ集。

■本書の目次より

九十代、日々のよしなしごと
 生きることの難しさ       
 片づけた後に          
 語りつくされた後に        
 世に妄想の種は尽きまじ    
 言葉の世界の片隅から     

忘れ得ぬ人と光景
 サヨナラの季節        
 昭和文壇の残影        
 歌謡曲だけが昭和じゃない
 夜更けのコーヒーの歌    
 動物たちが好き        
 年の暮れに思い出すひと    
 時代の歌と、歌の時代     

養生と運のあいだで
 健康妄想の秋          
 歳はとるものである      
 杖をめぐっての考察    
 高齢者の生きる道       
 私の非科学的推察とは     
 ふたたびの春         

日本人について思うこと
 着るものについて       
 高齢化の明日へ向けて     
 人を見たら泥棒と思え     
 AI時代の“名人”       
 人それぞれの隠し味       

AIの時代、未来への予感  
 携帯という怪物        
 半世紀むかしのコンピューター談義 
 ふたたびAIについて     
 退屈な平和と劇的な戦争    
 倍速の時代に         
 ガラケー哀歌         

人生の最終時刻に近づいて
 前のめりの世の中で      
 高齢社会への覚悟       
 何かのために生きる、のではなく 
 書くことと、語ることと    

■著者コメント




いまは人生の残り時間が、カチカチと音をたてて経過していくのを、日々、聴きながら生きているような実感がある。そして、それはそれで、決して悪くない日常なのであることに驚く。あえて生命の大河に身を投じなくとも、河水は刻々と足もとに満ちてくるのだ。ときには大河の流れに逆らって、浅瀬を歩いたりしてもいいのではあるまいか。人生の最終時刻に接近したとき、人は自分がなぜ少しでも長く生きようとするのかを考えた。  本文より


■書籍内容

人は誰もが大河の一滴、ときに迂回し逆流しながらも生命をまっとうし、やがて悠久の海へといたる。だが、人生の最終時刻に接近したとき、人はなぜ少しでも長く生きようとするのか。〈大河の流れにさからって〉でも生きようとする理由は、いったいどこにあるのか――戦争によって混沌とする世界、AIの進化とともに異様なスピードで変わりゆく時代にあって、来し方行く末への日々の思いを綴った〈生き抜くヒント〉33話。

■著者紹介:五木寛之(いつき・ひろゆき)

1932(昭和7)年福岡県生まれ。作家。早稲田大学露文科中退後、編集者などを経て『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、『青春の門 筑豊篇』他で吉川英治文学賞、『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。『他力』『忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉』『大河の一滴 最終章』など著書多数。

■書籍データ

【タイトル】時には大河の流れにさからって
【著者名】五木寛之
【発売日】2026年10月19日
【造本】新潮新書/新書版ソフトカバー
【定価】990円
【ISBN】978-4-10-611139-6
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611139/
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