2022年に亡くなった石原慎太郎さん(作家・政治家)の新刊『昭和の風雲児』の増刷が決定しました。発売から2週間余での増刷は、石原さんの人気が依然として高いことのあらわれです。

「いろいろ残しておきたい話がいっぱいあるんだ。来週、テレコを持ってうちに来てくれ」
石原慎太郎氏からのこんな電話が新潮新書編集部にかかってきたのは、2015年3月のこと。石原さんはこの2年前、2013年に軽い脳梗塞を患い、翌年には体力低下を理由に政界引退を表明。電話の前月、2月には脳梗塞で入院と報じられていました。
体調も万全ではない中、「残しておきたい」と編集者を前に語った話が本書のもとになっています。戦後から平成にかけて、ベストセラー作家として、政治家、都知事として精力的に活動し続けた石原さんの思い出話は、実に豊潤です。本書に登場する、直接やり取りをした人物だけ挙げても、三島由紀夫、小林秀雄、田中角栄、小津安二郎、浅利慶太、立川談志等々。それぞれの人と、時に意気投合し、時にぶつかり、時に大胆なプロジェクトを進め、といったその時々のエピソードが石原さんらしい口調で再現されていきます。
「今はかつてのように自由にものを言い合う場がなくなった。もっぱらネットでのやり取りが増えたとも聞くが、私はそんなものを面白いとは思わない。やはり言葉というものは、文字だけではなく言語で、声で交わすこともなくては生きたものにならないのではないか」(本書より)
SNSでの不毛な議論、冷静さを欠いた批判の応酬、足の引っ張り合いを日常的に目にする現在、石原さんの言葉に頷く方も多いのではないでしょうか。

(C)新潮社

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■書籍内容紹介
「裕次郎とのタッグは『太陽の季節』に始まった」「小津安二郎が教えてくれたこと」「三島由紀夫の虚飾を懐かしむ」「川端康成の不思議な存在感」「小林秀雄の自由な精神」「浅利慶太と仕掛けた日生劇場」「立川談志と最後の会話」――戦後日本の黄金期に数多くの人と触れ合い、時にぶつかりあって生きた著者の豊潤な思い出話。■著者紹介:石原慎太郎
1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学在学中に「太陽の季節」で芥川賞を受賞。68年に参議院議員に当選し、その後衆議院議員として運輸大臣などを歴任した。99年に東京都知事に就任、4選をはたす。『わが人生の時の時』など著書多数。2022年逝去。■書籍データ
【タイトル】『昭和の風雲児』【著者名】石原慎太郎
【発売日】2026年9月17日
【造本】新書版
【定価】946円(税込)
【ISBN】978₋4₋10₋611136₋5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611136/
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