10月19日、GACKTさんと二階堂ふみさんがW主演を務める、映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の埼玉県・滋賀県への「謝罪」表敬会見が行われ、二階堂さん、加藤諒さん、武内英樹監督が登壇しました。

2019年、魔夜峰央(まやみねお)さんの原作「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社/累計発行部数72万部)を、GACKTさん、二階堂さんのW主演により実写映画化した「翔んで埼玉」。

架空の埼玉県を徹底的にディスるという内容とは裏腹に、埼玉県民の心に深く郷土愛を刻み、第43回日本アカデミー賞において最優秀監督賞を含む12部門を受賞。“埼玉ブーム”の社会現象も巻き起こしました。

続編となる今作では、関西へと舞台を広げ、“天下分け目の東西ディスり対決”を繰り広げます。

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左から)キャッフィー(滋賀県のマスコット)、三日月大造(滋賀県知事)、加藤諒、二階堂ふみ、武内英樹監督、大野元裕(埼玉県知事)、コバトン(埼玉県のマスコット)

二階堂ふみ「お忙しい中、こんな茶番に付き合っていただいて…」

会見には、前作に続き、本作でも相変わらずディスられている「埼玉」を代表して大野元裕埼玉県知事が、続編でまさかの飛び火ディスを食らう「滋賀」を代表して三日月大造滋賀県知事が参加しました。

会見冒頭、「また続編を作ってしまい申し訳ありませんでした」と埼玉県知事に向けて謝罪する3人。

続けて「巻き込んでしまって申し訳ありませんでした」と今度は滋賀県知事に頭を下げ、シュールな会見のスタートとなりました。

二階堂さんは「この作品で、パート2というのは申し訳ないと言いますか…」と切り出し、「お忙しい中、こんな茶番に付き合っていただいてありがとうございます。本当に申し訳ありません」とコメント。

加藤さんは「今日、どういう格好で来たらいいんだろうと思ったときに、埼玉の格好をしようと思って、顔に泥を塗ってきました」と紹介し、会場の笑いを誘いました。

作品を通して、埼玉県の印象の変化について聞かれると、二階堂さんは「撮影許可の段階からお世話になることが多かったので、申し訳ないなという気持ちもあったのですが、パート1がすごく好評いただきまして」と回顧。

「街を歩いていたら『私、埼玉出身なんです!』と声をかけていただけるようになって、勝手に埼玉代表なんだなって思った」と反響の大きさを振り返りました。

滋賀県は関西の埼玉県ポジション!?

今作で「滋賀に焦点を当てたのはなぜ?」と話題が及ぶと、武内監督は「1作目は、関東ではヒットしたんですけど、関西の人にとっては埼玉がよくわからないので、あまりヒットしなかったんですよ」と自虐。

続けて「関西の方でも『ディスってほしい』という声が多々ありまして、関西でこの話を作るにはどこの県をメインにすればいいんだろうと意見を聞いたところ、どうやら滋賀が埼玉県のポジションだということが分かって」とニヤリ。

「『ぜひ、うち(滋賀県)でやってください。いくらディスっても大丈夫ですから』というアピールがありまして、やらせていただくことになりました」と明かしました。

埼玉県知事は「また続編を作るなんてちょっといい加減にしてほしい」と冗談まじりに話しつつ、「しっかりと埼玉愛を感じる作品に仕上がっていただいて、そこには感謝をしています」と笑顔。

滋賀県知事は「『何で滋賀県まで飛び火させるねん!』というのが最初の印象だったのですが、琵琶湖に対する愛や、人の優しさなど、いろんなところに愛があふれていたので、映画を通じて(滋賀県への)誇りや愛情がさらに沸けばいいなと思って、応援していきたいと思います」とコメントしました。