加藤シゲアキさんの最新長編小説「なれのはて」(10月25日発売)の、発売前重版が決定。立体書影と加藤さんのティザーポスターデザインも公開されました。

<加藤シゲアキ「生きるために描く」書評家絶賛の最新ミステリ小説「なれのはて」カバーデザイン発表>

本作は、1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げ、原稿に向きあった期間は約3年。原稿用紙740枚超の大作。舞台は、東京、秋田、新潟。そして時代も令和から、戦前戦後の昭和、そして大正までが描かれます。

「小説現代10月号」での全編掲載やロングインタビュー、秋田ロケレポートなどが好評で、全国の書店員から声が寄せられています。

「加藤シゲアキという作家の果てしない才能にこの業界の未来を預けてみたくなった」
(有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店/小出美都子さん)

「誰にも何も言わせないすごい作品を大切に売っていきたい」
(ジュンク堂書店滋賀草津店/山中真理さん)

「最後の一文まで読んだときには、加藤シゲアキという作家に出会えたことに感動を覚えた」
(うさぎや栃木城内店/若山尚美さん)

「ラスト、涙が溢れ出ました。 なんて美しい。加藤シゲアキ、最高傑作。 これは凄まじい1冊です」
(文真堂書店ビバモール本庄店/山本智子さん)

「『なれのはて』にあるものは絶望だけではない。そう前を向かせてくれる一冊。作家加藤シゲアキ氏にありがとうと言いたい。」
(ジュンク堂書店秋田店/今野圭一さん)

これらの声に押され、発売前にもかかわらず多くの注文が集まり、2刷目が決定しました。

さらに、立体書影と、加藤さんの新しいビジュアルポスターも公開。

「なれのはて」(講談社)

「なれのはて」(講談社)ティザーポスター

ポスターには石油を想起させるレインボー箔の加工が施されており、加藤さんがサインを入れたものが、一部書店へ配布されます(配布開始は10月25日の発売日前後の予定。地域によって異なります)。

<「なれのはて」あらすじ・概要>

ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。

ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密に繫がっていた。

1945 年8 月15 日未明の秋田・土崎空襲。芸術が招いた、意図しない悲劇。暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。
戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。

「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物の成れの果てだ」

■タイトル:なれのはて
■著者名:加藤シゲアキ
■発⾏:講談社
■発売⽇:2023年10⽉25⽇(⽔)
■448ページ