上白石萌歌さんと八木莉可子さんが、渾身の歌とダンスを披露しました。
現在放送中の水10ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ)は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。
中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていく“音楽青春コメディ”です。
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英子は第3話から引き続き、大型フェス・サマーソニアへの出場条件である「SNSでの10万イイネ獲得」のため奮闘中。先日放送された第5話では、孔明の計略により、ライバルのアイドルユニット「AZALEA(アザリエ)」(八木、葵うたの、森ふた葉)のゲリラライブ会場で、英子が彼女たちの歌を歌いはじめました。
11月1日(水)放送の第6話では、いよいよ英子とAZALEAが対峙。2組のパフォーマンスがぶつかり合います。
そのシーンの撮影のもようを、フジテレビュー!!がレポートします。
“アイドル”八木莉可子が魅了!上白石萌歌は雨のなか…
撮影は8月某日、神戸で行われました。早朝から厳しい暑さとなるなか、キャスト、スタッフ、そしてAZALEAファン役のエキストラが集結。
トラックステージの照明は“AZALEAカラー”のピンク色、ファンもピンク色を取り入れた衣装を身につけ、現場は華やかな雰囲気に包まれていました。
スタッフらがテキパキと準備を進めるなか、AZALEAメンバー・久遠七海(くおん・ななみ)役の八木さん、一夏(いちか)役の葵さん、双葉(ふたば)役の森さんの3人が、ステージに登場。AZALEAのパフォーマンスの撮影はこの日が初ということもあり、どこか緊張した様子がうかがえます。
本作の八尾香澄プロデューサー(以下、八尾P)によると、「八木さんたちは撮影前にダンスや楽器の練習、レコーディングを重ね、この日ために積み上げてきた」のだそう。3人は本番直前まで、何度も振り付けを確認していました。
左から:一夏(葵うたの)、久遠七海(八木莉可子)、双葉(森ふた葉)
スタッフの「よーい、はい!」のかけ声で、撮影がスタート。AZALEAの楽曲「No Future But Go To Future」が流れると、八木さんたちは、ポップなメロディに乗せて軽快なダンスを披露しました。
撮影場所が海の近くだったこともあり、時折り強風が吹くこともありましたが、八木さんらは動じることなくダンス。思わずマネして踊りたくなるキャッチーな振り付けは必見です。
ファン役のエキストラもノリノリで体を揺らしており、まるで本物のライブ会場のよう。ちなみに、観客のなかには徳井健太(平成ノブシコブシ)さんの姿も!AZALEAファンを、先陣を切って引っ張る古参ファンの姿に注目です。
AZALEAのライブシーンが終わり、続いては英子の歌唱シーンの撮影へ。英子が、初の自作曲「DREAMER」を初めて披露するという、重要な場面です。
英子役の上白石さんは緊張した面持ちに見えましたが、いざ歌いはじめると、のびやかな声で観客を魅了。透き通るような歌声が空に響きわたります。
暑さを忘れさせるようなその歌声に聴き入るスタッフも多数。カメラに映ってないエキストラも、上白石さんの歌声に体を揺らしたり、リズムを刻んだり。手拍子をしながら、心地よさそうに聴き入る姿も印象的でした。
途中、雨が降るハプニングにも、上白石さんは集中を切らさずに歌い続け、最後は晴れやかな表情を浮かべていました。
八尾Pによると、上白石さんは撮影前、セリフを言わずに歌い出すか、何か発言してから歌うべきか悩んでいたのだとか。そこで、スタッフらを交えてディスカッションを。
「『いま英子が言えるのは、たぶんこのくらいだよね』と想像して、その場でセリフを少し増やしたりしました。『DREAMER』は英子にとって大事な曲なので、お披露目のときをどう迎えるか、真剣に考えました」(八尾P)。
本作の企画を務める髙木由佳(フジテレビ)は、「英子や七海たちの思いが伝わるようなシーンになっていると思います」と、撮影を振り返りました。
八木莉可子ミニインタビュー「萌歌ちゃんってすごい!」
左から:一夏(葵うたの)、久遠七海(八木莉可子)、双葉(森ふた葉)
――真夏の屋外での撮影となりましたが、いかがでしたか?
暑さなどももちろん大変でしたが、それより、ステージに立ったときの緊張感が一番印象に残っています。私は楽器も歌も未経験だったので、大勢の観客の方がいらっしゃるなかでバンド演奏をするのは、とても緊張しました。
七海としては、複雑な感情がありつつも「頑張ろう!」と腹をくくって出演するステージだったので、彼女の葛藤を感じながら撮影に臨みました。AZALEAとしてもすごく大切なシーンなので、「七海をちゃんと生きられるだろうか」という緊張感がありました。
――反対に、楽しかったことはありますか?
AZALEAのメンバーと、実際にお客さんがいらっしゃるなかで演奏をしたり、ダンスを踊れたことです。私たち、自分たちで言うのもなんですが、本当に仲良が良くて(笑)。
カメラがまわっていないところでも3人一緒にいるので、役と現実世界に、そんなに差がない気がしていて。だからこそ、3人でずっと練習してきた演奏とダンスをお見せできたことが、すごくうれしかったです。
――上白石さんも一緒に撮影していましたが、何か話しましたか?
撮影前に、萌歌ちゃん、私たちAZALEAの3人、ダンスの先生で、緊張をほぐすフリーダンスを踊ったりしました。
本番中は、ステージが離れていることもあってあまり話せなかったので、休憩中にコミュニケーションを取ったり、萌歌ちゃんと4人でAZALEAの「No Future But Go To Future」を踊ったりしていました!
――英子が歌う「DREAMER」を生で聴いた感想を聞かせてください。
「DREAMER」を初めて聴かせてもらったのは、神戸ロケではなく、英子と2人のシーンだったのですが、すごく泣いてしまいました。本番でもないのに泣けるし、何回聴いてもやっぱり泣いちゃう。七海としての感情がすごくあふれてきて、悔しかったり、うらやましかったり、やっぱり英子が好きだと思ったり。
こんなに心を揺さぶられるのは、きっと萌歌ちゃんの歌の力だと思うので、萌歌ちゃんって本当にすごいな、そして萌歌ちゃん、英子の歌はヤバい…!と、身に染みて感じながら撮影させていただきました。ぜいたくな時間でした。
それぞれの思いが詰まったパフォーマンスが見られる『パリピ孔明』第6話は、11月1日(水)22時より、フジテレビで放送されます。