向井理さんと宮世琉弥さんが、白熱のラップバトルを繰り広げました。

現在放送中の水10ドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ)は、「ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の、人気コミックが原作(原作:四葉夕トさん、漫画:小川亮さん)。

中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に転生して、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石萌歌)の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていく“音楽青春コメディ”です。

<ドラマ『パリピ孔明』の関連記事>

先日放送された第3話では、孔明が、ある理由から表舞台から姿を消していた“無敵のフリースタイルラッパー”KABE太人(宮世)を英子の仲間にするため奮闘。BBラウンジで行われるMCラップバトルイベントで、KABEが英子の仲間になるか、孔明がKABEの願いを叶えるか、勝負をすることになりました。

10月18日(水)放送の第4話では、いよいよ、孔明とKABEの対決が繰り広げられます。

そのシーンの撮影のもようを、フジテレビュー!!がレポートします。

向井理 “お経ラップ”に挑戦!笑いが起きる場面も

孔明役の向井さんは、ネオン装飾がチカチカ光る、ど派手な特製チェアに乗ってスタンバイ。スタッフが準備をしている間、何度も“お経ラップ”を唱え、本番に備えていました。

諸葛孔明(向井理)

本作の八尾香澄プロデューサー(以下、八尾P)によると本番の数日前にリハーサルが行われたそう。向井さん、宮世さん、ラップ監修のLITTLE(KICK THE CAN CREW)さんの3人で「ここは、もっと白熱させたい」など意見を交わし、本番に向けてベストな状態を作ってきたと明かしました。

演出の渋江修平さんが「ライブ感でいきましょう!」とキャスト、スタッフを盛り上げ、いざ撮影がスタート。

このシーンで向井さんは、膨大な言葉数がある“お経ラップ”に挑戦。言葉数の多さだけではなく、間合い、息継ぎ、リズムのバランスにも気をつかわなければいけない、難しいシーンです。

しかし向井さんは、涼しげな表情でなめらかにラップを披露。早口言葉のようになりながらも、噛むことなく、一気にまくし立てる姿は圧巻です。冷静さのなかに熱さを秘める孔明を、見事に表現していました。

中盤では、孔明の「兵・法(へい・ほう)!」のコールに合わせて、背後に控えた文官たちが「HEY-HO!」と盛り上げます。

諸葛孔明(向井理)と、背後に控えた文官たち

本番前の練習では、「兵・法!」(向井)、「HEY-HO!」(文官)とリズムのいいコールが続きましたが…向井さんが突然「兵・兵・法!」と“変化球コール”を披露。文官役のキャストたちは、予想外の展開にリズムが崩れてしまい、会場に笑いが起こりました。

本番では、観客も一体となって「HEY-HO!」とレスポンス。初めはリズムを取るのが難しく、一同が戸惑い、思わず笑ってしまう場面も。しかし、タイミングをつかむと、息ぴったりのコール&レスポンスで盛り上がりました。

そして、孔明の“お経ラップ”に対抗する、KABE役の宮世さんのラップも見どころです。

本作で企画を務める髙木由佳(フジテレビ)は、撮影前の宮世さんについて「ラップが原作と多少違う部分もありますし『受け入れられるのかな』と、緊張していたようにも感じた」のだとか。

左:諸葛孔明(向井理)、右:KABE太人(宮世琉弥)

しかし、いざ撮影が始まると、八尾Pは「どんどん表情が良くなっていった。孔明から面と向かって言葉をぶつけられることで白熱して、アツいカウンターを返していた」と感じたそう。

「撮影が終わったら、やりきった表情を見せていました」(髙木)、「彼にとっても、ストーリー的にも、前半の見せ場の一つなので、気合いが入っていたと思います」(八尾)と明かしました。

左:KABE太人(宮世琉弥)、右:諸葛孔明(向井理)

向井さんと宮世さんは、撮影の合間に何度も言葉を交わし、お互いのラップの間合いを確認。また、撮影した映像は、スタッフも交えて繰り返し確認し、納得いくシーンになるよう、何度も調整して撮影に臨む姿が印象的でした。

この日は、実は観客役のエキストラに交じり、原作者の四葉さん、小川さんの姿が。さらに英子役の上白石さんも、休憩中にスタジオにやってきて、向井さんと宮世さんのラップを見守っていました。

宮世琉弥ミニインタビュー!向井理と「地元トーク」

KABE太人(宮世琉弥)

──KABEにとって、孔明とのラップバトルはターニングポイントになります。どんな気持ちで撮影に臨みましたか?

撮影前に準備期間があったので、毎日ラップを口ずさんでいました。

今回、LITTLEさんにラップをしっかり教わったことで、“KABEのラップ”として、自分のなかに落とし込むことができました。会場を自分が凌駕できるように、「自分はラップに慣れている、大丈夫!」という意識と自信を持って、撮影に臨みました。

──向井さんとは、撮影の合間にどんなことを話していましたか?

お芝居の話をさせていただいていました。 段取りから本番まで、どのように作っていくかなど。改めて勉強になることが、たくさんありました。

あとは、地元トークなどをしていました!僕の地元の仙台の話、向井さんの地元のお話をさせていただいて、すごく楽しかったです。

──原作者の四葉さん、小川さんの前でKABEを演じていかがでしたか?

KABEにとっても僕にとっても、すごく大切なシーンだったので、すごく緊張しました。でも、本番では、先生方が見てくださっているという緊張感をいい意味で忘れて、お芝居に集中することができました。先生方からは、お褒めの言葉をいただけてうれしかったです!

白熱のラップバトルが見られる『パリピ孔明』第4話は、10月18日(水)22時より、フジテレビで放送されます。