『この素晴らしき世界』第2話完全版

主婦の浜岡妙子(若村麻由美)は、失踪中の女優・若菜絹代(若村麻由美:二役)に成りすまして謝罪会見を終える。

しかし、会見の後、若菜が所属する「プロダクション曼珠沙華」の副社長・安原光顕(西村まさ彦)のもとに、若菜が倒れて病院に緊急搬送されたと連絡が入る。安原は、近々行われるCM撮影も成りすましを続けてくれないかと頼むが、妙子はそれを断った。

そのころ、「プロダクション曼珠沙華」は、若菜失踪の件以外でも窮地に立たされていた。

社員スタッフの櫻井佳音(葉月ひとみ)が過重労働を原因に自殺未遂を起こし、彼女の弁護士・浅野俊徳(佐戸井けん太)が労働基準局への申告を検討していると事務所に通告してきたのだ。

社長・比嘉莉湖(木村佳乃)らは本人と話したいと申し入れる。しかし、浅野は佳音が会社の人間には会わないと取り合わなかった。

パート先で真由美(猫背椿)と愚痴を言い合い、夫・陽一(マキタスポーツ)たち家族を支える普段の生活に戻った妙子の前に、若菜の夫・水田夏雄(沢村一樹)が現れた。

妙子を喫茶店に連れて行った夏雄は、迷惑かけてしまったことを謝ると、若菜が倒れたという情報はウソだと告げる。本当は若菜はどこにいるのかわかっていないのだという。

妙子から、若菜に似ていたか、と問われた夏雄は、全然似ていないが妙子のほうが素敵だと言って笑顔を見せた。

別の日、妙子は「プロダクション曼珠沙華」を訪れ、莉湖に会う。妙子が本当のことを聞きに来たと切り出すと、莉湖は若菜の失踪がウソであることを認めた。

妙子は、ウソをつくことへの後ろめたさや怖さはあるが、若菜の代役をやってみたい気持ちもある、と正直に話す。すると、莉湖は若菜の仕事が激減していたこと、彼女に続く人材を育てられなかったこともあって事務所は負債を抱えていることを打ち明けた。

そんななか、来年秋に撮影が予定されている映画に若菜が主演することが決まり、何としてでもこれを成功させなければと思っていた矢先に、若菜のスキャンダルが出てしまったのだと続ける。

莉湖は、社内からももう会社を畳むべきという声が上がっているがそれでも諦めたくない、と言って、改めて妙子に協力を依頼した。

妙子は、夏雄、マネージャー・室井セシル(円井わん)、西條隼人(時任勇気)らとともにCM用スチール撮影の練習に臨む。だが、緊張でガチガチの妙子は、まともにポースすらとれない有様だった。

それを見た夏雄は、「魔法をかけにいってくる」と言って妙子を外に連れ出す。

妙子が高所を苦手としていることを知った夏雄は、苦手なものに少しずつ慣れていくことで克服することができれば、その成功体験が他のことにも影響を与えるという“トカゲセラピー”を実践。妙子が高所でも景色が楽しめるまでにする。

スタジオに戻り、別人のような表情を見せる妙子。そのおかげで妙子は本番の撮影も見事に乗り切り…。

妙子の息子・あきら(中川大輔)は、公園で出会った女性・蒼井蛍(永瀬莉子)と偶然再会し、彼女が会社社長だと知る。蛍は、「あきらくんも会社作ったらいいよ」と誘った。

テレビ局で収録を終えた妙子は、西條から、家族には事情を話して協力してもらったほうが良いのでは、と提案される。しかし妙子は、それだと自分だけのへそくりにならない、と断った。

そのとき、妙子のスマートフォンに「騙されないように気をつけて。これから多くの敵が現れるから」というメッセージが届く。差出人のIDは「Mr.Summer time」だった。

テレビ局を出る際、妙子は「芸能人気分を味わいたい」と西條にわがままを言って、男性アイドルの出待ちをしている女性ファンの前に姿を現す。その中の1人が急に妙子に向かってきて…。

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