滋賀県出身の3人が、ユーモアを交えながら“滋賀愛”を語りました。
7月16日(日)の『ボクらの時代』は、西川貴教さん、ユースケ(ダイアン)さん、津田篤宏(ダイアン)さんが登場しました。
滋賀県は、お笑い&音楽の世界が近くになかった
滋賀県出身の3人。西川さんは、2008年から滋賀ふるさと観光大使を務め、2020年には滋賀県文化功労章を受章しています。
西川:小学校時分から知り合うてんねやろ?
津田:そうですね。小4!
ユースケ:小4で、少年サッカーのチームに入ったら、もう相方もいて。中学で同じ中学になるんですよ。
西川:ああ、そうなんや。
津田:お笑いの話とかしてたんで。ダウンタウンさんとかの話を。
西川:へぇ。じゃあ、もうそのまま「お笑いやってみよう」って話になったの?
津田:ぜんぜんならず。
ユースケ:それが、ぜんぜんなってないです。大阪の人とかって、学校終わりに劇場に観に行ったりとか…。
西川:せやね。
ユースケ:(滋賀では)お笑い(の世界)がそんなに近くなかったんで、ホンマにテレビのお笑いの話をするくらいの。
西川:僕らもそうよ。音楽って、全然近くないもん。
津田:そうですよね。滋賀県ね…。
西川:小屋ないもん。しょうがないから、自分らで、市民会館とか文化ホールとかを借りて、申請して。その借りた分の料金を、自分らでチケット作って、それでペイして…。
西川さんは、中学で初めてバンドを組み、高校生になったときには「人のイベントに出たり、自分らで主催したり。昔からイベントを自分らでやっていましたね」と、学生時代を振り返りました。
西川貴教の返しに「滋賀以外のことも、全部わかってはる!」
出身地の「愛荘町ふるさと大使」を務めている、ユースケさんと津田さんは、西川さんに「滋賀県の良いところ」を聞きました。
西川:良いところでもあるけど、悪いところでもあるのが、自己主張がね…。
津田:あー。
西川:少なめやんか。
津田:そうですね。控えめな人、多いですね、本当に。
ユースケ:なるほど。
西川:PRするものがね。一発目に琵琶湖を出しちゃうと。ロイヤルストレートフラッシュみたいな状態で…。
津田:うはははは!
ユースケ:確かにね。
西川:だから、「何もないんやったら、逆に何でもありちゃうかな」思って。今、いろんなイベントをね。
津田:ああ、そっか。
西川:(2人にも)頑張ってほしいなって。
津田:(自分たちは)愛荘町担当としてな!
ユースケ:僕らはもう、ホンマの地元なので。
津田:今度、ちょっと地元でやらせてもらうもんな。
ユースケ:イベントみたいなんを、やらせてもらうんですよ。(だから)任命されたときは、本当にうれしかったです。「一応、ちょっとは認めてくれはったのかな」っていう。
ユースケさんが「大阪でも、まぁまぁがんばってたけど、そういうのは一切なかった」と語ると、西川さんは「『うちらみたいなもんが頼んで、聞いてくれはるやろうか?』って思ってのこと」と、滋賀県の控えめな県民性が影響していると説きました。
西川:ふるさと観光大使。僕がなるまで、滋賀県にふるさと観光大使の制度がなかったのよ。
津田:え!そうなんすか。
ユースケ:マジですか?
西川:当時の県知事が、毎年ゆかりの方にインタビューしてるんやと。で、僕にお話が来て。話してる間に、どんどん熱くなってきて「ああしてくださいよ」「こうしてください」って、結構言ったのよ。
津田:ああ、熱い…。
西川:そしたら「そんなに言うんやったら、そういう(ふるさと大使)制度を作ったら、なってくれるんですか?」って。売り言葉に買い言葉やから「やったりますよ!」って言って。
その春には滋賀県の議会を通り、正式に滋賀県ふるさと大使の制度がスタート。西川さんは、そこから半年で準備し、現在も続く「イナズマロック フェス」を立ち上げた経緯語り、ユースケさん、津田さんは感嘆の声をあげました。
津田:それからずっと、観光大使を?
西川:そうですね。
津田:そろそろな、もう1個(立場的に)上がってもらって。その観光大使の役を、この我々が…。
西川:もちろん、やってもらえるんやったら…まぁ、そのためにはもっとね、レギュラーを増やしてもらって。
津田:何ですか!
西川:帯でちゃんとね、(レギュラー番組を)とれるようになったりとかさ。
ユースケ:うははははは。
津田:(今年の)『27時間テレビ』(『FNS27時間テレビ』)のMCですよ!
西川:まぁまぁ、それも…千鳥おっての話。
西川さんの返しに、「滋賀以外のことも、全部わかってはる!」(ユースケ)、「全部知ってるやんけ。恐ろしいわ。刑事か!」(津田)と、笑うしかありませんでした。
ダイアンのブレイクは、ハネたっていう感じのところがないまま、じんわーり浸透してる
下積みが長かったと語るダイアンが全国区になるまでを、西川さんは「パーンとさ、ハネたっていう感じのところがないまま、じんわーり浸透してる」と表現しました。
西川:こんなパターン、あるの?湿っていくみたいな(笑)。
津田:うはははは!
ユースケ:じわーって(笑)。
津田:染みこんでいってる(笑)?
西川:「あれ?気がついたらおるで!」(笑)。
津田さんは、「確かに、目立った賞は獲れていない」とうなずくと、西川さんは現在のダイアンについて「ネタの精度の上がり方が違う。昔のネタと比べて聞くと、同じネタでも、ふりきれ方の切れ味が全然違う。(以前の)『あと一歩』というところは、そこの精度やったのかな」と分析。
すかさず津田さんが「NSCの講師か!」と、突っ込みました。
津田:歌にもあるんですか?そういう変化みたいなの。
西川:それは、あるやろうなぁ。曲の場合、自分が良かれと思って変えちゃうと、聴いてくれてる人らは「最初のころのが良かったな」みたいなのも。
ユースケ:そうなんすよね。
津田:よう言いますよね。「あのアレンジいらんわ」とか。
西川:そうそう。でも、「もうちょっとここ、こうしたかった」「これをこうした方が、良かったかもしれへん」というのがあるやん?
ユースケ:はい。
西川:それを、試されへんから。1回出してしまうと。
津田:そっか。
西川:それはね、だからネタと違って「ここんところ変えようや」「ここ、もっと面白いのあるやん」とか「これを挟んだらええやん」みたいなのが、できへんかったりするから、これは厳しいよ!
津田:「バラード調になってる!」とか。
西川:そうそう。
ユースケ:「ボサノバ調や!」とか。「普通の聴きたかったのに!」
津田:ふはははは。あるけど!
西川:(苦笑)
ユースケさんは、お笑いと音楽は「全然違いますね」と納得していました。