夫婦のセックスレスをテーマした大人の恋愛ドラマ、木曜劇場『あなたがしてくれなくても』。
本作は結婚5年目でレス歴2年の吉野みち(奈緒)が、夫・陽一(永山瑛太)との夫婦関係の悩みを上司・新名誠(岩田剛典)に相談したことから、物語が展開。
吉野家と新名家2組の夫婦がすれ違うなか、みちは、夫と向き合おうと努力するも新名に心惹かれていき、新名も、みちの相談を受けるうちに思いを寄せ、気持ちを打ち明けます。
一方、陽一は店長を務めるカフェのアルバイト・三島結衣花(さとうほなみ)と関係を持ち、ファッション誌の副編集長を務める新名の妻・楓(田中みな実)は夫よりも仕事に打ち込み…。
セックスレス、不倫などセンセーショナルでドロドロとした展開とともに、4者4様のキャラクターのリアルな描写が好評を博しています。
<【毎週更新】木曜劇場『あなたがしてくれなくても』あらすじ完全版まとめ>
そんな物語のなかで、“名言”が「刺さる」と話題なのが、北原華(武田玲奈)と川上圭子(MEGUMI)。華は、みちの後輩ながら、悩むみちに鋭い“恋の名言”を放ち、圭子は、仕事に打ち込む楓を諭します。
ここでは、華と圭子のセリフの一部を振り返っていきます。
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働く女性が結婚、出産で直面する“危機感”
<第2話>
「思わない?なんで男はさ、仕事して、遊んで、浮気なんかもできちゃうのに、女が出世したいと思うと仕事だけになっちゃうんだろうって。結婚したり、出産したりするとさ、会社って親切なフリして時間に余裕がある部署に回そうとするじゃん。(中略)そういう女の必死さってさ、分かんないんだよ。油断したら足をすくわれる怖さ、積み上げてきたキャリアを一瞬で奪われる危機感。私は、私のやり方でやっていこうかなと思って」(by川上圭子)
キャリア志向の強い楓にとって、憧れであり目標でもあるファッション誌編集長の川上圭子。その圭子が、編集長を辞めて独立を示唆するシーンでのこのセリフは、働く女性が結婚や出産で直面する葛藤をリアルに言い表したもの。
この言葉を聞き、楓も自身が異動にならないように必死であることを打ち明けます。
SNSでは「分かるわ」「本当それ」「私も一瞬で奪われた」「結婚のメリット、女性のほうが圧倒的に少ないよね」と共感するコメントが寄せられました。
男女の友情は成立する?華の見解は…
<第3話>
「いや、それ恋になるでしょ。恋の種ですよ。種から芽生えたら、コンクリートでさえ突き破りますからね。先輩は大丈夫かな?」(by北原華)
ある悩みを後輩・北原華に相談したみち。北原が「男の本音は男にしか分からない」と言うと、みちは男友だちに相談しようとつぶやく。
そこから永遠のテーマ、「男女の友情は成立するか」という話題に。新名のことをを想像し「人として好き」という感情があると伝えたみちに対する華の返答がこのセリフ。
このとき、みちは新名に対してともにセックスレスの悩みを抱えた“戦友”として踏みとどまっていたものの、後に北原の心配は的中。一緒に会社をズル休みして水族館に行き、恋の種が芽生えてしまいました。
「楓はさ、自分だけが必死に仕事してると思ってるでしょ。それじゃ誰もついてこないよ?」(by川上圭子)
副編集長として仕事をこなす楓ですが、なかなか雑誌の実売率が上がらず苦悩。「私の責任ですよね」と抱え込む楓に、圭子がズバリ。
責任感からか編集部で常にピリピリしていた楓は、編集部員へも強く当たることが多かったものの、この言葉を受けて、仕事中の態度を見直すことに。
夫がいないことを寂しいと思うか、清々するか…
<第4話>
「そういう顔しちゃうか。旦那がいなくて寂しいじゃなくて、心置きなく仕事できて清々するっていう顔。そういうのってさ、相手に伝わるから気を付けなよ?知らないうちに不満がたまって、うちみたいにある日突然爆発ってなったら大変だから」(by川上圭子)
新名が1泊2日の研修旅行のため、家を空けることになっていると楓が話したときの圭子のセリフ。離婚歴のある圭子の忠告には重みがあります。
楓はハッとした表情を見せ、結婚記念日に誘いを断って以降、ギクシャクしていた新名と話し合うことを決意しました。
このセリフに、SNSでは「つい顔に出ちゃうよね」「仕事が好きだから仕方ない」と楓を擁護するコメントが。一方、「今から誠に歩み寄ろうとしたところで、気持ち戻らないでしょ」と厳しい意見も見られました。
日の当たらない恋の“覚悟”
<第5話>
「前にも言いましたけど、日の当たらない恋は覚悟が必要なんです。これから進む道は、旦那さんも、新名さんの奥さんも、周りを深く傷つけることを自覚してください。(中略)先輩がこれから進む道はいばらの道です。それでも進むっていうなら、私は応援しますけど」(by北原華)
昼食をキッチンカーに買いに来ていたみちと華。そこに新名も加わり、一緒に食べようと話していると、新名の忘れたお弁当を届けに来た楓と遭遇。みちは突然の楓との対面に動揺してしまう。
すでにみちと新名の関係に感づいていた華は、みちをその場から連れ出し、このセリフを投げかける。
自身も新名と恋仲になることを望んでいたものの「先輩に負けただけ」とスパッと諦め、みちを諭し、覚悟があるなら応援すると勇気づける華。
その言葉に、SNSは「華ちゃんかっこいい」「これは名言」「ただのチャラい子だと思ったら、華ちゃんが男前で大人で見直した」「師匠と呼ばせて」などと、称賛の嵐が巻き起こりました。
本当にみちだけが被害者?浮気とは…?
<第7話>
「ワンナイトってやつですね。軽犯罪!(中略)そりゃ、浮気がバレた旦那さんも罪だけど、でも、先輩1人だけが被害者なんですかね?」
「旦那さん、そんなに悪いことしました?先輩、気持ちわかるでしょ?浮気なんて、現実逃避以外なくないですか?つらい分だけ、遠くに逃げようとしちゃいません?」(by北原華)
陽一から自分以外の人(三島)とセックスをしたと告白され、ショックで家を飛び出したみち。そこに駆け付けた華は、みちの愚痴を一蹴。みちも新名と浮気をしていることを指摘し、夫だけを責めるみちに正論を投げた。
この言葉を受けたみちは、陽一が感情をぶつけてばかりの自分から逃げたかったのかも、と気づく。
なぜ不倫相手の女性に怒りが向くのか…
<第8話>
「女って、なんで浮気されると相手の女に怒りが向くのかね。旦那とやり直すつもりなら、女より旦那と向き合うべきでしょ?ま、私は即行別れたけど」(by川上圭子)
編集部員が不倫小説を書いた作家の企画を提出してきた流れで、不倫の話題に。みちと対峙した直後の楓は、何も言い返すことができなかった。
「本当のこと言ったって、旦那さんを傷つけるだけですよ。苦しいのは分かりますけど、それが浮気した罰ですから。旦那さんとやっていくって決めたなら、一生背負っていくんです」(by北原華)
みちは、陽一との夫婦関係の修復を目指すものの、新名と浮気をしてしまったことを隠している後ろめたさから、以前のように接することができなくなっていました。その心情を見抜いた華がズバッと物申す。
このキッパリとした物言いに「華ちゃん、人生何週目?」「達観しすぎ」「若いのに悟ってるな」「肝に銘じます」と、SNSでも感激する人が続出しました。